コクヨ、「ゾーニング システム」の社内運用を開始

AIデジタルによる空間設計業務の支援ツール第2弾

プランニング業務の効率化を支援

コクヨは、オフィス空間設計の業務支援を目的に、オフィスに必要なエリアや機能を要件に合わせて配置していく「ゾーニング」の検討支援ツールとして「ゾーニングシステム」を開発し、11月中旬からグローバルワークプレイス事業本部国内の営業と設計部門で運用を開始したといいます。このシステムの導入により、直近の業務効率化を目指すとともに、今後の生成AI技術を取り入れるための基盤として活用し、業務全体の自動化・簡易化を目指すとしています。

社内運用を開始した「ゾーニングシステム」の操作画面

開発背景

ゾーニングとは、オフィス空間に対して必要なエリアや部屋を、要件に合わせて配置していく設計行為だといいます。
詳細なレイアウトの前にゾーニングを意識し、要件に合わせてオフィス空間に適切に配置することで目的にあった最適なオフィスプランをすることができるとしています。
設計初期のゾーニングは要件や判断材料が複雑に絡み合うため、提案プランの検討に時間がかかる、また関係者間でのコミュニケーションのための指示書作成にも工数を要する、提案時の顧客とのイメージ違い等により再作成が発生しやすい等といった課題があったといいます。
そこで、2020年から業務改善のため、レイアウトの作図自動化や簡易化に関するプロジェクトが発足、システム企画開発を開始したといいます。開発段階では、設計者による試験運用を繰り返しながら、内製開発チーム主導でスモールなPoC(Proof of Concept:概念実証)を重ねることで、「人による価値」のノウハウ部分を具体化してシンプルな操作性のシステムを実現したとしています。

システムについて

概要

今回社内運用を開始した「ゾーニングシステム」は、システムに読み込んだ躯体図面に、面積や部屋数・席数などの数字情報を確認しながら、手動でゾーニングを画面上に配置していけるシステムとなっており、PCやiPadで使用可能で、CADなどの専用ツールがなくともゾーニングの検討やボリュームチェックが可能になるといいます。作成中のデータから過去図面をAIで類似検索し、参考情報として活用することも可能だとしています。

「ゾーニングシステム」の過去図面AI類似検索機能の操作画面

効果
(1) 顧客商談での活用

顧客との商談時に同社営業が活用することで、初期検討フェーズでの顧客要望について、その場で与件や面積の検討確認ができ、設計者を介さずに即座にプラン方針をすり合わせすることで、案件推進力の向上を目指す。

(2) 設計部門での活用

時間のかかっていた作図指示が簡易に行うことができることによる作業工数の削減や、関係者コミュニケーションがスムーズに進むことによる作業時間の短縮により、年間約2,000時間の工数削減を見込む。さらに、対応能力向上による対応案件の増大が可能になる。

導入開始:2025年11月中旬から順次導入
導入拠点:同社首都圏エリアの営業設計部門から順次展開予定

今後の展望

今後は、先行リリース済の画像生成「オフィススタイルAI」との連携により、ゾーニングエリアに対しインテリアデザイン検討が簡易的にできる機能拡張を開発予定だといいます。さらに、LLM連携による与件整理や、AIによるゾーニング生成、CADとの自動連携などについて、今後も生成AIの技術を取り入れつつ自動化・簡易化を目指すとしています。

(画像はコクヨ様リリースより)

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