オカムラ、オカムラグランドフェア2024を開催
コンセプトは「今、オフィスは、イノベーションの舞台へ。Heart Beat Office」
オカムラは、11 月 8 日(水)から東京・千代田区のオカムラ ガーデンコートショールームで「Okamura Grand Fair 2024 (オカムラグランドフェア 2024)」を完全招待制で開催。
「オカムラグランドフェア 2024」は、「今、オフィスは、イノベーションの舞台へ。Heart Beat Office」がコンセプト。個性ある仲間が集まることで「思いがけないきっかけ」が巻き起こり、個人の能力を超えた、イノベーションが創造されるワークプレイスを紹介し、一人ひとりが活き活きと働き、オフィスにいる仲間との関係性を深められる環境づくりを提案するといいます。ハイブリッドワークが広がるなかで、人と人との関係性を深め個人ワークとチームワークの両方をサポートするオフィス家具や、変化する役員の働き方に対応するエグゼクティブ家具、豊富なバリエーションを持つワークブース「テレキューブ by オカムラ」の追加品ぞろえ、ウェルビーイング実現に向けたワーカーの快適性をサポートする電動昇降デスク「スイフト」のリニューアルモデルなどを発表・展示しました。
記者発表会・記者内覧会を開催
中村社長が冒頭の挨拶とオフィス市況について解説
11 月 6 日(月)には、一般発表にさきがけ、「記者発表会・記者内覧会」を開催しました。
記者発表会の冒頭、挨拶に立った代表取締役 社長執行役員 中村 雅行 氏は、「ごあいさつ、オフィス市況について」として
「オカムラグループは、『豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。』をミッションと設定しており、人が活きる社会の実現を目指しております。顧客のニーズを的確に捉えたクオリティの高い製品とサービスを社会に提供することに努め、企業価値のさらなる向上と社会課題の解決に取り組んでいるところでございます。
いま、サステナビリティが叫ばれておりますけれども、ステークホルダーの皆様からの期待や社会の要請に対しグループ一体となって応えていくために、「人が活きる環境の創造」「従業員の働きがいの追求」「地球環境への取り組み」「責任ある企業活動」の4つの観点から経営の重要課題を特定し、取り組みを進めております。
オカムラグループでは、2024年3月期から2026年3月期までの3カ年を対象とした中期経営計画2025を策定し発表いたしました。「新たな需要の創出」を目指して、時代の流れを捉え、提案力と製品力を磨き、「需要創出型企業」への変革を加速するということで現在経営を進めております。
オフィスを取り巻く環境について申し上げますと、昨今いろいろなところで人的資本経営などということが言われはじめております。オフィス環境改善を人への投資として働く人が活き活きと働く環境をつくることが重要な経営課題となってきたと考えております。
コロナを経験いたしまして、皆さんご承知のとおり働き方が大きく変わりました。働く場所の多様化も進みましたし、ハイブリッドワークが定着いたしました。新しい働き方に合わせたオフィス環境の改善ですとかリニューアル、業種、規模を問わずに全国で関心が高まっているところでございます。
私、先週シンガポールに出張で行ってまいりまして、オフィスの納入事例を何軒か見ましたけれど、世界のオフィスはほとんど同じ景色になってきていると思います。欧州もアメリカも日本もそして東南アジアも全くオフィスだけを見てもどこの国のオフィスかわからないというようなところに来ております。ということは世界の働き方がほとんど同じになってきている。パソコンと携帯電話で仕事ができるようになってきた、ということで、シンガポールでもフリーアドレスも当たり前ですし、集中ブースもあります。みんなで討議するような共創空間というものも標準に備えられている。日本でもそういう傾向ですけれども、本当に世界でも同じようなオフィスになり始めたということが最近のものすごく大きな特徴ではないかと思います。
オカムラは1980年から、働き方や働く空間に関する研究機関を設けまして、名前をずっと変えて来ておりますけれども、いまワークデザイン研究所というものを持っております。そこでいろいろな働くことに関する研究や知見を貯めてお客様に提案するとともに自社でも働き甲斐改革に積極的に取り組んでいるというところでございます。働くことに関するいろいろなデータについてはレポートや雑誌で発信しておりますので是非ご覧いただきたいと思います。
