オカムラ、サステナビリティ・リンク・ボンドの発行条件を決定

オカムラは、2024年5月10日に発表したサステナビリティ・リンク・ボンド(*1)(以下、同社債)の発行について、下記のとおり発行条件を決定したことを5月30日に発表しました。

同社グループは、「責任ある企業活動」「従業員の働きがいの追求」「地球環境への取り組み」「人が活きる環境の創造」の4つの観点から経営の重要課題を特定し、取り組みを推進しているといいます。
重要課題4分野の一つである「地球環境への取り組み」において「気候変動問題への貢献とカーボンニュートラルの実現」を重要課題として掲げ、事業活動の各段階はもとより、サプライチェーンも視野に入れた温暖化対策を推進していて、同社グループのサステナビリティへの考え方、取り組みが幅広く認知されることを目的として、サステナビリティ・リンク・ボンドを発行することとしたとしています。

また、条件決定に伴い、後述の投資家から投資表明を得ていることも発表しました。

1.同社債発行の概要

●社債の名称:株式会社オカムラ第17回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティ・リンク・ボンド)
●発行年限:5年
●発行額:50億円
●利率:0.931%
●発行条件と連動するSPT(2):2026年度に温室効果ガス排出量を2020年度比30%削減 ●判定後の債券特性:判定日(2027年10月1日)時点でSPT未達となった場合、償還期日までに環境保全活動を目的とする公益社団法人・公益財団法人・国際機関・自治体認定NPO法人・地方自治体等へ社債発行額の0.15%相当額の寄付を実施 ●条件決定日:2024年5月30日 ●発行日:2024年6月5日 ●償還日:2029年6月5日 ●取得格付:A(株式会社日本格付研究所) ●主幹事:三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 ●Sustainability-Linked Bond Structuring Agent(3):三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
●外部評価(セカンド・パーティ・オピニオン):本社債について、株式会社日本格付研究所(JCR)から、国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティ・リンク・ボンド原則2023」および環境省による「グリーンボンド及びサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン2022年版」への適合性に関する第三者意見を取得しているとしています。

1)サステナビリティ・リンク・ボンド あらかじめ定められたサステナビリティ目標を達成するか否かによって条件が変化する債券のことを指す。調達資金が必ずしも特定の資金使途に限定される必要はなく、発行体があらかじめ定めた重要な評価指標(KPI)とサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)によって評価される。KPIに関して達成すべき目標数値としてSPTが設定され、KPIがSPTを達成したかによって、債券の条件が変化することで、発行体にSPT達成に向けた動機付けを与える債券。 (2)サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)
サステナビリティ・リンク・ボンドの商品性を決定する発行体の経営戦略に基づく目標。
(*3)Sustainability-Linked Bond Structuring Agent
サステナビリティ・リンク・ボンドの商品設計およびセカンドオピニオン等外部の第三者評価の取得に関する助言等を通じて、サステナブルファイナンスの実行支援を行う者。

2.同社債への投資表明投資家

発表時点において、同社債への投資を表明している投資家を掲載。
<投資表明投資家一覧>(50音順)
株式会社 高知銀行
北おおさか信用金庫
滋賀県信用農業協同組合連合会
東京海上アセットマネジメント株式会社
長野信用金庫
ニッセイアセットマネジメント株式会社
三島信用金庫
三井住友海上火災保険株式会社
三井ダイレクト損害保険株式会社

(注)同社は、この発表は、上記社債の発行について一般に公表するための発表文であり、投資家勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではないとしています。

(画像はオカムラ様リリースより)

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