コクヨ、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)オフィス空間構築サービス」を開始
誰もが安心して働けるオフィスへ
コクヨは、ダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)の視点からオフィスを利用する人々との「対話」を通して場の潜在的ニーズを掘り起こし、隠れた課題の可視化を行い、よりよい環境づくりを目指す、空間構築と運用提案サービスを、4月初旬から開始することを4月5日に発表しました。
■ サービスの概要
「D&Iオフィス空間構築サービス」では、「当事者との対話」を最も重視するといいます。オフィスを利用するさまざまな属性の人との対話を通して、顕在化している課題やニーズはもちろん、潜在的なバリアを探り、最適な空間を提案していくといいます。また、バリアに対して設置する家具や空間の設えによって解決を図るだけでなく、意識や行動変容を促すためのセミナーや勉強会の開催など、コンサル支援も併せて提供し、個別の最適解を提案していくとしています。
さらにオフィス構築後も、解決策が有効に機能しているか、あるいは新たな課題やニーズが発生していないかなど、オフィスをつくって終わりではなく、効果を検証しながら、より最適なオフィスになるよう、伴走型でサポートしていくとしています。
■サービス開始日・価格
提案開始予定:2024年4月初旬
メーカー希望小売り価格(消費税抜):案件ごとの都度見積もり
■ 「D&Iオフィス構築サービス」に取り組む背景について
同社によると、世界的に多様性重視の機運が高まる昨今、少子化により深刻な人材不足問題を抱える日本にとっては、労働力としての人材の多様化は、今後ますます加速していくといいます。こうした中、オフィスにおいても、多様な人たちを誰一人取りこぼすことなく、イキイキ働ける環境や機能が求められるとしています。コクヨは、商品・サービスを通じて価値ある体験を提供し、顧客の創造性を刺激して個性を輝かせたいという想いを込めて、「be Unique.」を企業理念に掲げているとしています。コクヨはオフィスで働く一人ひとりを輝かせる、そうした空間をつくっていきたいと考えているとしています。
■ D&Iオフィス構築事例「HOWS PARK(ハウズ パーク)」
コクヨは、2023年1月、大阪本社1階にダイバーシティオフィス「HOWS PARK(ハウズ パーク)」を始動させたといいます。「HOWS PARK」は、特例子会社・コクヨKハート株式会社とともに様々な社外の人と手をとり、新たな価値創造を実現する場を目指したダイバーシティの共創空間だとしています。
この「HOWS PARK」の構築において実践したのが、「D&Iオフィス空間構築」だといいます。従来のオフィス空間構築では、経営層や担当者が抱く課題や想い、あるいは一部社員へのヒアリングやアンケートを踏まえて空間づくりをすることが多く、会社が求める機能や、マジョリティーにとって使いやすい機能を重視して空間がつくられているとしています。「HOWS PARK」の構築にあたり、障碍者を含む多様なメンバーとの対話やワークショップを通して見えてきた課題やニーズからは、従来のオフィス構築プロセスでは拾い上げきれていなかったことが浮き彫りになったといいます。そこで改めて、当事者との対話の重要性を認識し、現在も対話を継続しながら「HOWS PARK」の改善に取り組んでいるとしています。こうした実践によって得られた知見を活かし、インクルーシブデザイン手法によるダイバーシティオフィス設計技術を広く提案・提供し、社会課題の解決に貢献していくとしています。
■「HOWS PARK」の特長
上下移動のないよう、1フロア内に執務室、会議室、作業スペース、トイレ、パントリー、カームダウンスペース等を配置。さらに、コクヨKハートとコクヨ社員が共同作業やコミュニケーションをとれる共創エリアを設けていくとしています。
(画像はコクヨ様リリースより)