ワークデザイン研究所が今年8月に実施した『イノベーションと働き方に関する基礎的調査』というものがありますが、そのなかでイノベーションはどこで起こるのかというアンケートを取ったところ、オフィスでイノベーションが起こる機会が非常に多いという結果が出ました。特にオフィス環境の改善がイノベーションを起こすことに非常に有効だと答えた人が全体の8割弱もいらっしゃいました。最近、コロナで出社制限がかかっていたことから解放されたということもあるでしょうけれども、オフィスに来る、出社率が上がるということがどの会社でもみられるようになってまいりました。最近、さる通信大手の企業の方とお話ししましたら、『そもそも当社はテレワークが標準で、出社率を考慮したオフィスの設計のワークポイント、座る場所、働く場所が全社員の3割だけれど最近は6割が出社してきている。一人当たりの面積に少し余裕があるので、いまのところ問題はないけれども、このままいくとオフィス改装をしなくてはならない』と話されていました。
もう一つはコロナでコミュニケーションが切れるということは経営者にとって非常に将来の不安につながるということで、コミュニケーションをよくするためにオフィスを変えるのだというようなマインドになり始めていると思います。当社も古いビルに入っている組織がありまして、古いオフィスというのは、ワンフロア壁がないオフィスではなくて動かせない壁がある。その中で本部があって部がばらばらに入っている。本当にコミュニケーションが切れてしまっている。例えば上下階もそうですし、壁があるというオフィスにはそういうコミュニケーション不足があり、何とかそれを解消したいということで、新しい大空間のところにオフィスを移転するとか、統合するとかいう需要が最近出始めています。ですからコロナが終わって直近のところでいえば、人がいなくなりましたので人口爆縮時代などといわれていて、人の採用のためにオフィスをきれいにする、ということで、小売業あたりもお店にはお金をかけるけれどもバックオフィスにはお金をかけないという考え方がまるで変ってしまいました。まず本社をきれいにしようということでずいぶん投資が始まりましたけれども、最近は先ほど言ったコミュニケーションをよくするための投資をしてオフィスを改善する、整備するといったようなインパクトが出て来ていますので、多分この流れは2,3年続くのではないかと思います。東京を見てもずいぶんクレーンが上がって大規模なビルが竣工します。直近でいくと空室率が6%と報道されていますが、デベロッパーも空室のまま置いておくということは絶対にないのでどこからかテナントに入っていただかないと商売にならない、まあ、フリーレントの期間が長くなるというのもあるかもしれませんが、そういうインパクトがあるので、オフィスの需要というのは本当に大きな需要になり始めているというふうに考えています。
これから、働くことに対するキーワードというものがいくつか出てくるかと思いますが、1つは「Well」ということ、健康という話ですけれども、公平さ、それからストレスの適正化、やさしさ、柔らかさ、わかりやすさというもの。「Well」という考え方。
2つ目は「Life」という考え方ですね。今、若い人たちは1つの会社に長く勤めようと思わないという方が随分いらっしゃいますけど、やっぱり働き甲斐の追求とか、仕事から生業へという話、要するに一生涯自分は何で生きていくかみたいなことを追求する。それに合わせてキャリアの柔軟性を持つみたいな、これが1つは「Life」というキーワードになると思うのです。
3つ目が「communication」。我々がこの展示会で1つ提案しますけれども、「チーム」で仕事をする。「チーム」が主役なんだということを考えると、やはりチーム内のコミュニケーションをどうとっていくのかが非常に業績に影響します。あとは最近言われなくなっていますが「以心伝心」みたいな話ってとても重要な話ですよね。組織と組織間に落ちる問題を誰が拾うかという問題は企業の成長にとってはものすごく重要です。そういう意味でコミュニケーション。それから、最近よく言われていますが、AIと一緒に働くみたいな話です。こういうようなことを解決するにはコミュニケーションが大事ですから、「Well」「Life」「communication」この大きい3つのキーワード。これを当社が発信して来年の大きな流れにしていきたいと考えております。
