コクヨ、「オフィススタイルAI」の社内運用を開始

画像生成AI活用で空間設計業務を支援

空間構築ノウハウと最新のAI技術を融合し顧客体験価値の向上を目指す

コクヨは、オフィス空間設計の業務支援を目的として、画像生成AIとコクヨの設計ノウハウを融合した「オフィススタイルAI」を開発し、11月から営業部門・設計部門で運用を開始するといいます。
「オフィススタイルAI」は、画像生成AIを使い空間パースや画像を、瞬時にスタイルを変えた画像へ変換するシステムだといいます。顧客が求めるイメージを短時間で画像として可視化することで、顧客価値向上を目指すとしています。

オフィススタイルAIで生成した空間画像

開発背景と概要

同社は、生成AI技術の発展を見据えてコクヨの空間構築業務への適用を検討していたといいます。その中で、画像生成AIが空間設計業務の課題やニーズに適していることがわかり、第一弾として社内外のニーズの高い提案時の空間画像制作の効率化を目指し、2023年から画像生成AIのトライアルを開始したしています。

トライアルでは、AIを推進する社内の技術専門部隊が業務部門と連携し、実際の業務での画像生成AIの試用運用を実施。試験運用と検証をスピーディーに繰り返し、社内ニーズの変化に柔軟に対応しながら最適なシステム構築を進めたとしています。

今回社内運用を開始する「オフィススタイルAI」は、提案時の画像作成の中でも、需要の高い「画像のスタイル変換機能」に着目し、空間パースや画像を、瞬時にスタイルを変えた画像へ変換するシステムとなっているといいます。コクヨのノウハウを反映した空間画像を、社員が素早く生成可能だとしています。

通常、空間パース作成には数日かかりますが、「オフィススタイルAI」を商談の場で使うことで、数十秒で画像生成しご提供することが可能だといいます。空間画像作成を効率化することで、顧客のデザイン検討や要望の抽出を迅速化し、顧客価値向上を目指すとしています。

「オフィスタイルAI」の特徴

(1)顧客との「共通言語」としてのイメージ画像生成が可能

言葉だけでは伝わりにくい空間イメージを、高品質な画像として柔軟に可視化できるといいます。
コクヨのノウハウを詰め込んだ画像生成だとしています。

(2)詳細設計前に素早く簡易なデザイン確認が可能

時間のかかる3Dパースの作成をせずに、わずか数十秒で早い段階で素早くビジュアルを提示。
顧客の方向性を明確にし、お互いの理解度を上げることができるとしています。

(3)コクヨ独自の空間スタイルテンプレートを反映した多様な選択肢の中からデザインを検討可能

コクヨの豊富なオフィスデザインノウハウやテイストをテンプレート化。37のテンプレートから選ぶことが可能。コクヨのノウハウを詰め込んだテイストをベースにアイデアの広がりに応じて多様な選択肢を迅速に生成できるとしています。

操作画面の様子

スタイル選択画面の様子


Before:変換前の画像

After:スタイル変換後の画像

After:スタイル変換後の画像

導入開始日:2025年11月から順次導入予定
導入拠点:同社首都圏エリアの営業設計部門から順次展開予定

今後の展望

今後は、オフィスタイルAIの社内利用から商談利用への拡大や、生成AI進化により画像のみならず動画や、3D、家具などへ生成AI技術を取り入れながら、空間構築事業の生産性と品質の向上、および生成AI活用による顧客体験価値の飛躍的向上を目指すとしています。

(画像はコクヨ様リリースより)

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