コクヨ、中国上海ショールームをリニューアルオープン

「C³Office」という名の多様性が融合する空間が誕生

コクヨは、コクヨおよび中国・ASEANを中心に展開するオフィス家具ブランド「Lamex(ラメックス)」共同の旗艦ショールームを全面リニューアルし、「C³Office(コフィス)」と名付けて2025年5月15日(木)にオープン。

同社によると、今回の刷新は、中国市場における22年にわたる事業展開を経たコクヨグループが、中国市場への継続的な注力を示すものでありながら、「つながり」をテーマに、製品と空間デザインの融合を通じて、人と人のつながり、そして生活者と社会とのつながりを再構築し、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクすることを目指しているとしています。

「C³Office」1階は、国際的に著名な建築デザイナーである顧憶氏(1)が手掛けた複合空間だといいます。名称の「C³」には、いくつかの意味が込められているとしています。一つには、従来のオフィス空間と商業空間の境界を打ち破り、「つながり」の理念を具現化することだといいます。「Connection」の頭文字の「C」を、人と空間の関係性や、人と人の感情的なつながりの象徴とし、「3」という数字に中国の「三生万物(2)」という哲学的概念から着想を得て、つながりから無限の可能性が生まれることを示唆しているとしています。そして、同じ「C」から始まった「Coffee」(コーヒー)、「Creativity」(クリエイティビティ)、「Community」(コミュニティ)、「Cooperate」(協力)を融合させる思いも込めて、「C³Office」と名付けたとしています。

店内に配置された家具は、すべてコクヨおよびLamexの主力製品で、Lamexのソファ「Coves(コーブス)」シリーズやコクヨの「hang Like(ハングライク)」デスク&チェアなど、オフィス家具とリビング家具の境界を曖昧にし、柔軟かつ快適で美しい空間ソリューションを提案しているといいます。
コーヒーショップのほか、コクヨデザインアワードで製品化された作品も販売し、総合的なライフスタイル体験を提供しているとしています。

*1顧憶:無設建築設計事務所(NOT A STUDIO)の創業者兼チーフデザイナー。公共空間・商業空間・文化芸術空間・ホテルなど多岐の分野にわたり、自然環境・地域文化と現代デザインの融合に注力。代表作:厢(上海)、優在集(上海)、朵云書院(上海/成都/蘇州)、喜捨茶書房(上海、雲南麗江)。2023年金騰賞デザイン大賞「年度公共空間デザイン賞」受賞。2024年上海住宅装飾インテリアデザインコンテスト主要審査員。
*2「三生万物」は中国古代哲学・道教の考え方に基づく「一生二、二生三、三生万物」(道德経第42章)という老子の言葉に由来するとしています。

1.コクヨ中国上海ショールーム「C³Office(コフィス)」概要

(1)名称:「C³Office(コフィス)」
(2)リニューアルオープン日:2025年5月15日(木)
(3)営業時間:
   1階 コーヒーショップ 08:00~19:00
   2階 家具ショールーム 平日09:00~18:00(定休日:土日祝日)
(4)所在地:中国上海市黄浦区北京西路7号新金橋広場
(5)構造:地上2階
(6)延床面積:約2000㎡

2.リニューアルのポイント

(1)1階にコーヒーショップをオープン

「つながり」のきっかけとなるコーヒーショップを新設したといいます。ショップで使用するブレンド豆は、10年以上の経験を持つコーヒーマスターが心を込めて焙煎。また、より多くの方々がC³Officeで自分のお気に入りの「一杯」を見つけられるように、コーヒーの他にも、豊富なカフェインレスドリンクを用意しており、どれも旬の天然素材にこだわり、できる限り素材本来の味を保つようにしているとしています。

米乳ラテ

ウィンナーコーヒー

アクス紅芯リンゴコーヒー

(2)コクヨデザインアワードの受賞作品を販売

2002年に創設されたコクヨデザインアワードで受賞し、製品化された作品を販売。
「作品」として高い評価を受けたアイデアの段階から、「製品」になるまでの間にある、素材や加工技術、品質やコストなど超えるべきハードルを、受賞者のデザイナーとコクヨの商品開発者との共創することで超えた数々の製品を見ることができるといいます。

(3)7つの行動要素「7 Experience」のパノラマ的展示

「C³Office」の2階では、コクヨがこれまでのオフィスコンサルティング等の知見やヒアリングに基づいた働く中での7つの行動要素「7 Experience」を、パノラマ的に展示しているといいます。Lamexのスマート生産技術とコクヨの長年にわたり蓄積してきたデザイン理念の融合成果も展示され、国際的に多数受賞歴のある製品シリーズ「Any(エニー)」のテーブルとチェアーもここで体感できるとしています。

3.コクヨグローバルワークスタイル事業本部グレーターチャイナ本部長 奥井壮司氏の コメント

今回の上海ショールームリニューアルは、『未来のオフィス』に対する同社実験です。空間デザインを通じて物理的な境界を打ち破り、仕事を『人とのつながり』という本質に立ち返らせたいと考えています。これはコクヨのデザイン理念であるだけでなく、中国市場に対する長期的な価値投資でもあります。

(画像はコクヨ様リリースより)

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