ということで、このオカムラグランドフェア2024のテーマは『今、オフィスは、イノベーションの舞台へ。』といたしました。オフィスは新たな価値を創出する場としての役割が求められています。1人ひとりが活き活きと働いてオフィスにいる仲間との関係性を深められる環境づくりは非常に重要だというふうに思います。イノベーションを起こし続けるいろいろなオフィス環境をつくっただけでは実現できませんけれども、やはりイノベーションを起こすことは企業経営にとっては永遠のテーマであると思います。そのためにはコミュニケーションの活性化、従業員の生産性の向上、よくいわれますが多様な人材とか優秀な人材の確保これらの課題を解決するためにオフィス環境を整備する、いわゆる、オフィスは費用でなくて投資なのだという本当に必要な時期に差し掛かっているというふうに思います。
今回の展示は、「Team Based Working(チーム・ベースド・ワーキング)」ということを基本にオフィスをつくりこんで、その提案を、公開させていただきたいというふうに考えています。
オカムラでは先ほど申し上げた「Well」というのが1つのテーマですが、「WELL at Work」それは心と体の調和が取れ、活力が向上している状態のことをWELL at Workと呼びますけれども、その実現をサポートするために、ワーカーがパフォーマンスを最大限に発揮して、それぞれの働きがい向上を目指すための空間づくり、働き方の提案をさせていただきたい。これからもやっていきたいと思っております。このガーデンコートショールームで、11月8日から11月29日まで完全招待制によるイベントを開催いたします」などと述べました。
眞田執行役員オフィス環境事業本部マーケティング本部長が展示コンセプトと新製品を説明
続いて執行役員オフィス環境事業本部マーケティング本部長 眞田 弘行 氏がオカムラグランドフェア2024の展示コンセプト、新製品についての説明を行いました。
今回の新製品は、クリエイティブファニチュア「WORK ISLE(ワークアイル)」、電動昇降デスク「Swift Nex(スイフト ネックス)」、ワークブース「TELECUBE by OKAMURA C Type」品ぞろえ追加、エグゼクティブファニチュア「PARADIGM(パラダイム)」。
眞田氏は「コンセプトは『今、オフィスは、イノベーションの舞台へ。』となります。これからの時代、優秀な人材の確保、生産性の向上、部門を超えたコミュニケーションの活性化といったさまざまな経営課題の解決が求められているわけですが、こういった経営課題の解決にはイノベーションの創出が欠かせません。オカムラはオフィスの環境を整えることでオフィスをイノベーションを起こす舞台にできるというふうに考えております。
イノベーションを創出するためにはステップ、プロセスがございます。まずヒントを掴むための交流するプロセス、その次にアイデアを深化させるプロセス、そしてそのアイデアを具体的に具現化するために向けて加速させるプロセスといった3つのプロセスで構成されると考えておりまして、また、そのイノベーションを起こす素地という意味で、働く人が健康的に快適に働ける場、自律性を促す場の設定も欠かせないと思っています。
オカムラはそれぞれのプロセスに合った環境の提供を考えております。今回の展示会場ではこれらのプロセスを第一幕から第四幕まで展開をしてご紹介をしております。これらの4つの幕を通して、イノベーションを起こすために必要となる仕掛けをご紹介していきます。
ワークアイル
まず、第一幕に展示をしております「WORK ISLE(ワークアイル)」でございます。
このワークアイルは人と人とのちょうど良い距離感や個人作業の快適性を重んじまして、かつコミュニケーションをとれる、この2つを両立するクリエイティブファニチュアとして11月から発売をいたします。現在、テレワークが普及しましてオフィスの出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが大変拡がってきているわけですが、時間と場所に囚われない働き方でございますので非常に柔軟な働き方だと思われております。
