東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

8/7 ~8/13、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① イトーキ、新型展示ケースを開発し東京国立博物館に納入

② イトーキ、SBT(Science Based Targets)認定取得に向けコミットメントレターを提出

③ コクヨ、「@Tovas」がJIIMA認証「電子取引ソフト法的要件認証」を取得

④ カリモク家具、サブスクで顧客の利便性を向上

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

イトーキ、新型展示ケースを開発し東京国立博物館に納入

空間も美術工芸品も美しく演出する「Artivista(アルティビスタ)」を

優れた気密性能とデザイン性を両立させ、業界最大級の開口により繊細さを必要とする学芸員の安全で快適な作業環境を実現

2023年8月7日から13日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、イトーキは、「意匠性」「演出性」「操作性」「展示品の保護」の4つを兼ね備え、展示空間と展示品を美しく演出しながら、最適な環境で美術工芸品を保護・継承していく新型展示ケース「Artivista(アルティビスタ)」を開発し、東京国立博物館に納入したことを8月8日に発表しました。


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イトーキ、SBT(Science Based Targets)認定取得に向けコミットメントレターを提出

イトーキは、2023年7月、パリ協定<※1>が定める目標に科学的に整合する温室効果ガスの削減目標 「Science Based Targets(サイエンス・ベースド・ターゲット、以下SBT<※2>)」を認定する機関「SBTイニシアチブ」に、コミットメントレターを提出したことを8月9日に発表しました。


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コクヨ、「@Tovas」がJIIMA認証「電子取引ソフト法的要件認証」を取得

コクヨは、同社が提供する、電子帳票配信システム「@Tovas(アットトバス)」の「アーカイブ電子帳簿保存法オプション」が公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証(以下、JIIMA認証)する「電子取引ソフト法的要件認証」を取得したことを8月8日に発表しました(認証番号:612900-00)。


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カリモク家具、サブスクで顧客の利便性を向上

カリモク家具は、持たない、捨てない社会をつくる株式会社クラス(以下、CLAS)が運営する、家具と家電のレンタル・サブスクサービス「CLAS(クラス)」と、カリモク60ブランドにおいて、2023年8月10日から取り組みを開始したといいます。様々な購買体験が増える今日、所有だけでなくサブスクという視点から、顧客のニーズにフィットした購買体験を両社で提供していくとしています。


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注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週まず注した記事についてはイトーキ、新型展示ケースを開発し東京国立博物館に納入があります。同社は新型展示ケース「Artivista(アルティビスタ)」の特長を、展示空間や美術工芸品と調和する高い「意匠性」、美術工芸品の魅力を引き出す「演出性」、日本初の技術により実現した快適な「操作性」、調湿、空気清浄、免震などによる「展示品の保護」としていますが、それらを通じ山人が注目したのは、展示空間という新たなスペースを意識したことなのではないかと思います。


展示品を見る時、私たちにとっては、学術的な価値だけでなくその展示品と過ごす時間を味わうことも大きなポイントなのだと思います。展示品がつくられた本来の目的に近い雰囲気をいかにつくりだすかもその展示ケースに求められる大きな要素なのではないでしょうか。
空間を意識しその意味を考え、その空気を味わうことで、その展示品の作り手やつくられた時代の人々と時間を共有することも可能なのではないでしょうか。
それらを実現する技術にも従来からのノウハウの蓄積と新しい技術の会合がまたあらたな世界を作り出すことが感じられ、これもまたイノベーションの1つなのではないかと思わされます。
それは単なる展示什器市場ではなく新たな展示空間という市場が意識されたということになるのではないでしょうか。
それは美術館、博物館にとっても自身の魅力を増すことに繋がることだと思います。今回の東京国立博物館への納入は、メーカーにとっても、博物館にとっても、鑑賞者にとってもWinWinになることなのだと思います。


また、今回の新たな開発に関して、その意味では同社はイノベーションを起こされるのを待っているノウハウを多く持つという意味で価値ある資源を多く持っているということがいえるのではないでしょうか。それはデジタルだけではないですが、デジタル技術によりほかの技術の進歩が加速され、様々な新しい技術が新たな空間を創り出していくということなのかもしれません。さらにいうとそれは同社だけではなく業界企業の多くにいえることなのではないかと思います。
今回のアルティビスタ開発、納入により、什器、技術、空間とそれぞれが新たなフェーズに入り、展示品の見せ方に時代性というものが感じられたと思います。その意味で同製品はなまじっかなアートよりもアート的なものなのではないかと思っています。


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(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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