《「休憩」に着目》                        イトーキ、ifLinkオープンコミュニティにてIoTを活用して「働く」と「休憩」の最適解の共創を目指してスタート

ワークショップから見えた二大課題は休憩の「促し方」と「質の向上」

イトーキは、現在、DX人財の育成ならびにDX関連のデジタルスキル向上に力を入れているといいます。その一環として、本年初頭にIoTプラットフォームを提供する一般社団法人ifLinkオープンコミュニティに入会したとしています。異業種の人たちとオープンイノベーションに挑戦し、快適な「休憩」時間を過ごすことで「働く」をアップデートするための共創を目指して始動するとしています。

「休憩」に着目した背景

同社では業務の活動に応じて最も生産性高く働ける場所、時間、相手をオフィスワーカー自ら選択する働き方である、ABW(Activity Based Working)を推奨しており、ワークスタイル戦略のひとつとして提案しているといいます。具体的な活動として、「個人で集中作業を行う」「みんなでアイデアを出し合う」「リラックスする」など業務上の10の活動が設定されているとしています。

<ABWにおける「10の活動」>

今回実施したワークショップではこの10の活動にもある「リチャージ」すなわち一般的な意味での「休憩」に着目したといいます。休憩をより充実させることで生産性や働く人との関係性が向上し、個人と組織双方にメリットをもたらすことが可能と考えるとしています。

ワークショップの内容

同ワークショップは、ifLinkオープンコミュニティの活動としてイトーキの自主企画により実施されたといいます。コミュニティメンバーとともに、働くと休憩の関係性の再考や、理想の休憩を実現する方法を求めてグループワークを進めたところ、昨今のオフィスにおけるフリーアドレスの定着や、ハイブリッドワークを中心とした新しいワークスタイルの影響もあり、休憩に関する課題が顕在化していることが浮き彫りになったとしています。

また、様々な課題をIoTの活用で解決するユニークなアイデアが生またといいます。例えば、「癒しが不足しているオフィスにおいて、身体データのセンシングにより疲労の蓄積を自動計測し、疲労度合いに応じて様々なパターンのバーチャル動物が出現してリラックスできる」、「上司、部下、同僚をコーヒーブレイクに誘いづらい環境下において、業務ツールのサブアイコンにて各自休憩の意思表示をすることにより、ランダムマッチングさせた結果を自動表示し、ペアでの休憩を促す」といったアイデアだとしています。

ワークショップの結果

最終的に勤務中の休憩に関しては、「休憩を促す」と「休憩の質を上げる」二つの課題かつ要望に集約される結果となったといいます。前者では、スケジュールを調整して休憩の時間を確保したい、長い会議の間にリフレッシュする時間を作りたい、休憩の取得について周囲の理解を促したいといった課題が顕著だったとしています。後者は、社内の知り合いを増やしたいけど業務以外のきっかけがない、休憩時間に他部署の人と話してみたい、話したいけど、話しかけることにハードルを感じる、といった課題が顕著だったとしています。

<ワークショップの様子を描いたイトーキ社員によるグラフィックレコーディング>

展望

今後は、ワークショップの結果からifLinkオープンコミュニティのメンバーと休憩の課題解決に向けて議論を進めていくとしています。サービス開発を視野に、より詳細なアイデア設計とプロトタイプの開発、検証の取り組みを推進する予定だとしています。また、併せて社内外でのネットワークキング、技術分野の越境交流を通して、DX人財の育成に取り組んでいくといいます。本IoTプロジェクトの進捗に関する情報は、今後プレスリリースなどで案内するとしています。

(画像はイトーキ様リリースより)

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