カリモク家具、8月13日(水)から8月19日(火)、伊勢丹新宿店でポップアップイベント「New Tradition」を開催

8月13日(水)にはLichenのジャレッド・ブレイク氏とEd Be(エド・べ)氏、WAKA WAKAの奥田慎一郎氏を迎えたオープニングレセプションを実施

カリモク家具は、2025年8月13日(水)から、今年のThe International Contemporary Furniture Fair(以下、ICFF)で発表した『CMPT by Lichen』、『Karimoku Re:issue by LICHEN』と、今年のLos Angeles Design Festivalで発表した『wagetsu わ月』の国内販売を開始。
全国のカリモク家具取扱店で購入できるといいます。

伊勢丹新宿店ポップアップイベントを開催

また、8月13日(水)から8月19日(火)の期間、伊勢丹新宿店 本館5階センターパーク/ザ・ステージ#5にて、上記3ブランドの製品が展示・販売されるポップアップイベントを開催しました。

オープニングレセプションを開催

イベント初日となる8月13日(水) 20:00-21:00には、アメリカより〈Lichen(ライケン)〉のJared Blake(ジャレッド・ブレイク)氏とEd Be(エド・べ)氏、〈WAKA WAKA〉の奥田慎一郎氏を迎えたオープニングレセプションを開催しました。

オープニングレセプション開催の様子

三越伊勢丹 新宿ライフデザイン商品部 商品部長の福森 拓 氏の挨拶

レセプションの冒頭、挨拶に立った三越伊勢丹第1MDグループ新宿ライフデザイン商品部 商品部長の福森 拓 氏は
「今年2月にニューヨーク(以下、NY)とロサンゼルス(以下、LA)に行き奥田氏のスタジオとLICHENのショップを拝見し、それが半年経ってようやくこのようなかたちで開催できますことに感謝を申し上げます。今回カリモクの新しい両ブランドとの企画になるのですが、特にLICHENのチームはお店にお伺いしたときも古いものと新しいものですとか、有名なものとアノニマス(無名)なものとかがミックスに上手にスタイリングされていて、本当にユニークで彼らのフィロソフィが詰まったお店でした。皆様も(NYに)行くことがあれば是非お立ち寄りいただければと思います。
今回はその中でもカリモク様との取り組みで、機能的というか、モジュール性だったり、収納性だったり、可動性などのキーワードなど、本当に面白いプロダクトが出てきておりますので、コメントを聞きながらご覧いただければと思います。

挨拶を行う福森 氏


〈WAKA WAKA〉のプロダクトも「シリンダーバックチェア」などアイコニックな商品をちょうど今回提案させていただいているのですが、〈WAKA WAKA〉さんとカリモクさんが一緒に取り組むにあたって奥田氏も自身のスタジオだと本来できないものづくりをされているのかなとみておりまして、やはり塗装が非常に面白かったと思いますし、カリモクさんがその視点の中で古家具的な発想からこういったプロダクトが出てきたり、New Traditionということで、やはり伝統のこの日本的な解釈みたいな、そういった落とし込みが非常にできていて、これまた違った見方ができているように思いますので是非ここも見ていただければと思います。

シリンダーバックチェアの展示


また、外の明治通り側のウインドウにも今回の商品が展示させていただいていますので是非見ていただければと思います」などと述べました。

カリモク家具取締役副社長 加藤 洋 氏の挨拶

続いてカリモク家具取締役副社長 加藤 洋 氏が挨拶に立ちカリモク家具の紹介を行った後、カリモクリサーチについて「プロジェクトというときちんと計画があって、何かターゲットを狙っていくというところがあるのですけれども、そういった意味でもイニシアティブと思っているのですけれども、まあ出たとこ勝負ですね。何か楽しいことですとかワクワクするような価値提案をしていこうというプラットフォームになっております。

挨拶を行う加藤氏


カリモクリサーチを何故始めたかというと、私たちの先人を含めて悪戦苦闘しながら素人なりに磨き上げてきたあるいは積み上げてきた技術とか技能、ノウハウ、そういったものがあります。もちろんそれは通常の家具作りにもいかしているのですが、それだけではなくて、それを全部あけっぴろげにして、こういう時代だからこそ、何かもっとワクワクするような、もっと楽しくなるような、もっと未来が明るく見えるような、そういった価値提案をしていきたい。そのためには私たちが持っているものをすべてさらけ出して、新しい人たちと、新しい人たちがやりたいことと組み合わせながら何か世の中にはない、でも『待ってました』、といわれるようなデザインを実現していこうということで始めたわけです。それを始めたのが2024年、去年なのですけれども、あっという間に 今回〈WAKA WAKA〉の奥田慎一郎氏、Lichen達とも友達になって、一緒に立ち上げてLAやNYの展示会で華々しくローンチさせていただいている次第です」などと述べました。

〈WAKA WAKA〉の奥田慎一郎氏が『wagetsu わ月』について紹介

続いて〈WAKA WAKA〉の奥田慎一郎氏が自身のブランド『wagetsu わ月』についての紹介を行い「ロスアンジェルスで〈WAKA WAKA〉というデザインスタジオを2009年からやっていまして、普段はコミッションの仕事が主で、クライアントから依頼を受けて仕事をしてつくって納品までやる、それがほぼ90%くらいで、あとはイスのコレクションがありますので、それを受注オーダーでつくって納品をしているのが私のビジネスになります。

