イトーキ、木の温もりあるチェア「vertebra03 WOOD」、ポータブルバッテリー「hako」を12月25日から順次発売へ
「働く」と「暮らす」に、新たな価値と自由な感性を。
イトーキは、柔軟性を増したこれからの働き方に呼応するプロダクトとして、柴田文江氏がデザインを手掛け、2019年に発売したvertebra03*のシリーズに新たに木の温もりにエルゴノミクスを搭載した「vertebra03 WOOD」と“電源の制約に縛られずにカジュアルに働く”を実現するポータブルバッテリー「hako」を12月25日(月)から順次、発売するといいます。
*vertebra03は、2019年に発売開始した「働く」と「暮らす」を越境するワークチェアだといいます。身体の動きに合わせて、柔軟に脊髄をサポートする背もたれ、前傾機能を装備したシートなど、先進の機能を搭載し1981年に発売した初代「Vertebra」の後継チェアとして、プロダクトデザインに柴田文江氏を迎え開発。イトーキ独自の人間工学と生体力学に基づく機能とこれまでのオフィス家具にはないリビングワークにも馴染む佇まいや快適性を実現しているとしています。
■vertebra03 WOOD
現代の人間工学と融合した木の温もり
同社によると、ワークスタイルの多様化と自由化が進む現代では、テクノロジーの進歩やコロナ禍の影響によって、働き方や働く場所に対する社会の常識や人々の価値観は大きく変わったといいます。
木の温もりに、イトーキ独自のエルゴノミクスを搭載した”vertebra03 WOOD”は、時代と共に移り変わるオフィス環境や働く人たちの意識をもっと自由に、さらにフレキシブルに拡張していくシリーズ待望の最新モデルだとしています。国産広葉樹であるクリの無垢材を切削して成形した背とシートの製作は、日本を代表する総合家具メーカー、カリモク家具が監修したといいます。創業以来、木と対話しながら、サステナブルな木工家具を作り続けてきた同社のノウハウと、イトーキのもつ人間工学や生体力学に基づいた体圧測定やシートトレーサーなどを活用したデジタルテクノロジーのコラボレーションによって、木材の質感を活かしながら、従来モデルと同様に、ワーク姿勢に追従する最適な背とシートの形状を実現したとしています。着座位置が安定するよう、座面にはノンスリップ加工も施しているといいます。また、木目を残しながら繊細なカラーリングを表現するCMFの技術により、普遍的なフォルムにさらなるオリジナリティと色彩の美しさを実現しているとしています。
■自由な働き方や人に寄り添う創造性
座面および背もたれの木部は、クリア、ブラック、グリーンの3色展開。さらに、従来から展開しているオリジナルの2種14色と「Knoll Textiles」の2種14色の計28色のファブリックから自由に組み合わせることができるといいます。さまざまな空間のコンセプトや機能に応じさらに自由で拡張性のあるカスタマイズが可能。自分らしく働きたいと願う人をサポートしていくとしています。
「働き方の変化によって私たちの働く意識が大きく変化しました。メーカーの知見や技術を活かし、手間をかけることでこれまでのオフィスチェアにはない新しい価値をつくることができます。例えばvertebra03なら、素材に木などの自然素材を組み合わせてもいい。今の働き方に合う自由な感覚の椅子が生まれたことにデザイナーとして意義を感じています」(プロダクトデザイナー 柴田 文江 氏)
【製品概要】
名称 vertebra03 WOOD (バーテブラゼロサンウッド)
BODY TYPE 5本脚、4本脚回転
サイズ 5本脚 W560×D515×H775-890(SH425-540)mm
4本脚回転 W560×D515×H810(SH455)mm
カラー 木部カラー(クリア、ブラック、グリーン)
本体色 (ブラック、ダークグリーン、チェスナットブラウン、ペールオリーブ)
発売日/価格 2024年1月上旬 / 143,330円〜(税込)
■hako
空間に調和し、居場所を制限しない シンプルな美しさをもつポータブルバッテリー
同社によると、オフィス空間におけるフリーアドレスが浸透する中では、電源箇所に居場所を左右されたり、どこでも電源が利用できるOAフロアでは空間の雰囲気が限定されてしまうといいます。その解として生まれた”hako”は、使う時も、運ぶ時も、充電する時も空間に調和する美しい佇まいのポータブルバッテリーだとしています。デザインのインスピレーションはpaper boxだといいます。シンプルかつ収まりの良いフォルムの背面にはストラップが付いていて、オンライン会議などで場所を移動する際にも簡単に持ち運ぶことができるとしています。インテリアと相性の良い色や紙のイメージに合う色など色彩を一定のトーンで調整。光沢を抑えることでガジェットらしさを抑え、デザインを意識させないデザインを実現したといいます。機能面ではPC、タブレット、スマートフォン3台を同時充電可能な115Whの大容量を搭載。また、廃棄のタイミングがひと目でわかるサインにより、スムーズに交換可能だとしています。
【製品概要】
名称 hako(ハコ)
サイズ バッテリー本体 W86×H142×D86mm
充電器 W383×H35×D86mm
本体重量 990g
カラー ブラック、グレー、ブラウン、グリーン
定格容量 5150mAh
入力端子 USBType-CPD対応、DC
入力電圧/電流 USBType-C PD対応 MAX30W(5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A)、DC 30W(24V/1.25A)
出力端子 USB Type-A、USB Type-C PD対応
出力電圧/電流 USB Type-A 7.5W(5V/1.5A)、USB Type-C PD対応、2ポート合計MAX90W(5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/3A)
発売日/価格 2023年12月25日(月) / オープン価格
■vertebra03ジャーナルで、プロダクトデザイナー柴田文江氏のインタビューを11月15日から公開
vertebra03の特設ページで展開しているジャーナルページにて、「vertebra03 WOOD」と「hako」の製品開発秘話を11月15日(水)から公開しているといいます。
■柴田文江 氏(FUMIE SHIBATA)
デザインスタジオエス代表。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、大手家電メーカーを経てDesign Studio S設立。エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションなど、国内外のメーカーとのプロジェクトを進行中。iF 金賞(ドイツ)、red dot designaward、毎日デザイン賞、Gマーク金賞、アジアデザイン賞大賞・文化特別賞・金賞などの受賞歴がある。武蔵野美術大学教授、2018-2019 年度グッドデザイン賞審査委員長を務める。著書『あるカタチの内側にある、もうひとつのカタチ』。
■カリモク家具
カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平氏が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡るといいます。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げたとしています。
■イトーキのオフィス関連事業について
株式会社イトーキは、1890年の創業以来、ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具、物流機器、ICT・映像音響機器、建材内装設備、ホーム家具など幅広いラインアップでさまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしているといいます。
2018年10月には、イトーキ自らの「働く」を変革し、新たな価値を創造するため、新本社オフィス「ITOKI TOKYO XORK」を開設。「自由」と「自律」の両立をキーワードに、働く社員の自己裁量を最大化し、一人ひとりが自らの働き方を自律的にデザインする新しい働き方に挑戦しているとしています。
(画像はイトーキ様リリースより)