コクヨ、「Centura」の特別仕様品を開発

回収ビールカップ再生繊維配合のクッション材を使用したスタジアムチェアー

阪神タイガース ファーム新本拠地内のスタジアムに約150席分を納品予定

コクヨは、甲子園球場で回収したポリエステル製ビールカップをリサイクルした繊維からなるクッション材を使用したスタジアムチェアー「Centura(センチュラ)」の特別仕様品を開発し、2025年3月オープン予定の阪神タイガース ファーム新本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」内のメイン球場「日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎」へ、約150席分を2024年12月末予定で納品することを9月26日(木)に発表しました。

ビールカップ再生繊維配合のクッション材を使用した「Centura」の特別仕様品のイメージ

概要

同商品は、コクヨのマテリアリティの1つとして掲げている「循環型社会への貢献」に向けた活動として企画したといいます。
特長として、阪神甲子園球場のオフィシャルエコパートナーである帝人フロンティア株式会社がポリエステル製タテ型不織布に、甲子園球場で回収されたポリエステル製ビールカップを再生した繊維を20%配合したクッション材を、スタジアムチェアー「Centura」の背部分に配した特別仕様となっているとしています。
本体の背座は、グリーン(標準色)で、座部分を同社標準ウレタン、背部分を前述の回収ビールカップ再生繊維配合のクッション材で構成し、独自の安定感のある快適な座り心地を提供するとしています。

納品詳細

今回同社は、2025年3月オープン予定の「ゼロカーボンベースボールパーク」において、同社スタジアムチェアー商品各種をメイン球場「日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎」の客席(約3,600席)をはじめ、同1.3塁「ダグアウト」、「小田南公園野球場」の客席(約50席)、同1.3塁「ダグアウト」にも採用されたといいます。
そのうち、新開発の「Centura」の特別仕様品が、「日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎」のバックネット裏前方エリア(約150席)に採用され、同エリアを「コクヨプレミアムシート」と冠し、ネーミングライツの協賛を実施するとしています。

商品詳細

今回開発した「Centura」特別仕様品の背部分は、回収ビールカップ再生繊維20%、ペットボトル再生繊維30%、ポリエステル50%を配合した厚さ15mmのタテ型不織布製繊維クッションで構成しているといいます。

「Centura」特別仕様品の背部分に使用する回収ビールカップ再生繊維配合クッション

「Centura」は、2020年1月から発売を開始した同社独自のスタジアムチェアーで、奥行きが少なく、コンパクトなフォルムでありながら、安定感のある座り心地を実現したといいます。またカラーバリエーションは17色あり、スタジアムに様々な彩りを演出できるとしています。

スタジアムチェアー「Centura」(標準品)の座面「開」の使用イメージ

「Centura」は、スタジアムで観戦する顧客を、独自の安定感のある快適な座り心地でサポートするとしています。

コクヨのサステナビリティについて

コクヨグループは2022年に長期ビジョンとあわせ、未来シナリオとパーパスを制定し「自律協働社会の実現に向け、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクし、事業を通じて持続可能な社会を牽引していく」というサステナブル経営指針を策定しているといいます。また、それに対し「Well-beingの向上」「社会価値創出に向けたマネジメントシステム変革」「気候危機への対応」「循環型社会への貢献」「自然共生社会への貢献」といった5つの重点課題を掲げ、2030年に向け野心的に目指すチャレンジ目標と2024年の中期経営計画単位での実現を目指すコミット目標を設定しているとしています。

帝人フロンティア株式会社のポリエステル製タテ型不織布について

同製品は、ポリエステル繊維で作られたタテ型構造の特殊高機能不織布だといいます。通常の不織布と異なり、繊維がタテ方向にならんでいることで、反発性が高く、断熱性や吸音性にも優れた軽量な素材だとしています。そのクッション性が活かされ敷布団や電車のシート、吸音性と軽さが活かされ自動車の吸音材などに採用されているとしています。

阪神タイガースファーム本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」について

2025年3月から、阪神タイガースのファーム施設(現・西宮市鳴尾浜)が尼崎市・小田南公園へ移転され、「ゼロカーボンベースボールパーク」として開業するといいます。
同施設には日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎、タイガース練習場、室内練習場、選手寮兼クラブハウスが新設され、選手たちが試合や練習に励む姿を身近に感じながら野球を楽しめる小田南公園野球場やくつろげる広場、散歩やランニングができる周遊コースも整備されるとしています。
さらに、太陽光発電・蓄電池の導入や廃棄物発電の活用、省エネの徹底による「脱炭素化」をはじめ、ペットボトル・プラスチックカップの回収・リサイクルや雨水・井水の活用といった環境に優しい取り組みが行われるなど、脱炭素社会や循環型社会に資するここにしかない魅力ある公園が、2025年に誕生するとしています。

(画像はコクヨ様リリースより)

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