〈WAKA WAKA〉の奥田慎一郎氏

今回は3年くらい前にカリモクさんの方から20㎝より細い木は家具として使えないので、それを再利用するプロジェクトをやりませんかという話がありまして、私は日本では家具作りはしていなくて、アメリカにわたって1997年ころから始めたのですが、日本の家具状況のことはよく知らなかったのですが、最初にカリモクさんの工場に行かせてもらって、本当に驚きました。本当にきれいだし、大きくて、最新の機械から手でしかできない作業も色々とやってすごく感銘を受けて、それから何をつくろうかと思っていたのですが、その時私はお茶室に興味があってお茶室の勉強をしたり自分で本を読んだりデザインをしたりして、お茶室に使えるものがいいなと思って、セットベースという一輪挿しのシリーズ、今そこの壁に並んでいるのですが、それをつくったのが2年前。3年前から話が進んで、それが2年前になります。

セットベースシリーズ

カリモクさんとの仕事はそこからスタートで、そこから新しいブランドをつくりましょうという話になりまして、そのときに私は自分がデザインしたものを自分でつくるというのが今までのスタジオのプロセスなので、自分がデザインしたものをほかの人が工場でつくるというのは初めてだったので、まず1つは自分ではできないもの、自分でつくれるものは自分が一番うまくつくれてしまうので、自分でできないものをデザインしたということと、あと、日本で初めて何か制作できるということなので、最初に思ったのは漆の家具をつくりたい、そしてあと床に近い家具をつくりたいという2つのコンセプトから始まったのですけれど、まず漆の塗装というのは高いのでそれは無理という話になって、でもそうしていると、ピアノに使うフィニッシュのサンプルがあり、これはどうですかといわれて、これは本当に素晴らしい、自分でも車の塗装を使った家具を作って自分でも楽しんでいたので、同じ赤にしても深みが全然違うので、このピアノのフィニッシュを使った家具をつくろうということで、普段だとまずデザインをしてフィニッシュを選ぶのですが、今回は逆でまずこのピアノフィニッシュを使ってどういった家具がデザインできるかという試みであったのと、和洋折衷というか日本の家庭でも使えつつLAのモダンなコンテンポラリーな環境でも使える家具が何かできないかということでこういう形になったのですけれども、今までのカリモクさんの家具とは結構違うので、色々とあるかなと思いましたが何もなくどんどん推し進められてここまで来れたので本当に感謝しています。自分が想像していた以上の作品ができてこれも本当に感謝しています。これを機会にこれからもっともっといろいろ面白いものをつくっていければと思います」などと述べました。

『wagetsu わ月』の展示

〈Lichen〉のJared Blake(ジャレッド・ブレイク)氏とEd Be(エド・べ)氏の挨拶

最後にNYから来日した〈Lichen〉のJared Blake(ジャレッド・ブレイク)氏とEd Be(エド・べ)氏、が通訳を通じて挨拶。伊勢丹とカリモク家具に感謝の言葉を述べた後、
「人生においていい服といい家具がなければつまらない人生になるので今回コラボできてうれしいです。自分たち2人の好きな洋服のテイストが似ていてそれがキッカケで仲良くなってお店を立ち上げたということで、今回日本で洋服とかファッションでも最先端を行かれている伊勢丹さんで展示ができることで、人生の一周回った気がして、ご縁があってよかったなと思います。

Jared Blake(ジャレッド・ブレイク)氏(中央)とEd Be(エド・べ)氏(左)


ファッションも好きですが家具も大好きで、バックグラウンドも家具にあまり知見がないからこそ新しいフレッシュなアイデアが生まれるのではないかなと自分たちでは思っています。〈Lichen〉のスタジオとして大事にしているのが家具の形と快適さタイムレスネスそしてシンプルであることです。
今回展示させていただいている『CMPT by Lichen』のブランドの方のテーマとしては、自分たちのNYの住まいに対するリアクションとして生まれたブランとなります。NYと日本はすごく似ていると思うのですが、限られたスペースのなかで収納性や可動性などのところに着眼して1つ1つのアイテムに対して可動性、モジュール性、収納性を大事にしているのですが、その上にデザイン性をすごく意識を込めたブランドとしています。

『CMPT by Lichen』と『Karimoku Re:issue by LICHEN』の展示


『CMPT by Lichen』のブランドのなかでも生まれるキッカケになった種はこちらに展示しているアップルボックスシリーズ(リンゴ箱)で、今まで撮影スタジオなどでもよく使われていたアップルボックスシリーズに着眼して、コルビジェでもすごく有名なアップルボックスシリーズがあると思うのですけれども、初ではないのですが、次世代のものとなるようなアップルボックスをつくれたらいいなと思い今回収納性を持たせていたり、とか、アップルジョイントという木間連結を購入していただくと、繋げてモジュールのあるシェルフにできたり、というところを注意してつくりました。カリモクでいわれるKGISという強度試験など今まで自分たちが意識していなかったところや本当につくれるのかなということも含め今回カリモク家具のエンジニアチームにすごくお世話になりつくることができました。

『CMPT by Lichen』


もう1つのブランドが『Karimoku Re:issue by LICHEN』の「ZEソファ」のコレクションなのですが、1982年にカリモクが販売していたものを今回〈LICHEN〉が復刻したもので、この復刻はとても簡単でイージーだけれども、非常にビッグインパクトがあるもので、デザインであったり、使いやすさということに着眼し、今後の次世代にも使ってもらえたら嬉しいと思います」などと述べました。

「ZEソファ」の展示


その後デザイナーとの歓談の時間となり、レセプションは盛況の裡に閉会しました。

歓談の様子


8月19日(火)からは、KARIMOKU RESEARCH CENTERにて各ブランドの一部製品の常設展示を開始するとしています。

カリモク家具、アメリカで注目を集めた3つのブランドを日本市場で販売へ

『CMPT by Lichen』 『Karimoku Re:issue by LICHEN』 『wagetsu わ月』 8月13日(水)から販売開始 カリモク家具は、2025年8月13日(水)から、今年のThe Inte […]

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