東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

10/23 ~10/29、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① イトーキ、オフィス管理担当者と一般勤務者を対象に実施した調査結果をまとめた「オフィス環境調査データ2023」を公開

② プラス、東京大学発スタートアップの株式会社commissureと共同研究を開始

③ イトーキ、「カロッツェリア」を開設

④ オカムラ、ラボオフィス「CO-EN LABO」が「WELL認証v2」の予備認証を取得

⑤ カリモク家具、2023新作家具発表会を開催

⑥ ノルジャパン、DESIGNART TOKYO2023に合わせ新作を展示

⑦ オカムラ、「オカムラデジタルコレクション」の販売開始

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

イトーキ、オフィス管理担当者と一般勤務者を対象に実施した調査結果をまとめた「オフィス環境調査データ2023」を公開

2023年10月23日から29日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、イトーキは、新たな働き方を検討する企業のオフィス管理担当者と一般勤務者を対象に実施した、オフィスの就労実態とオフィス環境に関する調査結果をまとめた「オフィス環境調査データ2023」を10月23日に公開しました。


同社によると、多くの企業が新たな働き方やオフィスのあり方を模索している昨今、同社では例年、その最新の状況をデータとしてとらえるための調査・分析を行っているといいます。同資料は、オフィス管理担当者と一般勤務者の意見の差異などを参考とすることで、これからの働き方の変革を検討される上での有効な材料として活用できるとしています。

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プラス、東京大学発スタートアップの株式会社commissureと共同研究を開始

プラスは東京大学発スタートアップの株式会社commissure(コミシュア)は、最先端の触覚技術を活用した新しい働き方に関する共同研究の準備をすすめ、2023 年10月25日から本格始動したといいます。


コミシェアの保有する直覚体験※を実現する触覚技術とプラスが培ってきたオフィスチェアをはじめとする家具メーカーとしての知見を活用し、人の身体や動きに寄り添った快適でスマートな仕事空間を実現する椅子型デバイスなどの共同研究を進めていくとしています。

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イトーキ、「カロッツェリア」を開設

イトーキは、美術館・博物館向けの新製品の企画開発や試作品の実験を行う「ラボ機能」と、顧客や関係者を招待し新製品や試作品を見学・体験できる「ショールーム機能」を兼ね備えた共創空間・開発工房「カロッツェリア」を2023年10月26日(木)に京都工場(京都府八幡市)内に開設したといいます。

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オカムラ、ラボオフィス「CO-EN LABO」が「WELL認証v2」の予備認証を取得

オカムラは、東京都渋谷区にある自社オフィス「CO-EN LABO(交縁ラボ)」において、「WELL Building StandardTM v2(以下、WELL認証v2)」の予備認証を2023年9月に取得したことを10月23日に発表しました。

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カリモク家具、2023新作家具発表会を開催

カリモク家具は、2023 年 10 月 11 日(水)から、『ゆったり暮らす、すっきり暮らす』をコンセプトに同社ブランドの新作家具発表会を 3 会場で開催。
2023年10月18日(水)・19 日(木)の2日間には、新横浜ショールームで新作家具発表会を開催しました。

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ノルジャパン、DESIGNART TOKYO2023に合わせ新作を展示

ノルジャパンは10月20日から28日まで、東京都港区北青山のノルショールームで、DESIGNART TOKYO2023に合わせ新作を展示しました。


2022年のミラノサローネで発表されたアントニオ・チッテリオ氏のデザインによるクリスモスコレクション、ピエロ・リッソーニ氏によるパノラミックコレクションを日本初展示したほか、オフィスラインから、マーク・ニューソン氏の革新的なデザインだというニューソンタスクを展示しました。

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オカムラ、「オカムラデジタルコレクション」の販売開始

オカムラは、メタバース空間に最適化したデジタル家具「オカムラデジタルコレクション」を2023年10月より創作の総合マーケットサイト「BOOTH」で販売開始することを10月26日に発表しました。


オカムラのタスクシーティング「Contessa Ⅱ(コンテッサ セコンダ)」、オフィスシーティング「Sabrina(サブリナ)」、ゲーミングファニチュア「STRIKER(ストライカー) SEATING」の3種を販売するといいます。3Dデータは、メタバースプラットフォーム上で購入者自身が制作するマイルームやバーチャルオフィスなどのさまざまな空間へ設置でき、購入者が独自のカスタマイズを施すことも可能だとしています。

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注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週、まず注目した記事については、イトーキ、オフィス管理担当者と一般勤務者を対象に実施した調査結果をまとめた「オフィス環境調査データ2023」を公開の記事があります。
さらにこの記事のなかで特に、「一般勤務者が個人単位でオフィスを捉えているのに対し、オフィス管理担当者は人材育成や社内コミュニケーションの課題解決などチームや会社単位でオフィスを捉えていることが分かり、両者がお互いを理解していくことが今後のオフィスを検討していくにあたっては重要であると考えられると」しているところです。この齟齬、もしくは認識の乖離は実は決定的なもの、根本的なことだと思っています。このメカニズムを解明しない限り、日本のオフィスは望ましいかたちにならないのではないかと思います。「両者がお互いを理解していくことが今後のオフィスを検討していくにあたっては重要であると考えられる」としている同社の着眼点はこのアンケートの大きな成果の1つであり、今後もメーカー単独のみならず、業界として考察していくことが必要なテーマだと思います。山人もまた、それに関して考察を進めていますが、今、目にしているものだけでは解決しないことだと考えています。それを超えていくことが求められていることでもあり、その覚悟が問われているということでもあると考えています。

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プラス、東京大学発スタートアップの株式会社commissureと共同研究を開始の記事ですが、この記事を1番に持ってきたいほどの動きだと思っています。業界にとって、今後絶対に必要になる分野であり、この分野に関する思考、思想、技術などが業界の飛躍に大きく貢献するものなのではないかと期待しています。いま私たちが目の当たりにしている世界レベルを超えるアスリートの活躍などに象徴されることなどはその新しい兆し、世界を一気に変える理論が生まれる兆しである、実は山人はそう思っていて、その理論も深めているつもりです。いずれにしても、この動きには注目していきたいと思っています。

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イトーキ、「カロッツェリア」を開設の記事ですが、山人は創造性というものは基本的には「帰納」と「演繹」による正のスパイラルであると考えていて、そのための試行錯誤を含めた価値創造のための「場」というものが重要だと思っていますが、実機を使用して、しかも生産設備に近い工場に設置したことはさすがメーカーの強みだと思います。この共創空間が様々な思考、経験、技術のハブになることに期待したいと思います。

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オカムラ、「オカムラデジタルコレクション」の販売開始の記事ですが、メタバース空間に最適化したデジタル家具「オカムラデジタルコレクション」とありますが、ついにデジタル家具というものが出現しました。少なくとも日本では初めてのものであり、メタバースという世界が確立されていくなかで、「コンテッサⅡ」など固有名詞を持った製品が広く販売されていくことは数年前までは想像もつかなかったことなのではないでしょうか。

固有名詞を持ちそれ自身のステータスを持つチェアを持つ数少ないメーカーとしてのオカムラの実力の証明でもあるのではないかとも思いました。

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今週はカリモク家具様ノルジャパン様の新作コレクションの発表会がありました。どちらも素晴らしいイベントで得るものが多かったと思います。製品だけでなく展示手法やデザイナーの想いなど学ばせていただくところ大でした。会場の雰囲気が少しでもお伝えできていればと思います。皆様是非ご覧いただければ幸いです。

(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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