コクヨ、「スマートなダブルクリップ」が「2023年度グッドデザイン金賞」を受賞

グッドデザイン・ベスト100にはエニーウェイ、グッドデザイン賞は13件が受賞

コクヨは、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2023年度グッドデザイン賞で、コクヨデザインアワード2018の優秀賞作品を製品化した「スマートなダブルクリップ」がグッドデザイン金賞を受賞したといいます。
グッドデザイン・ベスト100には、軽やかさとシンプルなデザインが魅力だというオフィス家具シリーズ「Any way(エニーウェイ)」、グッドデザイン賞にはコクヨのプロダクツなど13件が受賞したとしています。

(写真1段目左から)「2Way携帯ハサミ<ハコアケ>」、オフィスラウンジテーブル「C-Table(シーテーブル)」、「クリップボード(薄型・静音クリップ)」、チェアー「pallo(パロ)」、ドイツ装ノート「PERPANEP(ペルパネプ)」、(2段目左から)カジュアルチェアー「Liite(リーテ)」、「高級ハサミ<HASA(ハサ)>」、サテライト型の社員向け多目的スペース「n.5(エヌテンゴ)」、オープンコミュニケーションホール 「THE CAMPUS HALL "CORE"(ザ・キャンパス ホール"コア")」、(3段目左から)学校机用アタッチメント「つくえ+(つくえたす)」、「FUJIFILM Creative Village」、吸音パネル「fore moving panel(フォーレ ムービングパネル)」、可変型ソファー「OSFA(オスファ)」

<「グッドデザイン金賞」受賞>

■「スマートなダブルクリップ」

同社によると、多枚数の紙を手軽に固定できるダブルクリップは資料をまとめる際に大変便利ですが、閲覧する際にはめくる動作の邪魔をしてしまうといいます。「スマートなダブルクリップ」は、紙をめくる時に角に生まれる三角形の余白と形状を揃える事で、邪魔にならずガイドとして機能するとしています。資料を留める人だけでなく、受け取り閲覧する人のことまで考えた製品だとしています。

<「グッドデザイン・ベスト100」受賞>

■オフィス家具シリーズ「Any way(エニーウェイ)」

「Any way」はこれからのオフィスを交流の場と位置づけ、目的に合わせて場を組み替えられる機動性と、もっと集まりたくなるデザイン性をコンセプトとした家具シリーズだといいます。オフィス家具としての機能を最大限取り入れながら、細部まで美しく仕上げたデザインは、あらゆる空間になじむとしています。

<「グッドデザイン賞」受賞>

■「2Way携帯ハサミ<ハコアケ>」

カッターとハサミの2Wayの機能をもった開梱専用ツールだといいます。直観的かつシームレスに、片手でモード切替できるスライド構造なので、ダンボールに貼られたテープを切る開梱、洋服のタグや封筒を切るといった作業がこれ一つで完結するといいます。スペースが限られた玄関などにも場所をとらずに置けるコンパクトなサイズだとしています。

■オフィスラウンジテーブル「C-Table(シーテーブル)」

「C-Table」は働く空間に必要な機能と美観を両立しつつ、サステナビリティに配慮したカフェラウンジテーブルだといいます。 スマートなデザインでどんな空間にも合わせやすい形状を目指したとしています。

■「クリップボード(薄型・静音クリップ)」

開閉動作が静かなクリップを採用した樹脂製のクリップボード。一般的なクリップボードはコイルばねを用いたクリップで書類を強力に挟める一方、クリップが大型化、開閉操作時に力が必要、閉じる時に大きな音が発生するといった課題を抱えていたといいます。同製品は板バネを用いた構造にする事で、薄型化・軽い操作感・静音性を実現しているとしています。

■チェアー「pallo(パロ)」

ソロワークとコラボレーションワークの両者をより快適にサポートする機能を搭載したチェアーだといいます。背座のロッキングや座の前傾といったメカを搭載しワーカーの働く姿勢を快適にサポートするとしていますが、 機能感は外観に出さず身軽さの演出を狙い、ユーザー自身の姿勢に合わせながらも機敏に働くことを促しているといいます。背座の汚れや劣化といったイスが廃棄される要因をなくせるような環境への配慮を取り入れているとしています。

