【速報】コクヨ、120周年を機にリブランディング
初のコーポレートメッセージ「好奇⼼を⼈⽣に」を設定し、ロゴを刷新
好奇⼼で⼈と⼈とがつながる施策始動。岩井俊⼆監督ら⽇中⽶で制作の短編映画も公開
2025年10月2日(木)には「コクヨ リブランディング発表会」/「映画完成披露会」も開催
コクヨは、1905年10⽉の創業から120周年を迎えたことを機に、2025年10⽉2⽇(⽊)にリブランディングを実施。コクヨ初のコーポレートメッセージとして「好奇⼼を⼈⽣に」を設定し、ロゴを含むコーポレートアイデンティティも刷新しました。
リブランディングに際した新プロジェクトの始動や短編映画の公開も実施。
2025年10月2日(木)には報道機関向け「コクヨ リブランディング発表会」/「映画完成披露会」も開催しました。

コクヨは、1905年10⽉に和式帳簿の表紙を製造する「⿊⽥表紙店」として創業したといいます。その後、⽂具、オフィス家具、通販へと事業を拡⼤していきました。
同社は2021年2⽉に「⻑期ビジョンCCC2030」を策定以降、⾃らの社会における役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と再定義し、⽂具や家具にとらわれない事業領域の拡張を推進してきたといいます。2025年度を初年度とする第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」では、「森林経営モデル」をアップデートし、体験価値提供や、事業や地域の領域拡張を通じた事業価値向上および企業価値向上の実現を⽬指しているとしています。
創業から120周年を迎え、今後は提供価値を国内だけではなくグローバルで貢献していくことを視野に⼤幅なリブランディングを実施するといいます。ロゴを含むコーポレートアイデンティティをリニューアルすることに加え、コクヨ初のコーポレートメッセージを設定。⾃律協働社会の実現を⽬指すコクヨの新しいコーポレートメッセージとして「好奇⼼を⼈⽣に」を据えるとしています。
リブランディングの象徴として、好奇⼼で⼈と⼈とがつながる場づくりを⽬指す新プロジェクトCURIOCITY構想を始動。学びたい、働きたい、暮らしたいという思いがうまれ、それぞれの好奇⼼がつながり、協働することで社会を良くしていくことを⽬指すといいます。
さらに「好奇⼼」をテーマにした短編映画「The Curiosity Films(ザ・キュリオシティ・フィルムズ)」として3作品を制作、2025年10⽉2⽇(⽊)からコクヨ公式YouTubeにて公開。制作は世界で活躍する⽇中⽶の監督に依頼、岩井俊⼆監督は「世界地図」、デレク・ツァン監督は「As Written(アズ・リトゥン)」、シュチ・タラティ監督は「Hidden Sun(ヒドゥン・サン)」を制作、それぞれの⽬線で「好奇⼼」を表現したとしています。
リブランディングに合わせ、同社は2025年10⽉2⽇(⽊)からコーポレートサイトも⼀新したといいます
1.リブランディングの詳細
(1) コクヨ初のコーポレートメッセージ「好奇⼼を⼈⽣に」
コクヨとして初めてとなるコーポレートメッセージ「好奇⼼を⼈⽣に」を設定したといいます。「好奇⼼」はすべての始まりであり、「好奇⼼」を持つことで学ぶことの楽しさ、働くことへの発⾒、⽣きることへの喜びが⽣み出されると考えるといいます。コクヨは、向き合う⼀⼈ひとりの⼈⽣に「好奇⼼」を⽣み出し、すべての⼈⽣を豊かにできるよう、新しいものづくり、コトづくりを通じて、「好奇⼼」を世界中へ届けていくとしています。
「好奇⼼を⼈⽣に」ステートメントムービー:https://youtu.be/Te3LFqUuy2A

