東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

9/11 ~9/17、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① イトーキ、ボックス型ソファ「sound sofa(サウンドソファ)」を11月1日(水)から発売

② オカムラ、オフィスビル1棟全体の「掃除ロボット」活用に向けてエレベーター連携に関する実証実験に着手

③ イトーキ、CLASと「第12回 働き方改革 EXPO(秋)」出展へ

④ コクヨ、2024年1月から一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを延長

⑤ プラス、『恵比寿文化祭2023』に出展

⑥ コクヨ、社内イベント「ヨコクしナイト」を開催

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

イトーキ、ボックス型ソファ「sound sofa(サウンドソファ)」を11月1日(水)から発売

座ると聞こえる新しい体験!? "sound furniture series"第二弾

2023年9月11日から17日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、イトーキは2023年11月1日(水)から、オープンスペースでスピーカー音を気にせず気軽にWeb会議ができるボックス型ソファ「sound sofa(サウンドソファ)」を発売するといいます。


同製品は2023年4月に出展した「オルガテック東京2023」で好評を得、顧客からのコメント等をもとにブラッシュアップを重ね、発売を迎えたといいます。なお、2023年9月27日 (水)~29日(金)に幕張メッセで開催される「第12回 働き方改革 EXPO(秋)」にも出展予定だとしています。

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オカムラ、オフィスビル1棟全体の「掃除ロボット」活用に向けてエレベーター連携に関する実証実験に着手

オカムラは、野村不動産ホールディングスと清掃サービスの品質向上と業務効率化を実現すべく、オフィスビル1棟全体で掃除ロボットとエレベーターを連携して自律自動の清掃業務を行う実証実験(以下当該実証)に着手したことを9月15日に発表しました。


今後はオフィスビル1棟全体での掃除ロボット活用を目指し、当該実証を通して複数台のロボットのエレベーター連携や一元管理、災害時対応の検討を進めていくとしています。

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イトーキ、CLASと「第12回 働き方改革 EXPO(秋)」出展へ

イトーキは、家具と家電のレンタル・サブスク「CLAS(クラス)」を運営する株式会社クラスと共同で、2023年9月27日(水)~29日(金)に幕張メッセで開催される「第12回 働き方改革 EXPO(秋)」に出展するといいます。当日は、CLASで新たに取り扱いを開始するイトーキのスマートオフィス家具「sound sofa(サウンドソファ)」と「ADDCELL(アドセル)」を実際に体感できるとしています。

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コクヨ、2024年1月から一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを延長

コクヨは、2024年1月から一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを延長することを9月14日に発表しました。
物流2024年問題によって、働き方改革関連法に伴う「時間外労働時間の上限規制」の改正が差し迫る中、政府からの具体的ガイドラインが公布され、荷主への理解を求める動きが活発化しているといいます。物流2024年問題について広く周知される以前から物流業界では配送リードタイムに関する改善要望があがっていて、物流2024年問題をきっかけに多くの荷主企業が改善に向け動き出しているとしています。

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プラス、『恵比寿文化祭2023』に出展

プラスは、2023年9月30日(土)〜10月1日(日)に開催される『恵比寿文化祭2023』に出展し、恵比寿ガーデンプレイス センタープラザ2階の自社オフィス併設スペース「PLUS DESIGN CROSS SALON」(以下 SALON)で、「木育(もくいく)」をテーマとした親子イベント「PLUS×Tree to Greenコラボ 恵比寿の森で遊ぼう、木の恵みを体感!ワークショップ」を開催するといいます。

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コクヨ、社内イベント「ヨコクしナイト」を開催

コクヨは、2023年9月13日(水)「ワタシのヨコク」を考える社内イベント「ヨコクしナイト」を品川オフィスTHE CAMPUS内のホール「CORE(コア)」で開催したといいます。

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注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週、まず注目した記事については、イトーキ、ボックス型ソファ「sound sofa(サウンドソファ)」を11月1日(水)から発売、があります。


イトーキはテレワークにおける音環境をより高度で洗練されたものにするツールの開発、提案を強化していますが、このサウンドソファもその一環であると思います。特に、ヤマハの技術をイトーキのオフィス家具におけるノウハウを生かしたという同製品は、特にオフィス家具における高級ということは何かということを考えさせてくれる製品だとも思います。


オフィスチェアなどでもそうですが、山人は、高級な製品のよいところは、ユーザーに身体的、心理的な余計な負担を強いることなく、心を開きやすくするところにあるのではないかと考えています。心を意識し、これを開くということはより真実に迫る会話や討議ができるのではないかということです。このことはこれからのオフィスにとってより重要視されていくのではないかを思っています。また、現在ワークブースが大変人気で順調に導入が進んでいるようですが、ワークブースが主に一人のワーカーが使用するのに対し、このサウンドソファは複数人が快適なWeb会議をするということにおいて、また、会議室に比べより手軽なWeb会議のベースになりえるモジュールであることを考えれば、よりフレキシブルなワーカーのコミュニケーションと創造性に寄与すると思われ、今後こちらも、ワークブースと並んで中心的なアイテムに成長する可能性を秘めているのではないかと思います。