■ドイツ装ノート「PERPANEP(ペルパネプ)」

「PERPANEP」は、紙と筆記具の相性に注目し、「書き心地」をデザインしたノートのシリーズだといいます。同商品は書き心地の選べる3種の中紙と、長く残しておきたい書籍等に使用されているドイツ装という製本技法で「書く」に加えて「残す」ことも愉しめるノートとなっているとしています。

■カジュアルチェアー「Liite(リーテ)」

リビングライクなデザインとワーク機能を両立したオフィス用チェアーだといいます。機能性を感じさせないカジュアルなデザインながら背座を前後に傾けることができるチルト機構と包み込み感のあるシェル形状で長時間の作業をサポートするといいます。 また、環境保全に配慮したサステナブル設計を取り入れていることも特長だとしています。

■「高級ハサミ<HASA(ハサ)>」

永く使うために切り心地を正直に追求したハサミだといいます。ハサミは生活者が何十年も使い続けることがあるため、機能の過度な演出や造形が先行したデザインとは一線を画し、シンプルで長持ちし、買い替える必要のない性能を目指したとしています。

■サテライト型の社員向け多目的スペース「n.5(エヌテンゴ)」

コクヨが新たに開設した社員の自分らしい働き方・学び方・暮らし方に寄り添う多目的スペース。通勤経路として利用率が高く、本社・品川にはない魅力を持つ下北沢に構築。可処分時間を創出し、社員が公私ともに活用できるよう終業後や休日も開放することで、個人と会社・事業が相互に、自律的に成長できる仕組みをデザインしたといいます。現在、多拠点展開を進めているとしています。

■オープンコミュニケーションホール 「THE CAMPUS HALL "CORE"(ザ・キャンパス ホール"コア")」

社員を含む様々なステークホルダーに向けて、コクヨの実験的なチャレンジや新しく生まれたモノ・コトを発信することで共感を生み出すためのホールだといいます。ステージと客席という旧来型のホールを再考し、方向性を問わないすり鉢状の空間形状とデジタルテクノロジーを導入することで、多様で自由度の高い双方向のコミュニケーションが可能だとしています。

■学校机用アタッチメント「つくえ+(つくえたす)」

つくえ+は教育ICT化に伴う学習シーンの多様化に対応し、これからの時代の学びに適応した快適な机上環境の実現をサポートする拡張ツールだといいます。 既存の机に後付けすることで、タブレットや教材などの置き場所と落下防止策としてはもちろん、垂直方向へ収納することで、児童生徒の学習姿勢にも配慮されているとしています。

■「FUJIFILM Creative Village」

富土フイルムはイノベーションを加速させるため、デザインスタジオ「CLAY」とITスタジオ「Its」を併設した「FUJIFILM Creative Village」を2023年5月港区南青山に開設したといいます。今までにない画期的なサービスや製品の創出を目指し、常に進化し続けるという意味で『完成しないスタジオ』をコンセプトにしているとしています。コクヨはこの施設の内装設計を担当しましたとしています。

■吸音パネル「fore moving panel(フォーレ ムービングパネル)」

「fore moving panel」は、高性能な吸音効果により、オープンエリアでの近接するミーティンググループ同士の会話環境を快適にする、音環境に配慮したキャスター付きパネルだといいます。ホワイトボードやディスプレイが取り付けられるタイプもあり、シーンに合わせて機能を選べ、ワーカー自身で柔軟にレイアウトができるとしています。

■可変型ソファー「OSFA(オスファ)」

同社によると、パンデミックにより働き方の変化が加速し、今後もオフィスは社会環境や働き方の変化に柔軟に対応し続けなければならないといいます。「OSFA」は、使用シーンに合わせて背もたれを組み替えられることや、座面高さを変更できることで、より多様なシーンを演出し、よりロングライフに使えるサステナブルな可変型ソファーだとしています。

「グッドデザイン賞」

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動だといいます。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されているといいます。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれているとしています。

(画像はコクヨ様リリースより)

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