コクヨ、GPT-Lab 2期の成果発表会を開催

2期のテーマは「現場への実装」

AI活用の実践教育プログラム

コクヨは、デジタル人材教育・実践プログラムである「KOKUYO DIGITAL ACADEMY(コクヨデジタルアカデミー)、以下、KDA」が、そのプログラムの1つである「GPT-Lab(ジーピーティーラボ)」の第2期成果発表会を2025年1月21日(火)に行ったといいます。

「GPT-Lab」とは、先述した通りKDAのデジタル人材育成プログラムの1つとして位置づけられているといいます。一般的な企業研修では、「研修で学んだことを業務の中で実践できない、スキルに転換できない」という課題が多く見受けられるとしています。この課題に対して「GPT-Lab」では、生成AIなどデジタルでの解決を模索しながら、非エンジニアである社員自身が生成AI業務アプリを作成しプロトタイプまで完成させることで、生成AI時代の実践力を身に付けるとしています。

同発表会の第1部では、37名の社員が10テーマに分かれ、「GPT-Lab」第2期(2024年8月~2024年12月)のテーマである「現場への実装」に向け、課題解決へ取り組んだ成果を発表したといいます。第2部では、株式会社DAncing Einstein CEO 青砥 瑞人 氏による「脳とウェルビーイング」についての講演を行ったとしています。

その後、成果発表の表彰が行われ、総合的に優れた成果を残した「大賞」に加え、業務の生産性を大きく改善させることに優れている、かつ現場への導入までが考えられているアイデアには「ベスト導入賞」、プロトタイプのAIアプリとして優れているアイデアには「ベストAIアプリ賞」、顧客への提供も期待できるAIとして優れているアイデアには「ベスト顧客サービス賞」、そしてコクヨグループ社員によるオンライン投票でもっとも票数が多かったアイデアには「オーディエンス賞」の4つの賞が贈られたとしています。

同社では、当日発表した内容の実現に向けた検討を進めるとともに、生成AIを含むデジタル活用を引き続き推進していくとしています。

受賞テーマとその概要

【大賞】AIが後押しする営業力~商談を成功に導く三種の神器~
営業活動の業務プロセスに着目し、各プロセスで抱える課題を解決するための、AIエージェントやロールプレイングアプリなどの構築事例。
【ベスト導入賞】コクヨ文章アシスタント

社内企画資料をもとにして、製品マニュアルなどの商品販促資料を作成する際に、生成AIを用いて、コクヨ独自のルールや書式に合わせて文章を校正するアプリの構築事例。
【ベストAIアプリ賞①】バッティング探偵
新規顧客へのべんりねっと提案可否の判断において、AIが迅速に社内データを検索し、付加価値情報とともに結果を生成するアプリの構築事例。
【ベストAIアプリ賞②】三重工場 家具カスタマイズ対応可否チャットボット
三重工場における家具カスタマイズの可否判断において、過去の事例から正確・迅速に回答してくれるチャットボットの構築事例。
【ベスト顧客サービス賞】おてがる空間パース生成AI(With:海外ECサイト構築支援AI)
顧客との商談時に、顧客のニーズをその場でパースに反映することができるアプリの構築事例。その場で顧客に見せることで、漏れなくヒアリングし、最適なプランを提示することが可能となる。
【オーディエンス賞】コクヨナレッジマスター
社内ナレッジをデータベース化し、Slackを用いて検索・登録ができるようにすることで、ナレッジの活用を促し、異なる事業のナレッジの掛け算による新たな価値創出を実現するアプリの構築事例。

「GPT-Lab」第2期成果発表会 開催概要

日時:2025年1月21日(火)12:30~17:30
場所:コクヨ株式会社 東京品川オフィス「THE CAMPUS」(東京都港区港南1丁目8番35号)
内容:
(1)「GPT-Lab」成果発表
(2)講演「脳とウェルビーイング」
登壇者:
株式会社 DAncing Einstein CEO 青砥 瑞人 氏
(3)講評
(4)表彰

【参考】「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」について

「AI(Artificial Intelligence)」、「IT(Information Technology)」、「DD(Data Driven)」の3つの講座から構成されており、社員が身に付けたいスキルに応じて参加する講座を選択するといいます。講義での座学、実践プログラムを通して、各分野のリテラシー力や専門能力の獲得を目指すとしています。

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