イトーキ、3つのAIエージェント群「ITOKI OFFICE AI AGENTS」を発表
業界初となる“AI経営モデル”へ転換
160社超のデータドリブンなオフィス構築・運用実績、年間3万枚の設計データ、ファシリティマネジメントの知見をAI開発へ活用し、働き方とオフィスをハイサイクルに変革
イトーキは、全社4000名で挑戦する、AIを経営の中核に据える“AI経営”へ転換することを2026年2月20日(金)に発表しました。
また、その中核となるOffice3.0の新ソリューション「ITOKI OFFICE AI AGENTS」を開発し、年内より順次提供開始予定であることも同時に発表しました。同サービスは3つのAIソリューションで構成され、顧客企業が自ら高度なオフィス投資判断と働き方のハイサイクル化を実行できる仕組みを構築するとしています。
※業界初:2026年2月時点で日本国内における各社発表資料などを参考にした同社調べ

■ 背景:意思決定の高度化とハイサイクル化の必要性
同社によると、生成AIの急速な進化により、企業はインターネット登場以来ともいわれる働き方の大変革期に入っているといいます。業務プロセスや意思決定の在り方が再設計されるなか、働き方そのものも大きく変容しています。これに伴い、働く環境に求められる役割や機能の在り方も変化し続けているとしています。
同社は、変化に適応できなければ、生産性や競争力の低下につながりかねないといいます。
こうした中、オフィスは「作ったら終わり」ではなく「作ってからが本番」の運用面が強化されており、継続的に最適化する経営資源へと位置づけが変化しているといいます。その結果、オフィス投資にも明確な費用対効果が求められているとしています。
一方で、オフィスや経営に関する活用すべきデータは急増し、分析は高度化・複雑化しているといいます。同社のデータ活用以前と比較すると、データ量は1.7 万倍、複雑さは最大2.7 億倍程度となっているとしています。人手に依存した意思決定では到底スピードは追いつかず、投資対効果の最大化が困難になるという新たな課題が顕在化しているとしています。
■ ITOKI OFFICE AI AGENTS:3つの革新的なAIソリューションを提供
こうした背景を踏まえ、同社は「AIがオフィスと働き方の経営判断を高度化ハイサイクル化する仕組みづくり」に本格的に着手したといいます。160社を超えるデータドリブンなオフィス構築・運用の支援実績と、年間約3万枚におよぶ設計データや各種オフィスデータ、長年にわたり蓄積してきたオフィスデザイン・ファシリティマネジメントの知見を基盤に、AIと人の知恵を融合した新たなソリューションとして開発したのが「ITOKI OFFICE AI AGENTS」。同ソリューションは以下の3つの革新的なAIソリューションを提供するとしています。
① Facility Portfolio AI(ファシリティポートフォリオAI )
最適な面積・席数・配置・コスト構造を算出し、拠点再編をシミュレーションするAIエージェントだといいます。Wi-Fiデータや会議システム、スケジュール情報などを統合し、例えば100拠点規模に及ぶ複数拠点の利用実態を立体的に分析するとしています。拠点の集約・分散や再編の選択肢を具体的な数値とともに提示することで、ファシリティ戦略の検討に要していた時間を大幅に短縮し、経営判断の迅速化を支援するとしています。

② Workplace Insight AI(ワークプレイスインサイトAI )
図面、写真、アンケート、経営方針資料などの非構造データを含む多様な情報を一括で解析し、オフィスの課題や改善ポイントを構造的に抽出するといいます。さらに、類似事例との比較や、改善による効果予測、ROI試算までを自動で行い、経営層や総務部門にとって実効性の高い判断材料を提供するとしています。

③ Space Matching AI(スペースマッチングAI )
在席情報や行動傾向、利用履歴をもとに、実際に空いているスペースをリアルタイムで判定し、利用者に即時案内するといいます。利用されていない予約は自動的に解放され、需要に応じて再配分される仕組みにより、会議室や席の不足によるストレスを軽減し、空間の稼働率向上を実現するといいます。物理空間とデジタルデータを連動させた点が大きな特長だとしています。
同AIソリューション群は課題に応じて個別導入も可能だといいます。経営層は投資対効果を数値で即時判断でき、総務部門は複雑な分析負荷を削減できるといいます。従業員は快適で無駄のない働き方を実現でき、顧客自らがデータに基づく高度な“ハイサイクル運用”が実行可能となるとしています。
さらに開発段階から実証を重視し、これまで30件を超えるPoC(概念実証)を経て構築されているといいます。自社で検証を行い、得られた知見を顧客サービスに反映。その成果を再び顧客支援に活用する循環モデルを構築しているといいます。この「社内と社外の循環」により、継続的な価値向上を図っているのも特徴だとしています。

■ 今後の展開
同社は「Tech×Design based on PEOPLE」から「AI×Design based on PEOPLE」へ転換し、全社約4000名でAI経営にチャレンジするといいます。Office3.0をさらに進化させ、データと専門知見から導かれたAIによる最適解を実際のオフィス空間という“かたちある成果”として実装できるソリューション事業の強みを生かし、今後も企業の働き方やオフィスの生産性、創造性向上を継続的に支援するとしています。
■代表取締役社長 湊 宏司 氏コメント

これからの時代はAIを前提に経営を設計する企業こそが、競争優位を確立すると私たちは考えています。当社は、約100名規模のITエンジニア体制を強みに、AIを経営の中核へ据え、意思決定の質とスピードを飛躍的に進化させる経営へと舵を切ります。「ITOKI OFFICE AI AGENTS」は、常時モニタリング × 高精度シミュレーション × 専門知識 を融合し、組織の“いま”と“これから”のオフィス戦略に潜む課題を逃さず捉え、AIエージェントが改善策を高速で提供する次世代の仕組みです。オフィスと働き方をAIが牽引し、人と協働する新たな経営モデルを確立することで、顧客企業の持続的成長を力強く支えてまいります。
■Office3.0事業について
同社はワークプレイス事業において、Office1.0をオフィス家具の製造・販売、Office2.0を空間ベースのソリューション提供ビジネス、Office3.0をデータ活用による働き方ベースのオフィスDXと捉えビジネスを展開しているといいます。
■イトーキのワークプレイス事業について
株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、”AI×Design based on PEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしているといいます。
ハイブリッドワークが普及し働く場所や働き方の多様化が進むなか、生産性や創造性を高める空間DX、最適なオフィス運用を伴走型で支援するコンサルティングサービスなども展開。外部デザイナーやパートナー企業との協業も積極的に行い、これからの新しいワークスタイルとワークプレイスを提案しているとしています。
(画像はイトーキ様より頂戴しました)

