コクヨ、生成AI活用およびデータサイエンスの実践力強化によりDX推進を加速

デジタル人材教育・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」season3において、2つの実践プログラム「GenAI-Lab」「DD-Lab」を開始

コクヨは、コクヨグループ社員向けのデジタル人材育成・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY(コクヨ デジタル アカデミー」のseason3(第3期)において、2つの実践プログラム「GenAI-Lab(ジェンエーアイ ラボ)」および「DD-Lab(ディーディー ラボ)」を開始したことを2025年9月30日(火)に発表しました。

「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」は、コクヨの人材育成機関「コクヨアカデミア」の一環として2023年6月に開校した、コクヨグループ社員向けのデジタル人材教育・実践プログラムだといいます。データやテクノロジーに関する知識の習得・活用により、既存の課題解決を目指しているとしています。

第1期・第2期では、「文系AI塾」「ビジネススキルとしてのIT講座」「データドリブン講座」の3つの学びの講座と、学習内容を実践する場としての「GPT-Lab(ジーピーティー ラボ)」で構成し、延べ1,400名(2025年6月時点)を超える社員が修了したといいます。
2025年7月にseason3(第3期)を開始し、「文系AI塾」においては、より実務に直結する実践型カリキュラムへと大幅にアップデートするとともに、販売店等のパートナー企業からも初めて受講を募集したとしています。

このたび、season3における2つの実践プログラム「GenAI-Lab」および「DD-Lab」を開始するといいます。
「GenAI-Lab」は、これまでの「GPT-Lab」(第1期・第2期)を発展させ、経営や事業の課題により正面から向き合う活動に進化するといいます。具体的には、自事業で抱えるビジネス課題に密着したテーマを各事業の事業戦略を担う部署が提案し、その中から参加者が取り組むテーマを選択するカリキュラムとなるとしています。
「DD-Lab」は、データアナリティクスやデータサイエンスの実践を通して、データを駆使して課題を解決し、ビジネス価値を創出できる「データ実践人材」の育成を目指し、世界最大のデータサイエンスコンペティションプラットフォームである「Kaggle」にチャレンジするとしています。

両プログラムは、2026年1月21日(水)にコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」内のオープンコミュニケーションホール「CORE(コア)」にて合同成果発表会を開催し、優秀な取り組みには表彰を行うといいます。また、特に実用性の高い成果については、実際の業務への本格導入を検討するとしています。

■「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」season3の2つの実践プログラム「GenAI-Lab」「DD-Lab」の概要

1.「GenAI-Lab」(従来の「GPT-Lab」より刷新)

「GenAI-Lab」は、生成AI活用の実践力強化を目的としたプログラムだといいます。「文系AI塾」や「ビジネススキルとしてのIT講座」の卒業生(または、講座修了に相当する知識を持つ社員)を対象に挙手制で参加者を募集したところ、意欲的な26名が集まり、5チーム編成で実施するといいます。これまでに習得した個人の生成AI活用スキルを、チームでの実践活動を通して定着させることを目指しているとしています。参加者は、AI企画力・AIプロンプト力・AIマネジメント力を実践的に身に付け、所属部門での生成AI活用の伝道者としての役割を担うとしています。

・取り組むテーマは各事業のイシュードリブン

従来の「GPT-Lab」では、参加者自身が取り組むテーマ設定を行い、生成AIを活用した実践的な取り組みを通じて実務応用力を培ってきたといいます。このたびのseason3では一歩進んで、各事業の事業戦略を担う部署が提案した自事業で抱えるビジネス課題に密着したテーマの中から、参加者が取り組むテーマを選択する形を取ることで、事業の最前線が抱える課題と向き合い、より現場での実務に直結する課題解決に取り組むとしています。

2.「DD-Lab」(season3より新設)

昨今、AIが急速に発展し業務効率化が進んでいるといいます。しかし、その原理を理解せずに使うのではなく、基礎を学んで使っていくことで自分の可能性を広げることができるとしています。「DD-Lab」は、データサイエンス分野の新たな実践プログラムとしてseason3より新設するといいます。「データドリブン講座」の卒業生(または、講座修了に相当する知識を持つ社員)を対象に挙手制で参加者を募集したところ、意欲的な17名が集まったとしています。参加者は、世界最大のデータサイエンスコンペティションプラットフォームである「Kaggle」へのチャレンジに向けて取り組むとしています。

・Kaggle Grandmasterによる指導

Kaggle Grandmasterである電気通信大学教授の原田慧氏を迎え、基礎講座からコンペ参加まで体系的なカリキュラムにおいて伴走いただくことで、段階的なスキル習得を目指すといいます。参加者は、世界レベルのデータサイエンス競技を通じて、データサイエンスの面白さを知り、社内での魅力を伝える伝道師としての役割を担うとしています。

【原田慧氏 プロフィール】

国立大学法人電気通信大学 教授
博士 (数理学)
Kaggle Grandmaster
2011年金融エンジニアリング・グループに入社し、データ分析や人材育成に従事。
2015年KDDCUP準優勝。ディー・エヌ・エーでデータサイエンティストをマネジメント。
2023年より電気通信大学教授。

■コクヨアカデミアについて

「”ヨコク”を持つ」、「リーダーシップ」、「クリエイティビティ」、「キャリアオーナーシップ」、「ビジネススキル・リテラシー」を主要5カテゴリとして設定。グローバルやデジタル、クリエイティブ領域をはじめ、様々な領域について学ぶことのできるプログラム(※)で構成されているといいます。第一線でビジネスや育成領域を経験されてきた有識者のアドバイザーおよび講師としての参画も得、実践レベルを上げていくとしています。また、社内の講師を増やし、互いに経験や学びを伝え、教え合う「学び続ける組織」を目指すとしています。
(※)等級や職種に応じてプログラムの対象を設定

■「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」について

「AI(Artificial Intelligence)」、「IT(Information Technology)」、「DD(Data Driven)」の3つのカテゴリから構成されており、社員が身に付けたいスキルに応じて参加する講座を選択するといいます。講義での座学、実践プログラムを通して、各分野のリテラシー力や専門能力の獲得を目指すとしています。

(画像はコクヨ様リリースより)

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