内田洋行、「UCHIDA FAIR 2024」を開催

人と人を繋ぎ、チームの躍動と成長を促すための 「人が主人公のハイブリッド・ワークプレイス」を提案

内田洋行は、2023年11月14日(火)~2023年11月17日(金)に、オフィスファニチャー・ICTの新製品発表会「UCHIDA FAIR 2024」を、新川本社及びリニューアルした新川第二オフィスにてリアル展示で開催。

同社によると、オフィス回帰が進み、あらためてオフィスの在り方が問い直されているといいます。人と人が繋がりながら成果を出し、互いの成長を促すオフィスとは。組織が人材育成を重視し、社員のエンゲージメントを高めることが求められるなか、企業が社員に提供できる働く場の価値をどのようにして最大化するかが注目されているのだとしています。

コロナ禍で大きく変容した働き方を次の未来に進めることを目指し、今回の「UCHIDA FAIR 2024」では、「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」をテーマにしたといいます。
個人やチームが集う、心地良く快適なオフィス空間には、様々な働き方に対応した高いフレキシビリティや、リアルとデジタルをつなぐテクノロジーとの高い親和性、環境に配慮したサステナビリティといった人を包み込むような「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」が求められているとしています。

同社は「情報の価値化と知の協創をデザインする」の経営ビジョンのもと、人とデータに価値を見出し、人の成長に寄り添うことを使命としている企業として「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」を実現していくとしています。

内田洋行が考える「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」

ハイブリッド・ワークプレイスは、リアルとデジタルの両方で働く場をより自然に繋ぎ、高品質なオフィスワークと人と人の結束力を高め、創造的生産性を高める場所だといいます。フレキシブルで、サステナブルな優しさに包まれた快適な環境は、意見を交わしあうチームが自然と集まり、コミュニケーションが拡がるとしています。

執務空間や会議室では空間・映像・音声・ICTが滑らかに調和されるなど、環境を自在にコントロールし人を主人公に働く場を創出するといいます。クラウドや社内ネットワーク上にある社員のアクティビティデータを利用し、チームで集う最適な時間と空間をシステムが提案するなど、ハイブリッド・ワークプレイスから生まれる働く人と場の様々なデータは、未来の働き方やオフィスづくりを好循環へと繋げるとしています。

■ひらめきや創造性が広がる「Team Base」

空間構築システム「WooD INFILL」で、居心地の良い木質空間に“こもり感”があるTeam Baseを設計したといいます。個々の発想を豊かにし、チームのアイデアを醸成、創造性を高めるのがTeam Baseだとしています。

―チームがダイナミックに活動し、フレキシブルに「Team Base」が進化する―

メンバー同士がチームとして解決すべき課題や目的意識を共有し、身近な距離で気軽に相談できる人間関係を構築し、創造性を高める議論を引き出す。チームの士気を醸成し、チームの基地や棲家となるような場所が「Team Base」だといいます。チームで創造力や思考力、発信力を向上させる空間として、活動目的に応じてレイアウトを大幅に変更できる可変性の高いファニチャーとディスプレイ、モバイルバッテリー等のICTを設置して、ダイナミックに進化を続けていくとしています。

①様々なグループワーク

②プロジェクトワーク

③ハッカソン&ラーニング

■日本のものづくりを支えるクリエイティビティを引き出すR&Dのための空間を構築

今、企業の競争力の源泉となるものづくりやR&D部門のために、これまであまり注力されてこなかった人のための環境の改善が強く求められているといいます。クリエイティブ創出のスピードを極限まで高め、個々のアイディアを素早く共有しコラボレートすることでチームとしての成果を生み出すための空間が必要となるとしています。

ものづくりや新技術の開発を行うオフィス環境では、仕事をサポートするデジタル機器やITシステムが使いやすい環境にあり、高い集中力で付加価値を生み出し続ける個人のソロワーク、複数人が連携し成果を高めるチームワークと部門を超えたプロジェクトでアイデアや発想を促すコラボレーションワーク、さらに新たなひらめきのもととなるインフォーマルなコミュニケーションを促す仕掛けも必要だといいます。

照明の映り込みに邪魔されずに繊細なデザインワークに集中するためのシェードなど、個々のワーカーの専門性を発揮するために、それぞれにベストな環境を用意することが重要となるといいます。設計者や開発者の個々の働き方に寄り添い、能力を引き出すための最適な環境、迅速なチーム活動を行えるシーンやツールを紹介するとしています。