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オカムラ、オフィスビル1棟全体の「掃除ロボット」活用に向けてエレベーター連携に関する実証実験に着手の記事については、同じ課題を業界や立場を超えて研究、開発する、これからの協業の1つのありたい姿なのではないかということを感じました。

開発したメーカーにとっては、実物大の実験室でシミュレーションができるということは貴重なケースなのではないでしょうか。場所を提供する側においても現在の技術で自分たちのファシリティのメンテンス性がどれくらいのものなのか、サービスを提供する事業者においては自分達の業務のオペレーションに直接つながることで、その清掃の出来栄えの程度、安全性、快適性、省人性、コスト面など、それぞれが抱えている実は切実な課題にメスを入れる画期的な試みなのではないでしょうか。結果は良好のようですが、今後さらに開発が進み新たな価値や市場形成が進むことに期待したいと思います。

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イトーキ、CLASと「第12回 働き方改革 EXPO(秋)」出展への記事ですが、本文中にもあるように「イトーキではTech×Designのノウハウを⽣かし、ハイブリッドによる新しい働き⽅の使い勝⼿をよくするスマートオフィス商品群の開発・拡充を進めているといいます。オープンスペースにおけるWeb会議の音漏れや雑音混入といった音問題を解決する「sound furniture series」や、会議室不足を解消し多様な用途に使える「クローズドブース」など、空間デザイン×テクノロジー×家具を掛け合わせることで、⼈と⼈、場と場をシームレスにつなぎ、快適で創造的な新しい働き方を実現するとしています。」という部分で、いままさに同社が目指し、注力していることが謳われていて、同社の新製品の開発と提案の方向性がよくわかります。

「月額10,000円、ハイブリッドワーク時代の新しい働き方をレンタル・サブスクで」という見出しにもあるように、ハイブリッドワーク時代の新しい働き方はまさにこれから始まるのであり、初期投資を抑える意味でもサブスクという導入方法をうまく利用することができるというのは大きな進化の恩恵であるとも思います。それを「第12回 働き方改革 EXPO(秋)」出展で体験をしてもらうこともまた、それを補完し、促進しようとする同社の戦略、意気込みの表れなのだと思います。

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コクヨ、2024年1月から一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを延長の記事ですが、これは時代の流れでよいのではないかと思います。同社は本文中で「この度、配送リードタイムを延長することで、より一層ドライバーだけではなく、倉庫内作業員など広い範囲の物流従事者の確保や働きやすさの実現が可能となる」としていますが、これが実現されればいろいろなところでよい循環が生まれるのではないかと思います。いままでは「無理」がwell-beingの妨げとなっていたきらいがありますが、これからは、荷主、ひいてはエンドユーザーの理解をいかに得るか、またいかに理解するかが大きなポイントになるのではないかと思います。話はそれるかもしれませんが、移転作業を休日に行うという慣習もテレワークの進展でおそらく解消されるのではないかとも思いますし、むしろ平日に業者だけでなくユーザー企業の社員の人たちも協力しあってオフィスをつくるほうが親近感を感じるのではないでしょうか。少なくとも本件の場合、できうる限りの努力以上に求めることは「無理」となると思います。平清盛に代表される昔話の日招き伝説の結末の多くが衰退であるように、結局はいままで日本は「無理」をしてきたのだと思います。発想を変えて「待つことの楽しみ」を感じさせる提案があればもっといいのではないかとも思います。

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プラス、『恵比寿文化祭2023』に出展の記事ですが、昨年の12月にオープンしたPLUS DESIGN CROSSが、恵比寿の人たちとの交流を深めていこうという今回の催しは、とても有意義な試みではないかと思います。

「『恵比寿文化祭2023』の期間中、このスペースを「恵比寿の森」と名付けて一般開放し、森の中で親子で楽しみながら、木を学び、木に触れ、木の恵みを体感してもらうことを目指している」としていますが、地域の人々の認知が深まってこそさまざまな提案が本格化していくのではないかと思います。盛況裡に楽しく行われることを願います。

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コクヨ、社内イベント「ヨコクしナイト」を開催の記事ですが、企業とその社員が自らを鼓舞する方法として非常にユニークな催しなのではないかと思います。

特に「ヨコク」はコクヨ独自の発想で、約20年ぶりに復活させたというこのコピーを実際に社員ひとりひとりが「わたしのヨコク」を考えるイベントだとしています。単に自分達で意見を交換するだけでなく、その前にゲストを招いて、それを触媒のようにして、よりそれぞれのヨコクをブラッシュアップする。心憎い凝ったイベントであると思います。コクヨはこのようなユニークな方法で、こうやって成長してきたのだなということと、今を取り入れ、未来へとヨコクする同社の伝統と進化の秘密の一端を見たような気がします。

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(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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