一方で例えば部門であるとかプロジェクトのメンバーとのコミュニケーションが希薄となる部分が課題としてあると伺っております。こういったことをふまえましてワークアイルを開発する背景としましては個人が例えば事務処理、例えばメールチェックなどの個人作業をしていながらも近くに同僚がいて簡単に確認や相談ができる、コミュニケーションをとりやすいことを提供していきたい、さきほど出ました「Team Based Working」の核となるような製品であると思っております。アメリカの文化人類学者エドワード・ホール氏の『パーソナルスペース』という考え方を出しているなかで半径1.2メートルの間隔というのが個人作業をするのに適しているというようなことを提唱されております。ここをオカムラも取り入れたかたちで、個人が個人作業しながら、かつグループで作業できるということを1.2メートルという寸法で定義をしてこのテーブルの形状を決めてきております。ただ、異形のテーブルも併せて提案させていただいております。こちらは、個人が作業できる1.2メートルの寸法だけではなくてちょっと相談をしたい場合に1.2メートルだと遠い距離になりますので、個人的に、親密的に相談をしたい距離を当社のワークデザイン研究所が過去に調査した結果がございまして、そこを基に0.9メートルという寸法も設定をしております。また、1.2メートルは個人としての距離はよろしいのですが、もう少し手元の作業スペースを拡げたいという場合もある、1.8メートルくらい距離をとったほうが作業しやすいと当社の研究所の結果も出ておりますので、この1.2メートル、1.8メートル、0.9メートルの寸法をなぞらえるとこういった異形の天板というものが今回出来上がっておりますので、是非この距離感を確かめていただきたいと思っております。
一昨年、オカムラとしては「ワークキャリアー」という新しく人が集まるベースのデスクを発表、取り扱いをさせていただいておりまして、昨年は、チームのたまり場となる「ワークヴィラ」を発表、発売いたしております。今回の「ワークアイル」につきましては、この2つの製品のデザインの共通性を持たせておりますので、この3つのワーク製品を同時に提案することで上質なオフィス空間、コミュニケーションリッチな空間を提供できると考えております。
スイフト ネックス
続きまして第二幕に展示をしている電動昇降デスク「Swift Nex(スイフト ネックス)」ですが、同製品は、2015年に発売しました電動昇降デスクの「スイフト」のリニュアルバージョンです。オフィスにおけるワーカーの「ウェルビーイング」を推進するために機能の見直しとデザインをスタイリッシュに変更したものがスイフトネックスで、ことらも11月から販売を開始いたします。
電動昇降デスクの各国の普及具合というものがございまして、まず先進国、もともとこの電動昇降が生まれた北欧においては100%に近い普及率になっておりまして、また働き方の先進国であります米国におきましても80%を超える普及率というふうにいわれておりますけれども、日本は非常に低い状態がいま続いているというところでございまして、当社も2015年に座りっぱなしから立ちましょうということで『プラススタンディング』というプロモーションをかけながら、この製品を後押ししてきたわけなのですが、もう一度、北欧や北米に比べて低い率を何とか高めて、オフィスに働くワーカーが心身ともに健康でかつ快適でいられる「well」な状態をつくる製品にしていきたいという思いで、今回このスイフトの全面リニューアルを実施しました。
電動昇降デスクの利用の実態調査をこのリニューアルをする前に実施をしました。そのなかで分かってきたことでございますが、利用者の約4割の方が立ち姿勢でこの電動昇降デスクを利用しているということがわかりまして、また、座った状態でも8割の方が作業に合わせて天板の高さを変えているということもわかってまいりました。また、立座りの姿勢の両方で天板の高さを変えていらっしゃるユーザーの方が感じる効果としましては、健康面、快適性、生産性のいずれにおいても非常に高い90%を超える数字で効果を感じるということは改めて実感するところでございます。こちらに示した図ですが、一般的な固定のデスクだったりテーブルだったりしますけれども高さは座っているときに使うテーブルは720㎜、立った時に使うテーブルは約1000㎜ということで定義をされているのですが、利用者の身長や体格によって天板のちょうどいい高さというものが変わるわけで、固定のテーブルですとどうしても合わないサイズを使って仕事をするということになりますので、やはり肩や首回りの体には非常に負担が大きいということもわかっておりますので、やはりもう一度体と家具のギャップを埋めるためにこのスイフトという製品をプロモーションしていきたいというふうに思っております。
