東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告
7/31 ~8/6、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)
【今週の目次】
① オカムラ、「オカムラグループ Sustainability Report 2023」を発行
⑤ オカムラ、企画展「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」を開催へ
+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り
オカムラ、「オカムラグループ Sustainability Report 2023」を発行
オカムラグループのサステナビリティ活動報告をウェブサイトにて公開
2023年7月31日から8月6日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、オカムラは、オカムラグループのサステナビリティ推進に関する活動をステークホルダーに伝えるため「オカムラグループ Sustainability Report 2023」を7月31日に公開しました(2023年7月31日公開、報告期間 2022年4月~2023年3月)。
「オカムラグループ Sustainability Report 2023」は、オカムラグループが社会から信頼され愛される企業を目指し、事業活動を通じて企業の社会的責任を果たすことで社会課題の解決をしていく考え方をステークホルダーに伝えるとともに、意見を得て改善につなげるためのコミュニケーションツールとして公開しているといいます。
レポートでは、同社のサステナビリティの考え方やさまざまな取り組みを紹介しているとしています。2019年に特定したサステナビリティ重点課題を、新中期経営計画の策定時期に合わせて2023年に見直し、経営の重要課題として位置付けました。それに伴いサステナビリティ行動計画を見直し、各課題についての達成度を測るKPIを設定し、年度目標を立てて取り組みを展開しているといいます。データ集は、GRIガイドラインなどの各種ガイドラインを参考に、オカムラグループのESG(環境・社会・ガバナンス)に関連する詳細な情報をまとめているとしています。
オカムラ、第1四半期の売上高は710億円
オカムラは、2024年3月期第1四半期の連結業績で売上高が前期比11.5%増の710億8100万円となりました。営業利益が同90.8%増の58億4700万円、経常利益が同72.2%増の67億4000万円、純利益が同136.5%増の60億6200万円となったとしています。
同社グループは、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」をミッションとし、「人が活きる社会の実現」を目指しているといいます。
同社によると第1四半期連結累計期間の国内経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されたことで経済活動が正常化に向かう一方、ウクライナ情勢を巡る地政学的リスク、諸資材・部品の価格高騰、世界的な金融引き締めにともなう急激な金利・為替変動などにより、先行きは依然として不透明な状況が続いているとしています。
このような状況のもと、同社は、顧客のニーズを的確に捉えたクオリティの高い製品とサービスを社会に提供することで、企業価値の向上に努めてきたとしています。
オフィス環境事業については、新しい働き方に対応したオフィスの構築が、業種・規模を問わず多くの企業にとって重要な経営課題となっており、全国でオフィスのリニューアル需要が活発に推移したといいます。このような状況のもと、同社は、ハイブリッドワークとデジタル時代に対応した新しいワークスタイルの提案営業と、それを支える働き方の変化を捉えた新製品を拡充し需要の取り込みに努めたとしています。一方で、諸資材価格の高騰及びサプライチェーン不安による調達難の影響を受ける中、生産・物流コスト削減に努めるとともに、価格転嫁の浸透に努めてきたとしています。これにより売上高、利益ともに過去最高となったといいます。この結果、当セグメントの売上高は、364億7700万円(前年同四半期比7.4%増)、セグメント利益は、37億8300万円(前年同四半期比49.9%増)となったとしています。
オカムラ、7月3日に公表した業績予想を上方修正
オカムラは、最近の業績動向を踏まえ、2023 年7月3日に公表した業績予想を下記の通り修正したことを8月4日に発表しました。
修正の理由として同社は、2024年3月期第1四半期(会計)期間の連結業績については、各事業の業績が好調に推移したことを背景に、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益ともに過去最高を計上し当初予想を上回る業績となったといいます。第2四半期(会計)期間においても引き続き堅調な需要が想定されるため、第 2 四半期(累計)連結業績予想数値を修正するとしています。
コクヨ、第2四半期の売上高は11.0増の 1735億円
コクヨは、2023年12月期第2四半期の連結決算で、売上高が前期比 11.0%増の 1735億 8500万円となりました。営業利益が同 23.9%増の157億7300億円、経常利益が同18.1%増の172億6600万円、純利益が同 8.3%増の117億4700万円となりました。
オカムラ、企画展「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」を開催へ
