カリモク家具、Karimoku Commons Tokyoがカリモク家具の新たな魅力を探る写真展を開催
インテリアスタイリスト作原文子×3名の写真家が
9月16日にはトークイベントも実施
3名の写真家とカリモク家具の3つのブランド、すべてをつなぐのは、インテリアスタイリング
カリモク家具は、Karimoku Commons Tokyoが、2024年9月13日(金)から9月23日(月)までの間、インテリアスタイリストの作原文子氏と横浪修氏、松原博子氏、尾身沙紀氏の3名の写真家、そしてカリモク家具の3ブランドがコラボレーションした写真展「DIALOG AROUND FURNITURE FUMIKO SAKUHARA meets 3 PHOTOGRAPHERS」を開催しました。
Karimoku Commons Tokyoは、カリモク家具の新しいコミュニケーションの場として、2021年に東京・西麻布にオープンしたといいます。
2023年9月から同スペースのスタイリングを手がけてきたインテリアスタイリストの作原氏が、今回、同展のために、カリモク家具の3つのブランド(Karimoku New Standard、Karimoku Case、MAS)からアイテムを選定し、自由な発想でスタイリング。それらのアイテムを3名の写真家が各々の視点と感性を活かして、作品を撮り下ろしたといいます。1Fギャラリースペースには写真作品を、2-3Fのショールームスペースでは家具をスタイリングして展示することで、今まで見えなかった家具の新しい表情と魅力を引き出すとしています。
クリエイター同士のコラボレーションから生まれたユニークなアイデアに満ちた作品は、鑑賞者と家具との間にどんな新しい関係性を生み出すのか? インテリアスタイリストと写真家の手によって創造された作品を通して、家具の魅力を再発見するエキシビションだとしています。
また、写真作品は、カリモク家具製作のオリジナル木製フレームとともに販売。会期中には対話やコミュニケーションをテーマに、来場者参加型のイベントも開催したとしています。
Creative Direction&Styling
作原文子氏
静岡県出身。岩立通子氏のもとでアシスタントを経験した後、独立。雜誌、カタログ、TV-CM、企業・ブランドのエキシビション、映画美術などのスタイリング、新規事業のディレクションなどを手がけ、インテリアスタイリストとして東京を拠点に活動。
“私が、「Karimoku Commons Tokyo」のために初めてスタイリングをしたのは、2023年9月のこと。そこから様々な機会を重ねて、今にいたります。親交あるフォトグラファーと写真を通してコミュニケーションの場を作るプロジェクト "mountain morning"を主宰する私は、カリモク家具のプロダクトを用いて、写真の企画展を開催する依頼を受けました。3つのブランドと3名のフォトグラファー、それぞれのキャラクターと魅力が絡み合い、通常とは違う角度からインテリアを捉える試みは、自分にとっても新鮮な表現となっています。唯一無二の感性で記録された、スタイリングが関わることで生まれた家具との対話の写真、その世界観をぜひお楽しみください。”
Photograph
〈OSAMU YOKONAMI × MAS〉
横浪修氏
1967年、京都府舞鶴市生まれ。自身の作品制作を行いながら、ファッション写真・広告写真・CDジャケット、ムービー、ドローン撮影など幅広い分野で活動中。ユニークなアイデアと透明感のある作風で世界的に注目を集めている。主な写真集に『100Children』『Assembly』『Sasayama』『Assembly snow』などがある。
▼MAS
MASは、針葉樹を中心とした日本に広がる様々な木材との対話によって生まれた、木工家具ブランドだといいます。既成のルールに捉われず、新たな手法や表現を模索することで、普遍的な魅力をまとった価値ある製品を世に送り出しているとしています。控えめでありながら、機能と包容力を兼ね備えた凛とした佇まい。現代の用即美を備えた家具を通じて、人々の暮らしと結びついた美しい景色を創り出していくとしています。
〈HIROKO MATSUBARA × Karimoku New Standard〉
松原博子氏
京都生まれ。 戎康友氏に師事し、2009 年に独立。ファッション、ポートレイト、建築、ランドスケープなど、雑誌、広告など幅広い分野で活動中。2021年に初写真集『mono』(私家版)を出版。2024年には京都国際写真祭のサテライトイベント「KG+」にて、韓仏のアーティストとともに三人展「Courbe(曲線」を開催。
▼Karimoku New Standard