(2) 新コーポレートアイデンティティ
同社は、「⻑期ビジョンCCC2030」の策定以降、パーパスの制定や東京・品川オフィス「THE CAMPUS」の開設・改装などを経て、ステークホルダーからの⾒え⽅が⼤きく変化したといいます。加えて、コクヨ⾃⾝の⽬指す先もより明確に⾔語化され、成⻑に向けた意志を表明し、具体的な⾏動へと移している現在において、会社の顔でもあるロゴとビジュアルアイデンティティを含むコーポレートアイデンティティも現状に即してアップデートすべきと捉え、この度の再定義に⾄ったとしています。
新しいロゴのデザインには、好奇⼼あふれる未来に向けたコクヨのありたい姿と⽬指す想いが込められているといいます。K、K、Yの3⽂字が、等間隔の斜めラインで並び揃っているといいます。この斜めラインは、コクヨの歴史と未来を繋ぐように無限に連なり、どこまでも伸びていくといいます。さらに、このロゴは並べ⽅と組み合わせ⽅によって、様々なパターンで展開していくことができるとしています。世の中と多⾯的に繋がる同社ならではの事業の広がりと、強くしなやかな可能性を表現しているとしています。


(3) コーポレートサイトをフルリニューアル
コクヨのコーポレートサイトと事業サイトをフルリニューアルし、多岐にわたるコクヨの事業をより分かりやすく、網羅的に、⼀つのWebサイトで表現したといいます。また、コクヨの働きかた・学びかた・暮らしかたのノウハウを発信するオウンドメディア「コクヨマガジン」もオープン。120周年を迎えるコクヨからの未来へのメッセージを込めた、3Dモデルを活⽤しインタラクティブアニメーションで表現したコンテンツも公開しているとしています。


2.新プロジェクト「CURIOCITY構想」について
好奇⼼で⼈と⼈とがつながる場づくりを⽬指す新プロジェクト「CURIOCIT構想」を始動するといいます。⽣活者の「学びたい」「働きたい」「暮らしたい」という思いがうまれ、それぞれの好奇⼼がつながり、協働することで社会を良くしていくことを⽬指すとしています。
「学びたい」を⽣み出すことに取り組んでいるCampusブランドや、つなげるーぱ!、「働きたい」の場づくりとしてTHE CAMPUSやオフィス設計、「暮らしたい」の場づくりとしてTHE CAMPUS FLATSTOGOSHIなど、すでに取り組みを開始しているといいます。今後は⽇本だけでなく、世界でもCURIOCITY構想を拡⼤していくとしています。
3.短編映画「The Curiosity Films」について
製作背景
リブランディングの⼀環として、「好奇⼼を⼈⽣に」をコクヨらしく表現することを⽬指し、短編映画「The Curiosity Films」を制作。⽇本、中国、アメリカを舞台に、各国の世界で活躍する監督に制作を依頼し、それぞれの⽬線で「好奇⼼」を表現してもらったとしています。また、今回の制作では、岩井俊⼆監督が中国、デレク・ツァン監督がアメリカ、シュチ・タラティ監督が⽇本で撮影を実施。各監督が現地のキャストやスタッフと組み、国際⾊豊かなチームで作品を仕上げたとしています。
① 映画『世界地図』の紹介
あらすじ
ある⽇、クラスメートの藍夏(ランシャ)が海⻛(ハイフン)の家に泊まることになる。
理由もよくわからないまま始まった、ふたりのぎこちない時間。
世界地図のパズルと、ささやかな⾔葉をきっかけに、少しずつ気持ちが近づいていく。
翌朝、藍夏が何も告げずに家を出ていたことに気づき、
海⻛はその⾏き先を追いかける――。
ほんのひととき、世界がふたりだけのものだった夏の記憶。


