《配送リードタイム延長》 コクヨ、2024年1月から一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを延長
荷主とともに物流ネットワークを維持
コクヨは、2024年1月から一部エリアでオフィス家具製品の配送リードタイムを延長することを9月14日に発表しました。
物流2024年問題によって、働き方改革関連法に伴う「時間外労働時間の上限規制」の改正が差し迫る中、政府からの具体的ガイドラインが公布され、荷主への理解を求める動きが活発化しているといいます。物流2024年問題について広く周知される以前から物流業界では配送リードタイムに関する改善要望があがっていて、物流2024年問題をきっかけに多くの荷主企業が改善に向け動き出しているとしています。
コクヨグループのワークプレイス事業では、オフィス家具製品の配送を全国※1一律のリードタイムで設定していて、これまで輸送経路の変更や倉庫内の出荷スケジュールの調整、ドライバーの拘束時間削減などの取り組みを行うことで配送リードタイムを維持してきたといいます。
このほど、法改正の内容をもとに、今後も法遵守を前提として物流に携わる協力会社の安全運行や持続的な安定供給を維持するため、長距離輸送が必要となる東北・九州エリア及び山口県下関市で配送リードタイムを1日延長することにしたといいます。
同社では物流2024年問題への対策や、トラック輸送の生産性向上・物流の効率化、女性や高齢のドライバーも働きやすい労働環境の実現に向けて、荷主企業、物流事業者が連携して取り組む「ホワイト物流」推進の一環として、これまでパレット輸送やバース管理システムの導入などを進めてきたとしています。
この度、配送リードタイムを延長することで、より一層ドライバーだけではなく、倉庫内作業員など広い範囲の物流従事者の確保や働きやすさの実現が可能となるといいます。
今後も物流ネットワークを維持するための取り組みを進めていくことで、新しい物流体制を構築していくと同時に、提案内容の充実など顧客が満足できるサービスを強化していくとしています。
※1 北海道と沖縄は除く