「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」を支える製品群

■サステナブルで心地よく快適さと機能性を持つ木材で包み込まれたオフィス空間

同社は、木が持つ自然の心地よさは、働く人を優しく包むといいます。オフィス空間での活用を広げるため、オフィスとしての機能性とデザイン性、長く活用しても疲れない快適性。これらを同時に高めた国産材活用製品の新シリーズと、木材をすべて使えるように工夫した新素材を新たに投入するとしています。木素材の持つ良さを最大限活かしながら、ICTを活用しやすくモバイル機器への給電やワイヤリングを工夫し、長時間の着座でも疲れない、ワーカーの快適性や機能性を高めた新たなデザインの新シリーズを開発したといいます。また広く国産材が利用できるようにした素材の開発は、省エネ・脱炭素による持続的な環境づくりに向けたサステナブルな企業活動をサポートするとしています。

―木の特性を生かしながら快適なオフィスワークを犠牲にしない新デザイン―

ELMARデスク・テーブルは、耐久性や経年美に優れた国産ナラ材を活かしたシンプルなデザインでありながら、電源ケーブルをスッキリと収納できる配線機能やパネルオプションを備え、快適にオフィスワーク環境をつくることが出来るといいます。木の魅力を感じながら、機能性を兼ね備えた豊かで心地良い空間をつくるとしています。
ELMARチェアは、木の持つ柔軟さと各素材の特性を最大限に活かし、長時間にわたり快適に座ることが出来るとしています。

―木材を余すことなく利用する新・「国産材三層パネル」を装着した新製品―

国産杉を角材に製材する際に出る周辺材料を加工した中空パネルの需要拡大による品薄に対応し、節や傷、割れの生じた木材を中間層に挟み込み、両側に美装材を使用することにより、木材を余すことなく有効に活用できる独自の「国産材三層パネル」を開発したといいます。

全国各地の国産木材による三層パネル天板と、様々な板材でも装着可能な脚部等のスチールパーツによって開発された「日本の木でできた家具」新シリーズは、より多くのサステナブルなオフィスを実現するとしています。

■オープンながら、クローズ。こもり感の高いミーティングboxシリーズ

日常的なオンラインミーティングにも対応した、少人数が集まって気軽に議論を行うクローズな場所の要望が増加しているといいます。しかしながら消防・空調・建築の制約により、窮屈な使用に迫られることも少なくないとしています。天井が解放されたboxは気持ちを解放させるといいます。オープンスペースにも関わらず、クローズにも感じられる空間を設置することが出来れば、さらにその活用は増大するとしています。

消防規制を受けない天井ルーバーでこもり感を高めたCo-at boxには、オンライン接続先の音声の品質に配慮した吸音素材、カメラの画角に納まりやすいテーブルの形状、部屋の広さに最適な機器の装着を容易にする配線機能を備え、box内での快適なオンラインミーティングを実現したといいます。フレームや面材、ルーバーの取付には独自の設計を施しているとしています。天井がフルオープンタイプのE3 boxは、壁面パネルに木装飾などの取付けが容易となるとしています。

Co-at box

E3 box

■没入感を高めるハイクオリティな会議室やbox空間など多彩なオンライン会議室を新設計

―音声や映像をハイクオリティに―

大型ディスプレイに表示された高画質の参加者映像やクリアな音声、大きく表示された資料によって、より参加者全員が没入感に溢れることを可能にし、一体感を高めるオンライン会議の空間を構築。高機能でありながら、操作しやすい機器を装備し、クオリティの高い会議の容易な進行や社外の会議への接続や予約操作を簡単にすることで、運用のフレキシビリティを高めたとしています。

―オープンスペース、カジュアルな空間に―

少人数が、気軽にカジュアルに使えるオンライン会議室では、ソファや可動式のテーブルを配置することで快適でリラックスしたコミュニケーションを行えるといいます。

カジュアルな会議室やオープンスペースなどのランダムな着座位置のシーンでも、自動的に検知した最適な映像、音声を配信するシステムを組み合わせることで、ICTを意識せずに快適なコミュニケーションが図れるとしています。

―省スペース、セミクローズなbox空間に―

セミクローズのbox空間でも快適にオンライン会議ができるように、家具とICTの組合せを徹底して考慮し設計したといいます。限られたスペースでも参加者全員が最適な角度でカメラに写るように設計したテーブルや小さな音量でも聞き取りやすい指向性スピーカーで音漏れを軽減するなど、ICTによって、快適性や利便性を高めたとしています。

■ハイブリッド・ワークプレイスの様々なオフィスシーンで人が快適に座るためのワークチェア

省スペースな場所やチームワークを進める場、くつろげる空間の中でじっくりと働く場、ハイブリッド・ワークプレイスのどの場所でも、人を大事にして人が快適に座ることができる新たなチェアのシリーズだとしています。

―心地よい木空間で快適に働くためのELMARチェア―

ワークチェアは、木集成材の持つ柔軟さとチルト機構の組合せにより、従来の木製チェアでは体感できない姿勢追従を実現したといいます。メッシュ座面が柔らかく体重を受け止め、薄くシャープなデザインでありながら長時間のワークに向いているとしています。

