コクヨ、6%超の賃上げ実施の方針

グループ一体で事業の生産性や事業領域の拡張を推進。社員一人ひとりの挑戦や成長の後押しを図る

コクヨは、2024年春季労使交渉にて、基幹職含む社員平均で6%超の賃上げを、3月18日(月)に回答する方針となったことを3月12日に発表しました。

1.賃上げの背景

同社は、文具やオフィス家具にとどまらないワークとライフのスタイルを創造する企業「WORK & LIFE STYLE Company」へと成長していくため、これまで以上に社員一人ひとりの価値を引き出すことに注力しているといいます。

その価値創出を戦略的かつ速やかに実現するため、労働組合との賃上げ協議を昨年よりも早期に行ったといいます。これにより、賃上げ回答を提示する方針が例年より早期に固まったとしています。

今回の賃上げにより、物価上昇への対応と採用競争力および社員定着率の強化、そして、コクヨグループ一体で事業の生産性や事業領域の拡張に向けた推進を図るとしています。

2.実施概要

日本労働組合総連合会「2024年春季生活闘争方針」では「定昇相当分(賃金カーブ維持相当分)を含め 5%以上の賃上げ」が公表されているといいます。コクヨにおいては、それを上回る賃上げ率となる見込みだとしています。

コクヨとカウネットのベースアップ(1)は7,000円、主要グループ3社(コクヨロジテム、コクヨサプライロジスティクス、コクヨマーケティング)はそれを上回る10,000円とする方針だといいます。また、コクヨとカウネットでは2024年に賞与制度を変更し(2)、2024年の冬季より業績の伸長に対して支給額が増加するといいます。これを含めた定期昇給とベースアップの相当金額は6%超になる見込みだとしています。

先日発表した初任給の水準もさらに7,000円上げることで、事業成長を牽引していく人材の獲得をさらに強化するといいます。

同社は、社員一人ひとりがキャリアや成長について自律的に考え、挑戦できる仕組みを整えていくことで、今後も人材の価値の向上を進めていくとしています。

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