カリモク家具、IFFT 2023 東京国際家具見本市に出展

2023年3月9日 2023年3月9日

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サステナブルをテーマに修理ビジネスなどを訴求

カリモク家具は、2023年2月28日から3月3日の4日間、東京ビッグサイトで開催されたIFFT 2023 東京国際家具見本市に出展しました。

今回の出展テーマはサステナビリティ。1960年代から続けている家具修理を発展させ、事業として再構築したR-works カスタマーサービスの提案に加えて、旭化成の環境低負荷型新素材Dinamica®(ディナミカ®)ブランドとのコラボレーション展示を通じ、グループミッションである「木とつくる幸せな暮らし」の実現に向けた理想の家具づくりと、持続可能な社会の実現への取り組みを紹介したとしています。

環境負荷の低い素材づかいを提案

展示のうち、「環境負荷の低い素材づかい」では、「未利用材・低利用材の利用」「小幅材料の有効活用」「リサイクル原料を使用」などを提案。

未利用材・低利用材の利用では、紙パルプや燃料用のチップにされやすい国産広葉樹の小径木を家具用材として適正価格で取引し、国内林業に貢献するといいます。小径木は節などのナチュラルマークや曲がりなどが多く、家具作りには手間を要しますが、技術や工夫によって有効活用を実現しているとしています。
小幅材料の有効活用では小さな材を繋ぎ合わせる「フィンガージョイント」を施し芯材として利用することで、大切な天然木を可能な限り使い込んでいるといいます。また、この加工は同社内での「人工シーズニング」により可能となっているとしています。
リサイクル原料を使用では、椅子張地のディナミカ®はリサイクル原料を使用した人工皮革で、約３０年前から水系ポリウレタンを採用した環境負荷の低い素材だといいます。また、製造において水力発電を活用するなど、製造時から環境負荷が低い素材となっているとしています。
同社はディナミカ®の採用により、高いレベルでクオリティを保ちながら、取って洗えるカバーリングなど、暮らしのなかでの顧客の利便性を追求し、バランスの取れたところをめざすことがメインブランドのニーズになっているといいます。

展示した家具は「ＵＷ２０モデル」「ＣＷ３０モデル」「ＳＷ８０／ＸＷ３３モデル」。

「ＵＷ２０モデル」は、しっかり座ったり、ゴロゴロ寝そべったり、自由なスタイルでくつろげるフラットシートのソファだといいます。モタレパネルは脱着可能で、シートもカバーリングタイプだとしています。

「ＣＷ３０モデル」は、コンパクトで背当たりがいい、毎日使うのにちょうどいいチェアだといいます。シート、モタレはボルト留め組付けで、簡単にパーツ交換ができるとしています。

「ＳＷ８０／ＸＷ３３モデル」は、シンプルデザインが美しいというデスク＆チェア。デスクにスチールパネルをセットして、テレワークなどの使い勝手の良さを高めているとしています。

家具修理メンテナンスではR-worksカスタマーサービスなども紹介

また、家具修理メンテナンスにおいては「修理メンテナンス」「パーツ交換対応」「業務用家具の修理対応」などを提案しました。
修理メンテナンスでは、モタレ籐の張替え、椅子座面の張替え、ソファの張替え、テーブル天板の再塗装など熟練の職人が家具修理に対応するといいます。家具の修理を行うことで、廃棄物の削減に貢献しているとしています。
パーツ交換対応は、部分的に傷んだところを交換することで対応できる簡単メンテナンスだといいます。キャスター、丁番、取手金具など交換パーツを多種取り揃え、家具の長寿命化に取り組んでいるとしています。

業務用家具の修理対応では、リニューアル工事期間中に家具を預かり、修理をするといいます。円滑なリニューアル工事を、家具修理からサポートするとしています。

同社の修理メンテナンスを中心に活動する「R-worksカスタマーサービス」は、家具の修理を通じ、顧客との生涯の繋がりを大切にしているとしています。

同社の修理体制は、全国の事業所に専門の技術スタッフ（在籍数２７名）を配置し、修理対応を行っているといいます。生産工場や愛知県の本社サービス工場とも連携し、一括修理にも対応できる体制を整えていて、年間５０００件に対応するとしています。また、メンテナンスサービスカーを有し、現地修理メンテナンスも行っているとしています。
今回の出展においてもメンテナンスサービスカーの実車を展示しました。