あと、座り姿勢立ち姿勢でもそうなのですが、先ほどアンケートとっているなかでも座っている方の8割以上の方が天板の高さを変えているという調査が出たわけなのですが、やはり座っている時もインプットをする、筆記をする姿勢と、Webを閲覧する、ウェビナーに参加する時ではやはりテーブルの高さを変えた方が非常に見やすかったり、体の負担が少ないということになりますので数字で何㎜の高さがいいですよということではなくて使う方それぞれが自分の体が快適だと思うところで使用していただけるようにしていただきたいと考えております。
デザインと機能をブラッシュアップしたポイントは、天板を滑らかに上下する機能はそのままにして、デザイン上は脚、天板を含めて非常に薄くデザイン、設計をしています。その結果、天板の下の下肢空間の部分が非常に広くとれています。そういったことで、足元が窮屈な部分から解放されていますし、また、天板面にこれまでは配線孔というものがあり、そこにコンセントを繋いでいたわけですがそれを天板にクランプするものに変更いたしまして、より広く天板を使えるような設計に変更いたしております。
TELECUBE by OKAMURA C Type追加品揃え
オカムラのフルクローズ型ワークブース「TELECUBE by OKAMURA C Type」についてですが、2018年の12月の発売以降、オフィス内に設置する企業モデル以外にも駅や公共空間なども含めて公共施設などにも広くこのフルクローズ型のワークブースのテレキューブはご利用いただいています。使われている場所は多様化しておりまして、メインはオフィスの企業のなかで使う部分でそのなかの用途も非常に多いわけですが、周辺の市場としては例えば学校における就職活動における利用であるとか、図書館の利用であるとか、また、自治体でも窓口として利用される機会が増えておりまして、当社にも様々な要望が寄せられているところです。そういった数多くの要望をふまえまして昨年発売しましたTELECUBE by OKAMURA C Typeに品揃えを強化しています。
まず1つ目は、ユニバーサルタイプを追加品揃えいたしました。こちらは、車いすご利用の方を想定した品揃えでして、特にこの「TELECUBE by OKAMURA」につきましては、音性能の高さが筐体のなかでもずば抜けているとお客様からの信頼を得ているところですが、やはり車いすユーザーの方にも同じような良い音環境のなかで仕事をしていただきたいという思いのなかで低床タイプというものの品揃えをいたしました。
続いて両面ドアタイプですが、(画面に映っている写真は)自治体のカウンターを想定した新設計でして、従来ですと事務職員の方と利用者の方が対面で隣の方の利用者もいる横で色々な細かい説明や相談をされているところでしたが、どうしても隣の方に聞かれたくないコンフィデンシャルな話があるという要望があるなかでこのTELECUBEはまさに音漏れ、ブース内は吸音性に優れておりますので、相談する方と一対一でじっくりと相談ができるという要望をもって今回品揃えをしております。
オフィスのなかでのご要望もたくさんいいただいておりまして、今一番人気のあるTELECUBEのサイズと仕様はだいたい1200くらいのワイドで中にソファがあるというタイプが大変人気があるのですが、あまり長居をせずに本当に電話などで済ませたいための方のコンパクトタイプのフォンブースタイプも今回追加しております。
また逆にもっと長時間過ごしたいというユーザーもいらっしゃいますので当社の持っているタスクシーティングをきちっと配置をして働けるそういったワークブースの提案を今回併せて提案しています。
パラダイム
エグゼクティブの新たな働き方へのシフトをサポートするエグゼクティブファニチュア「PARADIGM(パラダイム)」についてですが、この製品については本年の12月から発売をいたします。
まず、従業員との一体感を高めるエグゼクティブな新しい働き方を提案しようということでこの製品開発を進めてまいりまして、単に役員本人が使うデスクを開発するということではなく、役員フロア全体を提案できるように壁面の収納やカンファレンステーブルを含めて役員フロア全体の空間まですべて提案できる製品シリーズとなっています。こちらも役員家具を開発する前に、エグゼクティブへのアンケート調査を実施しております。そのなかからわかってきたことですが、エグゼクティブな方は仕事の内容と雑談を含めて従業員の方ととにかくコミュニケーションをとりたいと思っているのだなということが見えてきました。また、役員同士のコミュニケーションということも不足気味なので増やしていきたいということもわかってきています。今後重要になると思われる役員エリアの機能という部分につきましては、従業員とのコミュニケーションが取れるといったスぺースを是非持ちたいということも明らかになっております。