監督プロフィール

岩井俊⼆氏
1995年、『Love Letter』で⻑編映画監督デビュー。代表作は『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス殺⼈事件』『ラストレター』『キリエのうた』等。2012年、東⽇本⼤震災の復興⽀援ソング「花は咲く」の作詞を⼿がける。2025年4⽉、公開30周年を記念して『Love Letter [4Kリマスター]』が劇場公開。国内外を問わず、多彩なジャンルでボーダーレスに活動し続けている。
監督コメント
今年で映画監督としてのキャリアがちょうど30年を迎えました。そこから原点に⽴ち返って「好奇⼼」というテーマに向き合ってみたいと思ったのが、この作品の出発点です。過去に書き溜めた20代の作品群を改めて掘り起こし、映像化できないかと模索する中で、今回の物語が浮かび上がってきました。かつて書いた『打ち上げ花⽕、下から⾒るか?横から⾒るか?』の“前⽇譚”にあたるようなエピソードを再構成し、舞台を中国に、登場⼈物も中国の少年少⼥に置き換えて新たに描いています。⾃分⾃⾝の「好奇⼼」を⾒つめ直すと同時に、観る⽅の⼼にも、⼩さな好奇⼼の⽕種が灯るような作品になっていれば嬉しく思います。
出演者:ワン・ペイ氏 シー マ・イルイ氏 リー・モン氏
② 映画『As Written』の紹介
あらすじ
著名作家ブライアン・ジョンソンにとって、最後の朗読会の舞台は、思いがけず裁きの場と化す。彼の前に現れた『訪問者たち』は、どこか⾒覚えのある顔ぶれ、それは彼の⼩説に登場する⼈物たちだった。
彼らが投げかけた⼀⾔、
「あなたは本当に、私たちと向き合ってきたのですか?」
その問いは、⼼の奥底に封じ込めていた記憶と後悔を⼀気に呼び起こし、ジョンソンの中に眠っていた何かを揺り動かす。
この不穏な邂逅が、彼に作家としての本質を問い直させる。
創作とは何か。物語は誰のものなのか。そして、『書く』という⾏為の本当の意味とは?


監督プロフィール

デレク・ツァン氏
⾹港出⾝の映画監督、脚本家、俳優。監督作品第2弾である『少年の君』(2019)は第39回⾹港アカデミー賞(⾹港電影⾦像奨)で最優秀作品賞、最優秀監督賞など8冠を達成。第93回アカデミー賞では国際⻑編映画賞へもノミネートされた。ツァンの単独監督デビュー作『ソウルメイト/七⽉と安⽣』(2016)は批評家から⾼く評価され、2017年⾹港電影導演会(Hong Kong Film Directorsʼ Guild)で最優秀監督賞、第53回⾦⾺奨では主演を務めた⼥優2⼈が主演⼥優賞をダブル受賞した。最近⼿掛けた監督作品にNetflixの最新⼤ヒット作であるSF⼤作『三体』の第1話・第2話がある。
監督コメント
この物語は、作家が⾃らの創作したキャラクターと向き合うことで、過去の⾃分や創作への姿勢を⾒つめ直していく、というものです。作家や映画監督にとって、若い頃に書いた作品と再会することは、⾃分の未熟さや迷いを改めて感じる機会にもなります。けれどそれは同時に、⾃分がなぜこの道を選んだのかという原点と向き合うきっかけにもなるはずです。そして、どんな創作においても⼤切なのは「好奇⼼」だと思います。他者や世界、そして⾃分⾃⾝に対して関⼼を持ち続けること。それこそが、クリエイティブであり続ける原動⼒なのだと感じています。この作品を通じて、そんなことを改めて感じてもらえたら嬉しいです。
プロデューサー:ジョジョ・ホイ氏
③ 映画『Hidden Sun』の紹介
あらすじ
⽇本を訪れた哲学者のスシラと宇宙物理学者の夫ケンジは、舞踊家・マコの引退公演を観ることになる。
その舞台は、ふたりの間に沈殿していた緊張や沈黙を、静かに、しかし確かに揺さぶった。
舞台を終えたマコと再会したケンジは彼⼥と特別な時間を過ごし、
⾔葉にできない想いが呼び覚まされる。
そしてスシラもまた、マコとの交流を通じて、⾃分⾃⾝の奥底にある感情と向き合っていくのだった。
胸の奥から⽬覚めた痛みは、やがて⾝体を通して、静かに解き放たれていく。


