イトーキ、広葉樹合板の立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap」の販売を開始
立ち寝の「膝カクッ」から着想を得た“20分の仮眠体験”が働き手の心と体のサポートを促し、ウェルビーイング経営の実践にも
イトーキは、広葉樹合板株式会社の、働く人のウェルビーイングと生産性向上を支援する、立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」の販売を開始したといいます。
同製品は、同社が所有する仮眠ボックスに関する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」を広葉樹合板がライセンス契約を結んで製品化し、2023年8月に発表、2024年1月に発売を開始したといいます。その後、同社にも多くの反響が寄せられているといいます。現在、働く環境や働き方の選択肢が広がる中で、同社では製品ラインアップの拡充を図っており、本製品の販売開始もその取り組みの一環となるとしています。

同社の開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」は、上半身・臀部・膝部の3点を支持することで、立ったまま休息や睡眠がとれるものだといいます。電車内でつり革を持ち、立ったまま眠気に耐えられず、膝が「カクッ」となる人々の姿から発明者が着想を得た背景をもつとしています。 なお、広葉樹合板で進められ同製品の開発過程で足裏の固定機能が追加された4点支持の構造で快適性が向上しているとしています。
また、昨今、ウェルビーイングを軸とした経営方針が改めて注目されているといいます。睡眠・休息の質が生産性や創造性に直結するという科学的知見も広がり、組織として適度な休息を促す以外に、仮眠制度や休息空間の導入は、エンゲージメント向上や離職防止の観点からも今後注目されていくと予想されるとしています。
「giraffenap」は、こうした新しい取り組みを後押しする仮眠ボックスだといいます。近未来をイメージしたソリッドなホワイトが特徴の「スペーシア」と、森の中をイメージした天然木が特徴の「フォレスト」の2タイプを展開し、オフィス空間をはじめ、医療・保育・宿泊施設など、広く活用が進んでいるとしています。
実際、医療現場では夜勤従事者の休息支援として導入されたり、保育の現場ではスタッフルームに設置されているといいます。これにより、従業員は眠気を我慢しすぎず、体調が悪化する前に休む判断ができ、短時間の休息をはさむことで、気持ちを切り替えてスムーズに仕事へ戻ることが可能になるとしています。
また同製品は、デザイン性にも優れており、ファシリティ全体の美観を損なわずに配置が可能。睡眠中のプライバシー配慮や防音対策、メンテナンス性にも配慮した設計で、電源を確保できる場所であれば、1日で設置が完了するとしています。
なお、2025年8月中旬以降に同社のワーキングショールーム「ITOKI DESIGN HOUSE」で同製品を展示予定だとしています。
同社は、今後も働く人のパフォーマンスと健康を支える製品や空間設計を通じて、企業のウェルビーイング経営を多面的に支援していくとしています。
(画像はイトーキ様リリースより)