東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

7/17 ~7/23、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① コクヨ、働き方に関するレポートを公開

② コクヨ、在宅ワーカーの実態についてのアンケート調査を実施

③ プラス、自社オフィス「PLUS DESIGN CROSS」のオンライン見学ツアー開始

④ コクヨ、【電子帳票配信システム「@Tovas」】株式会社オプロの「@Tovas for Salesforce」にOEM提供

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

コクヨ、働き方に関するレポートを公開

『WORK VIEW 2023 ポストパンデミックのはたらきがい —内向化するワーカーのゆくえ—』

2023年7月17日から23日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、コクヨは、はたらきがいの構成要素をまとめた統計レポート「WORK VIEW 2023 ポストパンデミックのはたらきがい —内向化するワーカーのゆくえ—」を2023年7月18日(火)に公開したといいます。

同社によると、2020年からの3年間。パンデミックや戦争、インフレの加速、AIの実用化といった出来事は、私たちの就労意識に多大な影響をもたらしたといいます。ワーカーの意識が変容したいま、組織はどのような働き方や働く場を設計すればよいのか、その解像度を高めるため、同社ワークスタイル研究所では国内約3,000人のワーカーを対象とした意識調査を実施し、レポートにまとめまたとしています。
同レポートでは、ワーカーの生産性やウェルビーイングの向上に寄与する「はたらきがい」に着眼し、働く体験・ワークプレイス・仕事観・職務特性・情報・人間関係など、多面的な視点で「はたらきがい」の要素とそれを満たす場のあり方を探究するとしています。

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コクヨ、在宅ワーカーの実態についてのアンケート調査を実施

コクヨは、同社のWebメディア「在宅百貨」が、在宅ワーカーのオン・オフに対する意識及び行為実態を明らかにするため、アンケート調査を実施したといいます。


同社によると、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に変わったものの、在宅勤務・テレワークの働き方を継続する企業も、出社に復帰する企業もそれぞれだといいます。在宅ワークにおける「生産性」・「労務課題」は今後も継続して注目されるとしています。


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プラス、自社オフィス「PLUS DESIGN CROSS」のオンライン見学ツアー開始

プラスは、昨年12月6日にオープンしたファニチャーカンパニーの新オフィス「PLUS DESIGN CROSS」(東京都渋谷区恵比寿)のオンラインオフィス見学ツアーを2023年7月19日(水)から開始するといいます。


今回のオンライン見学ツアーは、ポストコロナ時代においても、直接オフィス見学に来られない遠方の顧客などのニーズに応え、いつどこからでもプラスのオフィスの雰囲気を味わって、製品の魅力を身近に感じてもらうという思いで開設したといいます。
最新のオフィス空間をオンラインで体験してもらい、快適なオフィスづくり、製品づくりへの取り組みを紹介するとしています。


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コクヨ、【電子帳票配信システム「@Tovas」】株式会社オプロの「@Tovas for Salesforce」にOEM提供

コクヨは、株式会社オプロが7月18日(火)に発売した、Salesforce画面上からワンクリックでマルチに帳票配信できる「@Tovas for Salesforce(アットトバス フォー セールスフォース)」に対し、同社の電子帳票配信システム「@Tovas(アットトバス)」をOEM提供したことを同日発表しました。


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注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

2023年7月17日から23日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、まず、コクヨ、働き方に関するレポートを公開があります。


山人は、パンデミック後の世界はまさに新しい世界に生まれ変わりつつあるという感じをひしひしと感じています。従来のオフィス家具メーカーはどんどん研究機関化していくのではないかと思うほどコトへの取組みを強化しているように思います。もちろん、新たな技術やサービスなどについての試みも積極的に行っていますが、それもこれも従来の世界がたった一つの技術やキーワードで大きくひっくり返るほどの可能性と危険性を孕んでいるのではないかと思えるからだと思います。(もちろん、その一つが生まれるにはそれ以前にものすごい努力があるのだと思いますが)
冷戦後世界はそのように動き、それがどんどん顕在化し、ITを中心とした技術の進化によりより加速度を増している。一方で人間とは、人間らしさとは、環境とはなどの価値への問いが常に繰り返され、まだ正解の見えない世界が展開されているのではないかと感じています。
そのようななかで、ワーカー、特に日本のワーカーの働き方に対する意識を調査することも一つの意義あることかもしれません。特に、企業のスタンスが原則出社とリモートワーク導入の間で二極化しているとの結果がでているようですが、これがあるべき本当の姿かどうかかというとそれは自分としてはまだ不明であり、今後大きく変わっていくのではないかと思います。
また、仕事観にみられた大きな2つの変化、「安定志向」が強まっていることと「オンリーワン志向」が弱まっていることについても、まだ未来が見えないと感じているのではないかと感じています。それはAIに象徴される、まだ現在が変動の世界であるからこその証明であって、それを見極めようとし、それに備えているのかもしれません。
今回の調査はこれらの現象に対する仮説を想像するための貴重な資料かもしれず、たいへん意義のある試みであったのではないかと思います。


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コクヨ、在宅ワーカーの実態についてのアンケート調査を実施の記事ですが、これも面白いというか身近で切実な調査だと思います。


特にサマリーのなかで、在宅勤務中に最も多くの人が我慢しているのは「昼寝」というのは、なかなか含蓄のある、いろいろなことを考えさせるシチュエーションなのではないかと思います。
2つの表が提示されていますが、よくできている表だなと思います。これに自分の思うところを書き込んでみると、自分がどのような人なのか自己分析もできるのではないかと思えるほどです。
また、世代(だけではないでしょうが)が違えば主たる考え方が違うこともあるのではないかと思いますし、逆に昼寝を我慢していることなどは世代などは関係ないのかもしれません。
この調査は、それぞれの人間が在宅ワークをどう捉えているかの1つの目安になるものであり、現在の日本人の働く上での価値観やモラルの意識調査でもあるのではないかと思います。世代や個人の価値観のなかで、自分との闘い、環境との闘いの葛藤の中にいて揺れ動くワーカーの心理を見事なまでに表に表した調査なのかもしれません。
大切なのはこの先、それらの葛藤をどの方向へもっていけば解消され、より良い世界が構築できるのか(調査というのはそういうものなのでしょうが)が見えてくることが期待できるのではないかと思います。


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プラス、自社オフィス「PLUS DESIGN CROSS」のオンライン見学ツアー開始の記事ですが、イトーキのXORK、コクヨのザ・キャンパスなどと同じくプラスのPLUS DESIGN CROSSもライブオフィスとして顧客への訴求の大きな戦力になっているようです。


山人もこのオフィスのオープン時に取材に行かせていただきましたが、デザインを重視する、またホテルなどの市場に強みを持つ、さらに、働き方やセンターオフィスのあり方などにも注力するプラスらしいオフィスだと思っています。
山人は、オンライン見学ツアーがリアルであればあるほど、実物を見たいという欲求が増すのではないかと思うのですが、それもまた、新たな楽しみ方、学び方かもしれません。動画解説などもあるとのことですが、今後、よりインタラクティブな対応を行うことや、このツアーを顧客と共有して商談を行うなど、同社の戦略がどこまで実現され発展するのかに注目していきたいと思います。


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(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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