脚本・監督プロフィール

シュチ・タラティ氏
インド出⾝の映画監督・脚本家。アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)で映画演出のMFAを取得し、Women In Film奨学⾦を受賞。短編『Mae and Ash』ではオープンリレーションシップの緊張感を描き、多数の賞を受賞しVimeoスタッフピックに選出された。⽉経中のセックスを題材にした短編『A Period Piece』はSXSWで上映され、話題を呼んだ。
初の⻑編映画『Girls Will Be Girls』は、インドの保守的な全寮制学校を舞台にした思春期と性の⽬覚めを描く物語で、2024年のサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマ部⾨でプレミア上映され、観客賞を受賞。さらに、2025年のインディペンデント・スピリット賞では、ジョン・カサヴェテス賞を受賞している。
監督コメント
「好奇⼼」とは何かという問いに向き合ったとき、私にとって最も近い⾔葉は「⽣命⼒」でした。何かを知りたい、やってみたい、そして「⽣きている」と感じたいという衝動。それこそが、⼈を突き動かす⼒だと思います。本作では、⻑年連れ添うなかで互いへの関⼼を失った夫婦と、⼈⽣の転機に⽴つ舞踊家という3⼈の視点を通して、「好奇⼼」のかたちを描いています。⾔葉にならない感情や痛みが、⾝体の動きや表現を通して解き放たれていくとき、私たちは「知の世界」で⾒落としがちな、本来の⾃由や表現に出会えるのではないかと。⼼を開いて、好奇⼼を持って、この作品を受け取ってください。
出演者:北村⼀輝 氏 サミヤ・ムンタズ氏 / 原⽥美枝⼦氏
短編映画「The Curiosity Films」概要
公開開始:2025年10⽉2⽇(⽊)
特設ページ:https://www.kokuyo.com/shortfilm120/jp/
【本編】
岩井俊⼆監督作品「世界地図」 :https://youtu.be/SxrJ0JZCgJU
監督 デレク・ツァン氏「As Written」 :https://youtu.be/9nOIH98-kxs
脚本・監督 シュチ・タラティ氏「Hidden Sun」 :https://youtu.be/duM-18XRS7w
「コクヨ リブランディング発表会」/「映画完成披露会」を開催
2025年10月2日(木)には東京都港区のTHE CAMPUS HALL”CORE”で報道関係者に向け「コクヨ リブランディング発表会」/「映画完成披露会」を開催しました。
発表会は2部構成で
1部が「コクヨ リブランディング発表会」
2部が「コクヨ リブランディング発表会 映画完成披露会」
1部「コクヨ リブランディング発表会」
1部では、同社代表執行役社長 黒田英邦氏が登壇。120周年リブランディングを発表
新メッセージならびに新CI、新WEBサイトを紹介した後、構想発表を行い、短編映画制作も発表。また、30秒のティザー上映なども行われました。



2部「コクヨ リブランディング発表会 映画完成披露会」
2部では、黒田社長が再び120周年リブランディングを紹介、短編映画制作についても説明。続いて、完成披露挨拶として黒田社長、岩井俊⼆監督、デレク・ツァン監督が登壇し、挨拶ならびに主に「好奇心」をテーマにしたトークを展開しました。
(「Hidden Sun」のシュチ・タラティ監督、「Hidden Sun」に出演した北村一輝氏、原田美枝子氏はインタビュー映像が上映されました)

続いて
スペシャルゲストとして好奇心をテーマにつくった短編映画「The Curiosity Films」応援大使・タレントの井上咲楽さんが登壇。やはり好奇心のテーマを中心にトークを展開。発表会に花を添えました。
また。10月2日は井上さんの誕生日ということで黒田社長からサプライズとしてポップコーンブーケがプレゼントされました。


最後に短編映画「The Curiosity Films」3本が上映されました。
(画像は一部コクヨ様リリースより)
編集者より
「コクヨ、120周年を機にリブランディング」については今回【速報】を掲載し、詳細についてはさらに記事ができ次第アップさせていただきます。