カリモク家具、IFFT2024に出展
「サステナブル」をテーマに「家具レンタル」や「修理メンテナンス」を提案
カリモク家具は、2024年3月12日(火)から15日(金)の4日間、東京ビッグサイトにおいて開催された「IFFT2024 東京国際家具見本市」に出展。「サステナブル」をテーマに、同社の取り組みを紹介しました。
同社は、グループミッションである「木とつくる幸せな暮らし」を実現するために、持続可能な社会に向けて取り組んでいるといいます。商品開発、資材調達、製造、流通・物流、アフターメンテナンスなどそれぞれの過程においてサーキュラーエコノミーを実現する活動を行っているとしています。
今回の出展テーマは「サステナブル」。
同社は、家具の購入から顧客との付き合いが始まると考え、長く使ってもらうための「修理メンテナンス」と必要な時に必要な家具を使ってもらえる「家具レンタル」を中心に提案を行ったとしています。
修理メンテナンス
修理メンテナンスにおいては、家具修理とクリーニングを提案。1960年代から続けている家具修理を発展させ、カリモク家具以外の地域の家具修理事業者ともパートナーシップを結び、事業として再構築したRworks カスタマーサービスの提案を中心に、思い出のある家具を長く使いたいという消費者のニーズにきめ細かく応え、個人邸はもとより、商業・業務用家具の修理もサポートする全容を紹介したといいます。会場では出張修理の際に機材運搬や修理作業で使用しているメンテナンスサービスカーを展示、サービススタッフによる修理の実演を交えて修理事例を紹介しました。
Rworks カスタマーサービスは、2022年に発足したメンテナンス事業。全国の修理業者17社と提携し、修理対応を実施。カリモク製品以外の提携業者へ依頼することで顧客満足を高めていくとしています。
家具修理では、モタレ籐の張替え、椅子座面の張替え、テーブル天板の再塗装など熟練の職人が家具修理に対応するといいます。家具の修理を行うことで、廃棄物の削減に貢献するとしています。
クリーニングでは、専用の洗剤、器具を使って汚れを吸引するといいます。椅子、ソファの布地の汚れを落とし、家具の長寿命化に取り組んでいるとしています。
また、同社は「コロニアル」シリーズが、発売から50周年を迎えたとして50周年記念モデルを紹介するとともに、長く使用できるためのパーツ交換システムでリユースを促進し廃棄物の削減に貢献する製品設計についても紹介しました。
レンタルビジネス
また同社は、必要な時に必要な商品を活用できる、BtoBにおける「レンタルビジネス」の活用を提案しました。ホームステージング業、工務店、不動産業の物件提案に役立つホームステージングについても、トータル木製家具メーカーならではの天然木の素材を感じるあたたかなルーミングを提案しました。
レンタルビジネスについては、メーカーだからこそ実現できたコストパフォーマンスだといいます。同社によると、家具のレンタルやリースの多くは、長く使うと定価を超えてしまうため短期利用が殆どで、2~3年で定価を超えてしまうと買った方が良かったと後悔するとしています。同社のレンタルは最長3年間利用しても定価を超えることはないといいます。また、レンタル終了後に買い取りをしても定価を超えることもないとし、その後のメンテナンスも受けることができるとしています。
ホームステージングについては、住宅、不動産関連企業、ホームステージング会社に向けたプランを提案。住居の契約締結促進として、家具やインテリアコーディネートを工夫することで、新築モデルルーム、中古物件の内見者がここに住みたいと思えるようにするとしています。
展示商品
展示商品は、「ソファ」(UW90モデル)、「テレビボード」(QT70モデル)、「デスク」(クリアネルシリーズ)、「ダイニング」(CB60モデル)、「カウンター」(ネイビシリーズ)、「ベッド」(NW73モデル)、など。
「ソファ」(UW90モデル)は、シンプルなデザインで美しく空間にフィットするスタイリッシュソファだといいます。多彩な組み合わせバリエーションの中から選べるとしています。
「テレビボード」(QT70モデル)は、高さサイズが選べ、使い勝手の良いTVボードだといいます。表情豊かな凹凸の扉デザインが、木の存在感あふれる上質な空間を作り出すだとしています。
「デスク」(クリアネルシリーズ)は、パネルやマグネットトレイを使って、すっきりと収納することで快適なワークスペースが生まれるといいます。
「ダイニング」(CB60モデル)は、コンパクトでありながら、身体を包み込んでくれる、フィット感あふれる座り心地のデザイナーズチェアだとしています。
「カウンター」(ネイビシリーズ)は、コーディネート性に優れたデザインと豊富なラインナップでLDKシーンを美しく繋ぐユニット型キッチンボードだとしています。
「ベッド」(NW73モデル)は、厚みを持たせたボリューム感溢れるベッドフレーム。ヘッドボードはもたれやすいように傾斜をつけているとしています。
同社は、顧客が家具を購入するタイミングは、結婚、出産、新築、入学などその顧客にとって嬉しい時であるとし、愛着が湧く時だといいます。買うよりも直せるものなら直したい、コスト的な面よりも思い出や愛着などの心情面が重視されているのではないかと考え従来から行ってきた修理メンテナンスをさらに充実させることでサステナブルに貢献していくとしています。