Karimoku New Standardは、先進的なアイデアと優れた製造技術を融合した2009年設立したブランドだといいます。カリモク家具の職人が培ってきたユニークな視点と、国内外から選ばれた有数のデザイナーたちが手を組み、Karimoku New Standardは日本の家具デザインの新たなスタンダードとなるべく取り組んでいるとしています。Karimoku New Standardは、あまり有効な利用がされていなかった国内の広葉樹を活用し、森林保全や林業地域の活性化といった日本の森が抱える問題に対して持続的な貢献を目指しているとしています。
〈SAKI OMI × Karimoku Case〉
尾身沙紀氏
新潟県生まれ、東京都出身。フォトグラファーのアシスタントを経て2013年に独立。ファッション誌、広告、ポートレイトなど幅広い分野で活動。デビューから10年目を迎えた今年、国内外で撮り溜めてきたパーソナルな作品を綴じ込めた写真集『Wanderlust 』を発売。
▼Karimoku Case
カリモクケースは、「静謐な美への敬愛」、「素材の豊かな表現」、「時間に左右されない魅力」に価値を見出し、この価値観を共有する国内外の建築家やデザイナーとのプロジェクトを通じて、特定の空間のためにデザインされたプロダクトを開発、製品化し世界に向けて提案するとしています。
Limited Item
Karimoku New Standard “Castor Stool Plus” のエクスクルーシヴカラーを限定販売
同展の開催を記念し、作原氏がカラーリングをディレクションした“Castor Stool Plus”の限定カラーモデルを販売するといいます。カラーは、MUSTARD / PURPLE / GRAY BEIGEの全3色。座面裏には、作原氏が主宰するクリエイティブコミュニティ「Mountain Morning」のロゴプレートが付属するとしています。
製品名:Castor Stool Plus Mountain Morning limited edition
カラー: MUSTARD / PURPLE / GRAY BEIGE
販売場所:Karimoku Commons Tokyo / Mountain Morningオンラインショップ
受注期間:会期スタート~10月末
お届け:12月末予定
価格:税込¥ 35,750
トークイベントを開催
9月16日(月)には、リアルとインスタグラムライブ配信のハイブリッドで、作原文子氏、写真家の横浪修氏、尾身沙紀氏の3名によるトークイベントを開催しました。ファシリテーターは編集者の柴田隆寛氏。
トークイベントの冒頭、柴田氏の「3人のフォトグラファーと作品をつくった背景」についての問いに対し作原氏が「Karimoku Commons Tokyoのために2023年9月に初めてスタイリングをして以来1年が経ち、今回のオファーをいただいたときに、せっかくだから通常のカリモクさんが撮られているビジュアルの撮影とは違う、新しい撮り方に撮らせていただきたいと思い、いつもお世話になっている、自分を支えてもらっているフォトグラファーさんがたくさんいる中で、どなたにしようとたいへん悩みました。しかしやはり3ブランドで3人、少し違った、少しポジティブな意味でドリーミィというかファンタジーなこの撮影に最後まで付き合ってくれる方、本当に本当に考えてこの3名の方にお願いすることにして、ご連絡したらすぐ、快くお受けいただきました」などと述べるところからはじまり、トークイベントが楽しく行われました。
加藤副社長が締めの挨拶
締めの挨拶として
カリモク家具取締役副社長の加藤洋氏が挨拶を行い「これまでも色々な写真家の方にプロダクトやシーン、展示会の様子を撮っていただいてたのですけれども、もちろんそれらも素晴らしい写真である種現物以上に訴えるものがあるなと思いつつ、今日、拝見させていただいた3名のフォトグラファーの方と作原さんのスタイリングのマッシュアップ、それは本当にニューフロンティア、新しい境地みたいな感じで、とても感動するのと、なんか家具があたかも人格を持ったみたいに見えるというところに胸を打たれたりしました。
一方でなんか懐かしいなという感じもあって、先ほどからこう皆さんトークされてましたけれども、私たちがここKarimoku Commonsという場所で展開している3つのMAS、Karimoku Case、Karimoku New Standard、これらはいずれもこれまでのカリモクというより家具そのもののつくりかたの視座とか視点とかをぐるっと変え、一緒にやるチームのキャスティングをがらっと変えてまた違う角度で、本当の意味で未来に向けて持続可能な木の家具づくりというのを探ってみようとスタートしたのです。そういった意味では、それぞれの3名の方のちょっとした見立てやテーマ設定のようなところは、ここに置いてあるこれからの当社の家具づくりというところと実はつながるものがあるのかなと勝手に解釈したりしておりました。本当に皆様ありがとうございました」などと述べました。