コミュニケーションを促すオープン型の役員フロアのレイアウトを少しご説明をしたいと思います。これまで個室中心の役員フロアが非常に多かったわけですが、そのようななかフロアが違うと一般の従業員の方がそこのフロアに上がってきて話をすることが難しい面もあったかと思います。そういったことを改善するためにオカムラとしては役員の執務と一般の執務の部分を融合させたような提案を今後仕掛けていきたいと思っております。そういったなかで執務にあまり大きな境がないということと、先ほどあった雑談を含めてコミュニケーションをとりたいということを促す意味でも、こういったフロアに従業員とエグゼクティブの交流を促すラウンジの設定も必要かと思っておりますので、こういったラウンジ席の紹介も併せて今回のパラダイムシリーズの提案のなかで行っております。
そうはいっても役員ですので、秘匿性の高い情報を持っておりますので個室の設定とかは必要かと思っております。ただ、広い個室というよりもコンパクトで、フルクローズではなくセミオープンな役員室の提案ということもこのパラダイムでは可能にしております。今回このパラダイムを開発するにあたって展示場も大きくリニューアルさせていただきました。今回来場いただくVIPのお客様が、従業員の働き方の改善も必要ですが、役員自身の働き方も変えていくということをご認識いただきたいなと思っております」などと述べました。
展示エリアでの説明を実施
コンセプト説明、新製品発表ののち展示エリアにて、各製品部長、製品担当者から新製品についての説明が行われました。
「Heart Beat Office」のコンセプトムービーを上映
最初にコンセプトムービーが上映されました。内容は、「新時代。働く未来はここから、はじまる。わたしは今日、オフィスにいく。個性豊かな知が集まり、人が、組織が共に成長を続けている。リアルな会話から、思いがけないインスピレーション。仲間がいる、この場所で、わたしのアイデアは、想像を超える。働き方は変わった。さあ、働く場所が変わる時。今、オフィスは、イノベーションの舞台へ。Heart Beat Office」
また、「これからのオフィスの存在価値とは」として、「オフィスはイノベーションを創出する場としての役割が求められています。そのためには、一人ひとりが活き活きと働き、オフィスにいる仲間との関係性を深められる環境づくりが重要です。オフィスをイノベーションが起こる舞台と見立て、展示会場を大きく4つのエリアで構成しています。」とし「Heart Beat Office」として会場を第一幕から第四幕まで展開しました。
第一幕は、「イノベーションを深化させる具現化の舞台 Team Synergy」
第一幕は、「イノベーションを深化させる具現化の舞台 Team Synergy」
同社は、イノベーションはアイデア段階で終わらせるのではなく、具体的な形にし、社会に送り出すことが重要だといいます。多様な視点のメンバーが密にコミュニケーションをとり、アイデアを研ぎ澄ます。地に足をつけて、実現に向けた道筋をつけていくといいます。チームのメンバーが自然に集まり、結束力を高め、互いのパフォーマンスを引き出せる環境を整えることが求められるとしています。
そこにおいて同社は、「TBW(Team Based Working)」を提案しました。
オカムラが提案するTBW(Team Based Working)は、チームで生み出す成果を最大化するABWの一形態だといいます。ABWの実戦において多彩なチームの交流活動が行われることで、組織が機能し創造性が発揮されるとしています。「所属チームの一体感を高めること」が専門性の発揮を、部門の垣根を超えた人間関係づくり」が知の連携を高め、組織のパフォーマンスを引き出すとしています。
新製品として「WORK ISLE(ワークアイル)」を提案しました。
ワークアイルは、事務処理やメールのチェックなど個人作業を行いつつ必要があれば周りに声をかけて確認や相談をする、といったオフィスの活動の拠点となる場において、座席の距離や位置の関係性に着目し、快適な個人作業の場と偶発的なコミュニケーションを生む場の両立を目指したテーブルシリーズだとしています。
第二幕は、「イノベーションの素地を築く快適な舞台 Personal Performance」
第二幕は、「イノベーションの素地を築く快適な舞台 Personal Performance」