オカムラは、同社が主催する「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」第1回企画展を2023年9月19日(火)~9月29日(金)までオカムラ ガーデンコートショールームにて開催することを8月4日に発表しました。
「OPEN FIELD」は、建築史家の五十嵐 太郎氏をキュレーターに迎え、オカムラ ガーデンコートショールームにて気鋭のクリエイターによるインスタレーションを発表する企画展だといいます。第1回となる今回は、建築家の中村 竜治氏、アーティストの花房 紗也香氏、テキスタイルデザイナーの安東 陽子氏が参加し、「ほそくて、ふくらんだ柱の群れ ―空間、絵画、テキスタイルを再結合する」のタイトルでインスタレーションを展示するとしています。
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コクヨ、『探究学習のこれからを語る』イベントを開催へ
コクヨは、8月24日(木)に中学校・高校の先生を対象とする『探究学習のこれからを語る』イベントを株式会社エナジードとの共催にて開催するといいます。リアル会場での参加は8月23日(水)15:00まで、オンラインでの参加は8月24日(木)16:30まで、先着順にて申し込みを受け付けるとしています。
ビズネット、ワークスアプリケーションズと協業
購買管理プラットフォーム「Biznet(ビズネット)」を提供するビズネット株式会社は、購買管理システム「HUE Purchase(ヒュー パーチェス)」を提供する株式会社ワークスアプリケーションズと協業し、両システムの連携によるユーザー企業の利便性を高めるサービス提供を開始。2023年7月31日に公表しました。
注目のコラム オフィス山人の少し深掘り
今週まず注目した記事については、オカムラ、第1四半期の売上高は710億円があります。そのなかで山人が注目したのは、「特に新しい働き方に対応したオフィスの構築が、業種・規模を問わず多くの企業にとって重要な経営課題となっており」というところです。オフィスが経営課題として認識されているということを同社が認識しているということなのではないでしょうか。さらにオフィス環境事業は売上高、利益ともに過去最高となったということもオフィスの市場が認識されてきた証左のではないかと思います。
それに続いて、オカムラ、7月3日に公表した業績予想を上方修正という記事を掲載しましたが、第1四半期の決算短信の記事に続いてその一環としての上方修正の記事だと思われますが、修正の理由として同社は、2024年3月期第1四半期(会計)期間の連結業績については、各事業の業績が好調に推移したことを背景に、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益ともに過去最高を計上し当初予想を上回る業績となったとしており、第2四半期(会計)期間においても引き続き堅調な需要が想定されるため、第 2 四半期(累計)連結業績予想数値を修正するとしています。
オカムラのこの記事を2つ掲載させていただいたのは、特に新しい働き方に対応したオフィスの構築が、業種・規模を問わず多くの企業にとって重要な経営課題となってるのではないかということと実際にコロナ禍を経ていわゆるアフターコロナの市場が好調なこと、それだけではなく、業界企業の提案、体制もこの数年で事業領域が拡大し、ソフトとハードの両面とも拡充してきているということなのではないかと思います。今後も事業領域と市場の拡大はますます期待されると思われ、その兆しを感じる証としてこの記事を特に注目すべきものとして掲載させていただいたつもりです。
コクヨ、第2四半期の売上高は11.0増の 1735億円の記事についてもファニチャー事業における旺盛なオフィス需要の獲得とあるように、コクヨもまた海外も含め事業領域が広がっているのだと思います。コクヨもまた、本文中に「第3次中期経営計画「Field Expansion 2024」において、既存事業からのリソース再配分や戦略経費支出の積極化、海外展開強化といった事業領域の拡大に向けた取り組みを推進している」などとあるように企業そのもののあり方を大きく成長させようとしていると思います。今後はこれらの動きそのものが日本の経済へのあるべき姿として反映されていくかもしれません。
オカムラ、企画展「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」を開催への記事ですが、キュレーターの五十嵐太郎氏のコメントのなかに「空間、テキスタイル、絵画の関係性の組み換えが行われる。それも周囲と切り離された展示空間をつくるのではなく、いつもの部屋に特殊な柱の群れを挿入することで、見慣れた室内の風景を異化させる」とあるように従来のものの見方とは違う視点で展開されるインスタレーションにより新たな世界観が展開されることを期待したいと思います。
コクヨ、『探究学習のこれからを語る』イベントを開催への記事ですが、これも今後大いに注目されていく分野ではないかと思います。探求学習とありますが、子供たちに限らず一般人もその例外ではないと思います。トークテーマとして、
・主体的な生徒に見られる共通の特徴
・主体的な生徒を生み出すための教師の取り組み
・学校として探究学習の授業にどう向き合っていくのか
があげられていますが、そのどれもが、我々が日々考えていかなければならないテーマなのではないかと思います。
(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)