イトーキ、東京本社「ITOKI TOKYO XORK」を大規模リニューアル

働くヒト起点のオフィス回帰、進化し続ける接点創造オフィス

イトーキは、本社オフィス「ITOKI TOKYO XORK」(イトーキ・トウキョウ・ゾーク)をポストコロナにおける新たなセンターオフィスとして大規模リニューアルし、2023年4月26日に公開したことを5月31日に発表しました。

※「XORK」という名称について:これまでの働き方「WORK」を次の次元へと進化させることを表現するために、アルファベット順でWの次にくる"X"とWORKをかけ合わせて「XORK」としているといいます。

同社によると、コロナ禍を経て、働く場所は拡散・流動化し、ハイブリッドワークが定着したといいます。一方で、個人と個人、個人と組織の関係性や組織への帰属意識の希薄化などの問題も浮き彫りになっていて、センターオフィスの役割は、同時に集まって業務を遂行する場所から、新たな魅力や多様な機能を持つ場所へと変化が求められているとしています。

イトーキはこれからのセンターオフィスの役割を、リアルなコミュニケーションを通じた「"ここでしかできない体験"に特化した場」、所属意識や愛着・相互の信頼感醸成といった「個と組織をつなぐ求心性の場」、ブランドアイデンティティの発信や多様なステークホルダーとのコラボレーションを生む「社会とのつながりの場」と捉えているといいます。

今回のリニューアルでは、イトーキが2018年から実践の取り組みを行ってきた「Activity Based Working(以下ABW)」の考え方に基づく、自己裁量を最大化しオフィスワーカー自らが働き方を自律的にデザインする総合的なワークスタイル戦略「XORK Style(ゾーク・スタイル)」に「居心地」の視点をプラス。空間のさらなる多様化により、オフィスワーカーの"働き心地のよさ"を生み出すことで、ポジティブなマインドを醸成し、創造性を最大化していくといいます。そして「集まる」ということを力に変え、生産性を向上し、新たなイノベーションを生み出していくことを目指しているとしています。

主な特徴

働くヒト起点のオフィス回帰、行きたくなるオフィス

コンセプトは 〜"Return to office for now" 今こそ、オフィスに戻ろうよ。〜

① Humanity・Design-共創-

時間と場所を共有し、創造性を高める交流と共感を生み出す

ABW×居心地の良さを意識したデザインで、自然と人が集い、つながりを育むといいます。本物の自然素材に囲まれた空間の中で、にぎやか↔静か、明るい↔暗い、開放感↔囲われ感など、活動に合わせた多様な環境・働き心地を選択でき、気持ちが前向きに、生産性・創造性高く働くことができるとしています。

自然の光と人工の光、双方の価値を融合した新しいLED照明システムを採用し、一日の流れに合わせて、色温度や照度など光環境が変化するといいます。

② Seamless・Design-共働-

時間と場所を越えて、ダイナミックなコラボレーションを実現する

空間デザイン×テクノロジー×家具で、「集合」と「分散」のシームレスなつながりを強化するとともに、ハイブリッドミーティングを変革するといいます。モバイルバッテリーの積極運用によるフロア電源レスも推進しているとしています。

また、メタバースXORK(バーチャル上での共働空間)のトライアルの取り組みとして、XORK内に設置されたディスプレイを介し、3Dバーチャル空間とリアル空間での対面のようなコミュニケーションを体験できるとしています。

③ Sustainable・Design-共生-

人と地球にやさしい、持続可能なワークプレイスを実現する

再利用できないイトーキチェアの樹脂廃材を粉砕して、意匠性の高い内装材として再活用しているといいます。また、リサイクル性、天然素材、耐久性などの観点から、環境負荷の少ないマテリアルを選定しているとしています。

再利用できないチェアの樹脂廃材を活用した左官材を塗布したベンチ

オフィスデータの統合・分析・活用に関するXORKでの実証実験と今後の構想について

ITOKI TOKYO XORKで発生しているオフィスワーカーの活動やワーク・エンゲージメントのデータとオフィスレイアウトデータを取得・統合し、それをオフィスの3Dモデル上に表示させるBIツール(※)「Realtime Office Viewer(リアルタイムオフィスビューワー)」の実証実験を行っているといいます。これにより、オフィスワーカーが活発に動くエリア、稼働率が高いエリア、ワーク・エンゲージメントに寄与するエリアなどが分かるとしています。常に変化する働き方にあわせてオフィスを変えていけるよう、同社はデータを基にして顧客に最適なオフィスの運用・構築を提案する「オフィス3.0」の実現を目指しているといいます。2024年から、オフィスで取得できるデータを統合・分析するBIツールと分析サービスを提供予定だとしています。

※BIツールとは:ビジネスインテリジェンスツールの略で、様々なデータを統合・分析・可視化するツールのこと

同社は、今後も、イトーキ社員自らが新しい働き方に挑戦し、「これからのセンターオフィスのあり方」を社会へ発信していくとともに、実証実験から得られる知見やノウハウをお客さまへのオフィス提案に活かしていくとしています。

(画像はイトーキ様リリースより)

Follow me!