同社はイノベーションの源泉は何といっても「人」だといいます。個人個人が健康的に、心地良く働くことでパフォーマンスが高い状態を維持し、質の高いアウトプットが得られるとしています。仕事に没頭した後は、カフェで気分転換をしたり、適度な休息をとることで、活力を取り戻すといいます。従業員が会社から大事にされていると感じることできれば、エンゲイジメントは高まっていくとしています。
新製品として「Swift Nex(スイフト ネックス)」を提案しました。
スイフト ネックスは、2015年に発売した電動昇降デスク「Swift(スイフト)」をリニューアルし、オフィスにおけるワーカーのウェルビーイングを推進するため、機能の見直しとデザインをよりスタイリッシュにした製品だとしています。
第三幕は、「イノベーションのヒントをつかむ交流の舞台 Collaboration」
第三幕は、「イノベーションのヒントをつかむ交流の舞台 Collaboration」
偶然の出会いや、異分野の人との交流はイノベーションのヒントをもたらすといいます。部門や企業の垣根を超えて、多種多様な人と時間と場を共にする。今まで知らなかった視点を得たり、世の中の変化を感じ、学びあう。組織の殻に閉じこもっていては積めない経験をすることで、見える世界が大きく変化するといいます。コンシェルジュやコミュニティマネージャーといった、交流を支援するための新たな仕掛けが求められるとしています。
第四幕は、「イノベーションを見極め加速させる舞台 Acceleration」
第四幕は、「イノベーションを見極め加速させる舞台 Acceleration」
イノベーションの具現化の道筋が見えたら、プロジェクトを加速させるための支援が必要になるといいます。経営者だけでなく、有識者などを加え、イノベーションの価値を見極めるための白熱した議論が起こるとしています。イノベーションを社会に波及させ、効果を最大化するためにどんな施策が必要か。適切な判断をするのは経営者の役割だといいます。多くの情報を集め、共有し、役職を超えて議論する環境が求められるとしています。
そこにおいて同社は、「WHAT IS NEXT FOR EXECUTIVE WORKSTYLES?エグゼクティブが求めているもの」を提示しました。
同社によると、エグゼクティブは企業のビジョンや価値観、目指すべき姿を明確にし、従業員に自分の言葉で伝えていかなくてはならないといいます。そのためには、雑談や会議などの従業員とのコミュニケーションを、目的に応じた適切な場所で行い、お互いの理解を深めることも大切だとしています。また、社外の有識者からの貴重な情報や意見を取り入れ、経営に瞬時に反映させることも求められるとしています。
こうした双方向のコミュニケーションを活性化させ、従業員との一体感を高めるための多種多様な機能がエグゼクティブエリアにはまずます重要になっているとしています。
新製品として「PARADIGM(パラダイム)」を提案しました。
パラダイムは、コミュニケーションを活性化させ従業員との一体感を高めることが重要となるエグゼクティブの新たな働き方へのシフトをサポートする役員用家具だいいます。電動昇降機能を備えたデスクやコンパクトな個室を実現する壁面ユニット、オンラインミーティングに対応できるバリエーションを持ったカンファレンステーブルをラインアップしているといいます。上質ながら親しみを感じさせる抜け感のあるデザインで空間の統一感を損なわずに多様なエグゼクティブエリアを構成することが可能だとしています。
幕間一の新製品として、「TELECUBE by OKAMURA C Type」の品ぞろえ追加製品を展開
また、4つの幕以外に幕間一の新製品として、ワークブース「TELECUBE by OKAMURA C Type」の品ぞろえ追加製品を展開しました。
同社は、今回、多様化するニーズに対応するため、2023年1月に発売した「TELECUBE by OKAMURA C Type(テレキューブ by オカムラ Cタイプ)」に品ぞろえを追加。
「ユニバーサルタイプ」は、スロープ付きの低床仕様にすることで車いすでの利用を可能にしたとしています。車いすでの出入りがしやすい間口の広いスライドドアを採用しているといいます。オフィスだけでなくさまざまな場所でユニバーサル対応をサポートするとしています。
他にも、コンパクトなサイズの「フォンブースタイプ」、長時間の集中作業のための「シーティングレイアウト」、自治体や店舗の相談ブースに最適な「両面ドアタイプ」を追加したといいます。
同社は、用途に応じたラインアップを取りそろえ、さまざまな場所に快適な個室環境を提供するとしています。