カリモク家具、Good Design Good Over 50's くらしのデザイン展2023 出展へ

共同開発プロジェクトのスタートを記念した「karimokuとNUNO」など展示

カリモク家具は、2023年10月20日 ( 金 ) から2023年11月5日 ( 日 )まで、西武池袋本店で開催される「Good Design Good Over 50's くらしのデザイン展2023 ~人生100年 ギフトされた時間~」(主催:くらしのデザイン展実行委員会)に出展するといいます。同社は同展にて、テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏の率いる「NUNO」と共同開発した新作布地を発表するとともに、共同開発プロジェクトのスタートを記念した展示会「karimokuとNUNO」を出展するとしています。

くらしのデザイン展は、2013年から株式会社そごう・西武と、一般社団法人ケアリングデザインが主催するイベントで、「GOOD Over 50's = 大人の暮らしの自己実現」という理念に基づき、「50代から楽しむ理想の生活のための道具と住まい方」を提案しているといいます。
今回は「人生100年時代」をテーマに、人生の後半を自分らしく彩るためのアイテムを各年代ごとに分け提案するほか「デザイン」を中心としたプロダクトの展示などが開催されるといいます。「karimokuとNUNO」では、企画・空間レイアウトをケアリングデザインが、会場演出をコンテンポラリーデザインスタジオのwe+がそれぞれ担当。「NUNO」によるディレクションのもと共同開発した布地を使用した家具を、住まいを想定したレイアウトで展示、限定販売するとしています。
また、産地や原材料といった背景から布地が出来上がるまでのストーリーを表現したインスタレーションも実施するといいます。実際の住空間に近い環境で家具を体感しながら、布地の魅力を堪能できる展示となっているとしています。シルクロードを通じて東端の日本へと伝わった染織技術は、長い歴史に育まれ手仕事による伝統工芸から、欧米の国も羨むようなハイテク技術に進歩し、様々な特色をもつ染織産地を日本各地に生みだしたといいます。今回の共同開発プロジェクトは、全国の布づくりの産地を訪れ、作り手と一緒となり、産地の魅力と加工技術によって新しい価値を創造をすることを目指し、今後も継続していく予定だとしています。

展示について

展示では、一般社団法人ケアリングデザインが企画・空間レイアウトを担当し、コンテンポラリーデザインスタジオのwe+が会場演出を掛けたといいます。「NUNO」によるディレクションのもと、カリモク家具が開発した新作の布地が張られた家具を用いて、Over 50'sの住まいを想定したレイアウトで展示。またそれらの家具を限定販売するとしています。今回のプロジェクトのために作られた特別仕様の家具の展示に加え、再生ウールをはじめとする布地の原材料の実物などを、カリモク家具が製作した木製什器を使用して展示するインスタレーションも実施するといいます。布地の産地や原材料といった背景から、一枚の布になるまでのストーリーを楽しむことができるとしています。

日本の家具が、日本の布をまとう。

日本には手仕事による伝統工芸から、欧米の国も羨むようなハイテク技術に至るまで、幅も奥行きもある染織産地が広がっているといいます。カリモク家具はテキスタイルデザイナー須藤玲子氏が率いるNUNOと、2022年から日本国内にある布づくりの産地を訪れ、作り手と一緒となり、新しい価値創造を目指すプロジェクトを始動したとしています。
最初に訪ねたのは、カリモク家具が創業した愛知県尾州産地。尾州の歴史は古く、弥生時代の遺跡からは麻織物が付着した土器が出土しているといいます。明治時代にはすでに、ウール製品を再利用する循環システムができあがっていて、世界共通語にもなった「もったいない」精神が現代に至るまで貫かれているとしています。私たちが着用したウール製品は、世界でも稀有な工程を経て一本の毛糸に蘇るといいます。また、20 世紀に人類が発明した化学繊維の一つ、ポリエステルにおいても、新たな繊維に蘇るマテリアルリサイクルシステムの構築が進む、エシカルな染織産地だとしています。尾州の工場をめぐり、現場から得たインスピレーション、職人との対話から生まれた3 種の布が、カリモクの家具を彩るといいます。日本の家具と日本各地の布。「karimokuとNUNO」の目指すものづくりに期待してほしいとしています。

