カリモク家具、「karimoku と NUNO #01 尾州」巡回展開催

2024 年 3 月 1 日(金)カリモク家具 新横浜ショールームからスタート

カリモク家具は、2024 年 3 月 1 日(金)から全国4 箇所のショールームで、テキスタイルデザイナー須藤玲子氏率いる株式会社布(以下、NUNO)と共働で開発した椅子張り生地を展示する「karimoku と NUNO #01 尾州」の巡回展を開催したといいます。同巡回展は新横浜ショールーム(神奈川県横浜市港北区)でのスタートを皮切りに、その後、神戸ショールーム(兵庫県神戸市中央区)、名古屋ショールーム(愛知県名古屋市中村区)、お台場ショールーム(東京都江東区)で開催するとしています。

[Photo by Kenichi Murase]

「karimoku と NUNO」は、須藤玲子氏率いる NUNO と国内の布づくりの産地を訪れ、つくり手と一緒になり、新しい価値創造を目指すプロジェクトだといいます。
同社によると、日本には、手仕事による伝統工芸から、欧米の国も羨むようなハイテク技術に至るまで、幅も奥行きもある染織産地が広がっているといいます。最初に訪ねたのは、同社が創業した愛知県にある尾州産地。尾州は、木曽川流域の豊かな自然環境に恵まれ、日本一の毛織物(ウール)産地として古くから発展してきたといいます。 今では世界三大毛織物産地のひとつといわれているとしています。
「#01 尾州」では、麻と綿の風合いを生かした「えんぴつ」、強靭な循環型ポリエステルの「マーカー」、そして再生ウールを活用した「モザイク」と、3 種の布づくりを行ったといいます。同巡回展では、コンテンポラリーデザインスタジオの we+が空間演出・映像制作のディレクションを行い、3 種の布ができあがるまでのストーリーをインスタレーションで表現するといいます。工場を巡り、現場から得たインスピレーション、職人との対話から生まれた布が、カリモクの家具を彩るとしています。

「karimoku と NUNO」プロジェクトチーム

テキスタイルデザイン: 株式会社布(NUNO)
監修: 小野意匠計画
グラフィックデザイン: we+ inc.
映像ディレクション: we+ inc.
写真・映像制作: 村瀬健一氏
家具製作: カリモク家具株式会社

「karimoku と NUNO #01 尾州」 張地ラインナップ

張地の説明は以下のとおりです。(同社原文のまま)

◆えんぴつ

(組成:レーヨン、綿、ポリエステル、麻)

[Photo by Kenichi Murase]


デジタル機器からあふれる情報とともに暮らす私たちは、現実を超えた仮想世界と現実世界を行き来する毎日です。高解像度のデジタルの魅力とは異なる、低解像度のアナログな鉛筆ドローイングをデザインに生かした「えんぴつ」。使っているのは麻糸に綿糸をからめた素朴な風合いの糸です。
布地の不規則なふくらみが指先で感じとれます。

◆マーカー

(組成:ポリエステル)


ペン先にフェルトを使用していることからフェルトペンとも呼ばれるマーカーは、英国で考案されたそうです。マーカーを使ったドローイングは、親しみやすくて、威圧感がありません。布地の点々模様は、表面に毛羽のある「シュニール糸」を織り込んでいるから。ベルベットのようにふわふわで、弾力のある風合いが魅力の布地です。

[Photo by Kenichi Murase]

◆モザイク

(組成:ウール, ポリエステル, その他)

[Photo by Kenichi Murase]


色を一色に決められないことがあります。私たちを取り巻く自然の色合いも、複数の色が組み合わさっており、明るく鮮やかです。「モザイク」は、日本で着用された羊毛製品の元の色を組み合わせて織物にしています。布地は二重構造で、表を構成する経糸と緯糸、裏を構成する経糸と緯糸の重なりにより、モザイクのように色が複雑に立ち現れます。

「karimoku と NUNO #01 尾州」 巡回展 新横浜ショールーム開催概要

会場: カリモク家具 新横浜ショールーム
日程: 2024 年 3 月 1 日(金)から 6 月 20 日(木)まで
住所: 神奈川県横浜市港北区新横浜 1-12-6
時間: AM10:00~PM6:00
休館日: 水曜日(祝日の場合は営業)
※神戸ショールーム、名古屋ショールーム、お台場ショールームでの巡回については各ショールーム ホームページでお知らせするとしています。

会社概要

■NUNO

株式会社布(NUNO)は、1984 年に設立されたテキスタイルの企画・製造・販売を一貫しておこなう会社だといいます。創立以来、約 3000 点にのぼるオリジナルのテキスタイルをつくってきたとしています。その中から 170 点近くが、ニューヨークの近代美術館を始め、各国の美術館にパーマネントコレクションとして収蔵されているといいます。同社は、古来から人に近しい素材であったʻ布ʼ が、現在においても人と交感し合うことができると信じ、長い歴史の中で培われてきた布の文化に触発されながら、斬新なアイディアと最新のテクノロジーを駆使し、「現代の布づくり」を目指しているとしています。

■小野意匠計画

同社は、インテリア&くらしの企画・デザイン。その人、その場、その物の考察から始めプロジェクトに独自のテーマやコンセプトを設定することをたいせつにしているといいます。様々な分野の専門家、アーティストや職人とのコラボレーションも特徴。代表の小野由記子氏は、(一社)ケアリングデザインの代表理事として Design for Care の活動にも取り組んでいるとしています。

■we+

同社は、リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオだといいます。林登志也氏と安藤北斗氏により 2013 年に設立。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表していて、そこから得られた知見を生かしてさまざまな企業や組織のプロジェクトを手がけているとしています。

■カリモク家具株式会社

1940 年に加藤正平氏が愛知県刈谷市で木工所を創業。木製品の加工業を営み、そこで培った技術を元に、1960 年代に自社製の木製家具の販売を開始した家具メーカーだといいます。 「 100 歳の木を使うなら、その年輪にふさわしい家具をつくりたい 」 をモットーに機械による高度な加工と職人の技を融合させる 「 ハイテク & ハイタッチ 」 で家具づくりに取り組んでいるとしています。また安心・安全・環境配慮の観点から、(一社)日本家具産業振興会が定める国産家具表示認定基準を満たしているとしています。

(画像はカリモク家具様より頂戴しました)

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