オカムラ、倉庫最適化システム「Optify(オプティファイ)」を発売
倉庫業務の可視化・予測が可能な倉庫管理システム(WMS)
マテハン機器とのスムーズな連携で、倉庫業務をワンストップで最適化
オカムラは、倉庫運営や物流センター内の作業を効率化する倉庫管理システム(WMS)に、作業進捗の可視化とAIによる作業量予測で作業データに基づいた意思決定や現場改善をサポートするビジネスインテリジェンス(BI)機能を一体化した倉庫最適化システム「Optify(オプティファイ)」を2025年5月から発売。
「Optify」は、これまでオカムラが主に提供してきたマテハン機器・マテハン機器制御システム(WCS)との連携に加え、WMSとBI機能をワンストップで提供することが可能だといいます。WMSとマテハン機器・WCSをスムーズに連携することが可能なため、マテハン機器導入時の複雑な調整作業や連携にかかる開発期間・コストを削減できるとしています。また、BI機能「Opt BI」のデータに基づく庫内作業の可視化・予測により、オペレーション最適化のための意思決定や現場改善をサポートするといいます。さらに、システム・機器導入から保守までの窓口を一本化することで、ワンストップでトータルサポートが可能になるとしています。
製品名の「Optify」は、「Optimize 最適化」と「Unify 統合する」を組み合わせた造語だといいます。
オカムラは、物流システムのインテグレーターとして、顧客企業の戦略的パートナーとなり物流業務の最適化に貢献するとしています。

■開発の背景と課題
同社によると、物流は社会インフラとして不可欠な役割を担っているといいます。物流倉庫を持つ企業では、大量の注文に対応しつつ在庫や作業状況を管理し、タイムリーに配送を行うことができるよう高度な倉庫管理システムが必要とされ、マテハン機器との連携など複数のシステム連携により運用管理が複雑化しているとしています。また、コスト削減や適切な人員配置、作業効率の向上、トラックドライバーの残業規制による倉庫の時間的制約など、倉庫運営上の多くの課題が顕在化しているとしています。
■倉庫最適化システム「Optify」の機能と提供価値
オカムラは、これまでも物流システム総合メーカーとして自動倉庫や搬送・仕分け機器などのマテハン機器やWCSの開発・製造、導入・運用支援、アフターサービスなど物流システムにおける一貫したソリューションを提供してきたといいます。「Optify」は、新たに物流倉庫を設置する際に必要な倉庫管理システムやマテハン機器との連携時の複雑な調整作業を大幅に短縮し、ワンストップで提供する倉庫最適化システムだとしています。

・WMS機能とマテハン機器とのスムーズな連携
オカムラが提供してきた多様なマテハン機器連携の技術を生かし、「Optify」のWMSとマテハン機器・WCSをスムーズに連携することが可能だといいます。マテハン機器導入時のWMS要件定義など複雑な調整作業を短縮し、開発コストの削減と短期間での導入を実現しするとしています。
・作業データを活用した最適化のための意思決定や現場改善をサポート
WMSから収集・蓄積された各種データを活用し、BI機能によるリアルタイムでの可視化分析・作業量予測を行うといいます。それらを作業計画や現場へのタイムリーな指示に反映させることで、属人的なオペレーション管理やバラツキをなくし、現場の最適化・効率化のための意思決定や現場改善をサポートするとしています。一般的なWMSでは難しい複数の作業データを活用した改善が可能だといいます。
●人員の配置換え
入荷から出荷までの作業進捗をリアルタイムで可視化し、効率的な人員配置や迅速な対応を実現するといいます。作業者一人ひとりのスキルや稼働状況もデータ管理できるとしています。

●AIによる作業量予測
日時・工程・作業者別などの過去の作業実績を可視化し、イベント情報を加味した時系列分析で未来の作業量を予測するといいます。これにより、繁忙期・閑散期に応じた事前の人員確保や当日の効率的な配置が可能だとしています。

・物流倉庫を支える複数のシステムを一本化
オカムラでは、WMSとBI機能を合わせた「Optify」とマテハン機器など倉庫業務の効率化に必要なシステムを、保守を含めてワンストップで提供することが可能だといいます。倉庫の新規設置やシステム・機器の追加導入の際にプロジェクト管理の負担を軽減し、保守も含めて窓口が一本化できるとしています。

オカムラは、物流システムのインテグレーターとして、マテハン機器などのハードウエアからソフトウエアまで含めて物流業務の最適化をトータルサポートし、物流戦略の立案や物流組織の高度化、経営指標の改善に貢献するとしています。
(画像はオカムラ様リリースより)