えんぴつ

組成:レーヨン 42%, 綿 25%, ポリエステル 21%, 麻 12%
デジタル機器、あふれる情報と共に暮らすわたしたち。現実を超えた仮想世界と現実世界を行き来する毎日です。高解像度のデジタルの魅力と異なる、低解像度のアナログな鉛筆ドローイングをデザインアイデアにした布づくりだといいます。使っているのは麻糸に綿糸をからめた素朴な風合いの糸。布地の不規則なふくらみが指先で感じとれるとしています。

マーカー

組成:ポリエステル 100%
マーカーは、ペン先にフェルトを使用していることからフェルトペンとも呼ばれ、英国で考案されたといいます。マーカーをつかったドローイングは、親しみやすく、威圧感のない画面スタイルが魅力だとしています。布地の点々模様は、表面に毛羽のある糸「シェニール糸」を織り込んでいるからだといいます。ベルベットのように、ふわふわで弾力のある風合いが魅力の布地だとしています。

モザイク

組成:ウール 70%, ポリエステル 20%, その他 10%
色を一色に決められないことがあるといいます。私たちを取り巻く、明るく鮮やかな色合いの自然も、複数の色が組み合わさっているとしています。“モザイク” と呼ぶ布地は、日本で着用された羊毛製品の元の色を組み合わせて織物にしているといいます。布地は二重構造、表を構成する経と緯、裏を構成する経と緯の重なりにより、モザイクのように色が複雑に組み合っているとしています。

須藤玲子氏より

“私たちがデザインで大事にしているのは「ドローイング」。即興的に描くプロセスは、私たちの手、身体の動きを直接的に画面に繋ぎ、記録します。ドローイングは描くプロセス自体が重要であり、その時間、その動きが、描き手の触覚の痕跡でもあるのです。

展示について

Good Design Good Over50's くらしのデザイン展 2023 ~人生100年 ギフトされた時間~
「karimokuとNUNO」
会期 :2023年10月20日 ( 金 )~2023年11月5日 ( 日 ) 
会場 :西武池袋本店
    7階(中央A6)=インテリアフロア特設会場、くらしのデザインサロン
    ※最終日11月5日(日)は、当会場のみ午後 6 時にて閉場いたします。
入場料:無料
主催 :くらしのデザイン展実行委員会[西武・そごう/一般社団法人ケアリングデザイン]
後援 :豊島区
協力 :公益財団法人日本デザイン振興会

NUNO

株式会社布(NUNO)は、1984年に設立されたテキスタイルの企画・製造・販売を一貫しておこなう会社だといいます。創立以来、約3000点にのぼるオリジナルのテキスタイルをつくってきたとしています。その中から170点近くが、ニューヨークの近代美術館を始め、各国の美術館にパーマネントコレクションとして収蔵されているといいます。同社は、古来から人に近しい素材であった ʻ布ʼ が、現在においても人と交感し合うことができると信じ、長い歴史の中で培われてきた布の文化に触発されながら、斬新なアイディアと最新のテクノロジーを駆使し、「現代の布づくり」を目指していくとしています。

we+

リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也氏と安藤北斗氏により 2013年に設立。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表していて、そこから得られた知見を生かしてさまざまな企業や組織のプロジェクトを手がけているとしています。

ケアリングデザイン

ケアリングデザインは、機能的で美しく、倫理に則った道具・家具・空間・サービスの調和で心地よいくらしを考えるといいます。
Good Over 50's:50代以上の大人世代が、自分らしくあるための心豊かなくらしのこと。
Design for Care : ケアが必要な時間や場所を、デザインの力でもっと心地よくすること。
2022年から超高齢社会のくらしのデザインと知識を学ぶ場 Caring Design Learning Lab を運営。

カリモク家具

カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平氏が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡るといいます。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク& ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げたとしています。

(画像はカリモク様リリースより)

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