―コンパクトで快適な座り心地のワークチェア「Aptea(アプテア)」―

省スペース空間やコラボレートの場で利用しやすいコンパクトなサイズでありながら、優しさ、柔らかさ、弾力性を持つタスクチェアだといいます。自由な姿勢をとるための背座連動のリクライニング機構と、座面の40mm厚のフィット感を備えたクッションは長時間の着座でも底付き感を感じさせず、クラシカルチェアらしいシルエットと、樹脂・スチール製品を感じさせないカラーやファブリックをもち、従来のミーティングチェアとは一線を画す快適な座り心地を実現したとしています。

―フレキシブルで軽快、究極なハイクオリティの座り心地「Steelcase Karman(カーマン)」―

自由に場所を選んで働くワーカーのために、着座と同時に仕事を開始できるリクライニング強度の自動調整機能を備え、伸縮に優れた高機能メッシュとしなやかに屈曲するフレームにより最上位の座り心地を実現するワークチェアだといいます。Steelcase社の脱炭素化設計によって、必要最小限の資源と部品で構成され、従来の20~30kgの高機能チェアの重量と比較し、13kgの超軽量化を実現したとしています。

ハイブリッド・ワークプレイスを進化させる「SmartOfficeNavigator」がさらにアップデート

手のひらのスマートフォンが、ワーカーに必要な人や場所の情報を瞬時に引き出し、個々の力と創造的生産性の向上を支援する「SmartOfficeNavigator」に新たな機能を加え進化したといいます。

SmartOfficeNavigatorは人と人、モノ、場所、空間と建物の情報を繋ぎ、「人が中心のハイブリッド・ワークプレイス」をサポートするといいます。ワーカーの空き時間などのスケジュールや位置の情報、会議室やスペースの場所と活用状況、混雑度や照明、空調の建物の情報をスマホ、タブレット、PCから見ることができるとしています。

また、これらの情報を適切に大型ディスプレイなどのサイネージに提示し、チームやグループで閲覧できるといいます。端末とサイネージの両方でアップデートし、進化する「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」を支援するとしています。

―チーム活動を支援する機能を強化―

ハイブリッド・ワークプレイスを進化させるために、チームの活動力と創造性をつなぐ機能を加えたといいます。新機能では、Microsoft 365のTeamsにある「チーム」と同期したチームメンバーを選択することで、各自のスケジュールの空予定や利用できる会議室を表示し、最短で集まれる日時と場所の候補を提示するとしています。会議室でリアルに集まるメンバーやオンラインで参加するメンバーを合わせて、容易にチームのミーティングの予定を設定し効率的な業務を支援するとしています。

―多様な情報を表出させるサイネージを強化―

サイネージの多機能化を進め、様々な用途でワーカーやチームの活動を支援するといいます。拠点内に分散するチームメンバーが、現在働いている場所と今後の予定をサイネージで可視化することで、お互いの最適なコミュニケーションのタイミングを図り、ビジネススピードを加速させるとしています。

フロアマップサイネージを多機能化

新たにオフィス内フロアマップサイネージ上から、会議室やミーティングブース、トイレの空き状況、さらに各フロアの混雑状況や温湿度などの環境情報を俯瞰できるように情報を集約させ、働く場所を快適かつ自律的に選択することを促すといいます。またサイネージにタッチしながら、直感的に空き場所を探して、その場でQRコードによる予約が可能になるなど、利便性を高める機能を実装したとしています。

QRコード連携

省エネルギーサイネージ

サステナブルな働き方を支えるサイネージ機能を新開発。センサー等と連携して、リアルタイムでフロア内の人数や温湿度等を測定し、現状のエネルギー消費量などを表示することで、ワーカー自らが環境を意識した働き方を促し、節電活動につなげる仕組みを実装したといいます。人がいないフロアの照明や空調を自動的に停止して無駄なエネルギーを削減し、ワーカーが働く場所を選ぶ際には、省エネルギーに寄与する場所を推奨するとしています。サイネージには、利用電力量や太陽光発電の発電量といったエネルギーの利用実態も表示して、省エネルギーの意識を高めるとしています。

■「UCHIDA FAIR 2024」開催概要

「UCHIDA FAIR2024」 in 東京 2023年11月14日(火)〜2023年11月17日(金)
【開催場所】 株式会社内田洋行 新川第2オフィス 9:30~18:00
その後の福岡(11/28・29)、札幌(11/29・12/1)、大阪(12/6・7)

■内田洋行の働き方変革への取り組み

「知的生産性研究所」は、1989年に設立された内田洋行の企業内研究所。設立以来一貫して、組織の創造性・効率性・躍動性を高める働き方を調査・研究。2010年に「Change Working®」を発表、働く人が業務に応じて適切な機能と場所を自律的に選択する「Active Commons®」を提唱したとしています。

(画像は内田洋行様より頂戴しました)

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