内田洋行、令和6年の年頭所感を発表
内田洋行は代表取締役社長 大久保 昇氏の令和6年の年頭所感を以下のとおり発表しました。
令和 6 年 株式会社内田洋行 年頭ご挨拶
人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイスの実現へ
株式会社内田洋行
代表取締役社長 大久保 昇 氏
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年はスポーツ界での素晴らしいニュースが並び、昔は日本が弱いとされていた種目や分野で、世界と互角以上に闘う姿に多くの方が勇気づけられました。大谷選手達のように世界で戦える人材が日本社会全体にもとめられているのではないでしょうか。
昨今の日本経済は、インバウンド需要もコロナ前の水準を上回る見通しであり、製造業に比べて回復が遅れていた非製造業の企業業績も好調であります。その一方で人手不足が顕著になりました。2030 年には少子化の影響がすべてに渡って大きく顕在化し、日本は重大な局面を迎えることになります。直近の少子化の進行は、政府推計値よりさらに加速化しており、社会・産業の構造的転換への時間的猶予はあまり多くはありません。
労働人口の急速な減少時期を迎えることに対応し、マイナンバーに代表される官公庁・自治体の DX、民間でのデジタルインボイスの開始など、日本における DX が漸く本格化しました。しかしながら本当の意味での DX で最も重要な部分である、X(トランスフォーム、変革)の実現にはまだまだ階段を登り始めたところです。
今後はトランスフォームを実行し、新たな仕組みを創造する「人」と「データ」への投資の強化がよりいっそう大切になります。昨年初頭からの生成 AI の出現は大きなインパクトを与えましたが、AI は知る時代から使いこなす時代を迎えたのです。データを活かすデジタル社会の担い手の育成が最も急がれます。
人とデータを活かす企業、官公庁、教育機関に向け、デジタルとリアルを繋げ、フレキシビリティとサステナビリティに溢れた環境から、人の能力を引き出す「働き方変革」「学び方変革」の取り組みをより一層強化し、人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイスの実現を目指してまいります。
内田洋行グループは第 16 次中期経営計画期間の三年目を迎えました。当社グループの114 年という歴史が築いてきたリソースを最大限に活かし、そこに新たな息吹を吹きかけ、お客様とご一緒になって企業ビジョンである「情報の価値化と知の協創をデザインする」を推進し、2030 年に向けた挑戦を進めてまいります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
(画像は内田洋行様より頂戴しました)