オカムラ、共創空間「Open Innovation Biotope “Sea”」が移転・リニューアルオープン
オカムラ ガーデンコートショールーム内に
リニューアルオープンイベントを開催
オカムラは、同社の運営する共創空間「Open Innovation Biotope “Sea”」が、東京都千代田区のオカムラ ガーデンコートショールーム内に移転。2024年5月16日にリニューアルオープンしました。
心の灯台にともしびを
同社によると、VUCAの時代と呼ばれる予測困難な世の中は、まさに荒波たつ海原に、会社や人が放り出されたようだといいます。働く上でも迷いや不安が多いからこそ、自分の心の灯台にともしびを、としています。
また同社は、共創は、お互いの心にともしびをくべ合う行動だといいます。1人で勢いよく燃え続けるのは難しいが、お互いに小さなともしびを与え合うことができる、人に宿ったともしびが、誰かを温める光になるといいます。そんな心の灯台たちが指し示す未来は、きっとワクワクする明日だとしています。
Open Innovation Biotope “Sea” はそんな共創を育む場であり、同社は共創を通じて新しい働くの潮流をつくっていくといいます。
リニューアルオープンイベントを開催
同社は同日、リニューアルオープンイベントを開催。同カンファレンスをもって、本格的にリスタートするとしています。
カンファレンスのオープニングでは、オフィス環境事業本部 働き方コンサルティング事業部 WORKMILL統括センターの岡本 栄理氏がOpen Innovation Biotope “Sea”、オカムラの共創活動についての説明を行い「Seaは、さまざまな文脈で東京に集まる人たちが、シガラミを脱ぎ、好奇心でつながり、共創を起こす場。個性という波がまざり合い、これからの「はたらく」の潮流をつくっていきます」などと述べました。また、Seaの空間コンセプトとしてショールーム・共創空間としての挑戦として、「もの・ことの両面から新たな「はたらく」の文化を創り出す企業姿勢をすべてのショールーム来場者が体感する」としました。
続いて、同社 取締役 専務執行役員 オフィス環境事業本部長の河野 直木氏があいさつを行い「当社は、人が生きる社会を実現というパーパスを持っています。企業にもさまざまな課題がありますが、私たちが色々な提案をする中でお客様の課題として多いものに社内共創が足りないということがあります。ハイブリッドワークで社内の人同士のコミュニケーションもどんどん減っています。またそれを問題視した経営者からの課題提供があります。
またイノベーションを創出するという日本の課題があります。イノベーションというのはシュンペーターがいう知と知の新結合、自分で考えなくてさまざまな人の知と自分の知がくっついて起きるんだといいます。最近よく出られる入山先生という先生のお話では、イノベーションに必要なのは知の探索と知の深化だといいます。日本人は深化は得意だけれど探索がとても苦手だといいます。この共創空間はこの探索をするのにもとても良い空間です。当社は中期経営計画で、このイノベーションの創出とか社内共創をするために、私たちの会社もしくはお客様のオフィスにも共創空間という場をつくるとしています。合わせてそこの活用支援を行ないます。場だけつくってもイノベーションは起きません。その場にそのコンテンツとかいろんな分野が入って来ないとイノベーションは起きません。この場所はこの場所プラスその運用もお客様に見ていただくことができる場として使っていただきたいという思いがあります。ぜひご活用いただきイノベーションが起きるということを期待するとともに、16名のコミュニティマネージャーにさまざまなご指導もしくは色々なご教授いただけましたら、そしてご支援頂けましたら大変幸いです。」などと述べました。
トークセッションを実施
その後、社外からゲストを招き以下のトークセッションを実施しました。
セッション① 自分の中にあるともしびを知る(60分)
セッション② 社会とつながり共創のともしびをともす(60分)
セッション③ 身近なモノから共創のともしびをともす(90分)
ミニセッション 身体のバランスを整える(30分)
Session 1:自分の中にあるともしびを知る
「好き」を知り、「好き」と働く
ゲスト
株式会社OMOYA 代表取締役社長 / 女子未来大学ファウンダー 猪熊 真理子 氏
ソフトバンク株式会社 ESG推進室 マネージャー 日下部 奈々 氏
目の前の仕事に忙しく、改めて自分の「はたらく」について見つめ直す機会がない。なんとなく今の状況にモヤモヤを抱えてはいるけれど、何をしていいかわからない。どうしようもなく「好き」なこと、大切にしたいことを見失わずに働くため、少しずつありたい方向へ現実を変えていくにはどうすればいいのか。同セッションでは、さまざまな人財に対する支援を行ってきた実践者かつ専門家であるゲスト二人のトークを通して、その道筋を探っていきました。
Session 2:社会とつながり共創のともしびをともす
本質的なサステナビリティ活動のあり方とは?
ゲスト
宮崎大学 准教授 細目 圭佑 氏
霧島酒造株式会社 グリーンエネルギー部 エネルギー管理課 課長 東森 義和 氏
持続可能な開発目標=SDGsが採択されて9年。世界中のあらゆる企業が、地球環境に配慮した取組みを求められるようになっているといいます。環境問題を考え行動するにあたって重要な姿勢は「Think Globally, Act Locally」だとしています。
地域に根差した地域のためのサステナビリティ事業に取り組まれている2社をゲストに迎え、本質的なサステナビリティをともに考えました。
Session 3:身近なモノから共創のともしびをともす
一人称から始める活動が生み出す共創のうねり
ゲスト
本
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 建築設計本部 (さこすて担当) 係長 / さこすてチーフプロデューサー NEW STA.NDARD(ニューステーションスタンダード)発起人
一級建築士 武部 俊寛 氏
スイーツ
日本電気株式会社
GIFTスイーツデリバリー Sweets&Suites代表
製菓衛生師 西山 勇太 氏
お茶
株式会社TeaRoom Tea事業部 部長
株式会社THE CRAFT FARM 経営企画 統括マネージャー兼任 梶原 康太 氏
同セッションでは、企業に勤めながらも、身近なものを使って少しずつ共創をすすめ、社内の組織風土改革や外部との豊かな繋がりを生み出しているゲストを招いたといいます。「共創ってこうやって始めればいいんだ」と体感できるトーク&ワークショップを展開しました。
また、後半のワークショップでは、参加者の「手放したくないけどシェアしたい本」を使って、参加者みんなでSeaに「まちライブラリー」をつくりました。
ワークショップの内容は以下のとおりです。
本に「ともしび」を込めてつながろう!
Step0:「手放したくないけど、Seaになら寄贈してみんなに共有したい本」を1冊持参
Step1:持参した本の帯をつくる
Step2:隣の人と自己紹介を兼ねて本の説明をし合う
Step3:お互いに本を交換して、相手の帯に興味をもった点などの感想を書く
Step4:最後に本棚に寄贈
ミニセッション:身体のバランスを整える
ゲスト
一般社団法人 脳と体の研究所 理事 後藤 淳一 氏
同ミニセッションでは、数々のスポーツ選手のコーチを行ってきたという一般社団法人 脳と体の研究所理事 後藤淳一氏を招き、身体のバランス診断とバランスを整えるコツを学びました。
懇親会
セッション終了後懇親会が開催されました。
懇親会は霧島酒造が協力。猪熊 真理子氏が乾杯の発声を行いました。