東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

7/10 ~7/16、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① イトーキ、ハイブリッド会議の一体感と創造性を高める「Panora(パノラ)」を8月1日から発売へ

② 内田洋行、上越教育大学と包括的事業連携協定を締結

③ オカムラ、ビジネス誌『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 08』を発行

④ カリモク家具、 「GIFU WOOD COLLECTION」開催へ

⑤ コクヨ、「KOKUYO ME」のアイテムカラー「Deep Nature」に合わせた Lo-Fiミュージック動画を公開

⑥ 内田洋行、『GoGo ロボットプログラミング™ アドバンス』の公教育向けの機能開発を支援

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

イトーキ、ハイブリッド会議の一体感と創造性を高める「Panora(パノラ)」を8月1日から発売へ

半円型テーブルを活かした空間がもたらす、リモートとリアルオフィスのシームレスなつながり

2023年7月10日から16日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、イトーキは、ハイブリッド会議でも参加者全員が視線を合わせ、より自然に対面のようなコミュニケーションをとれる会議テーブル「Panora(パノラ)」を2023年8月1日(火)から発売するといいます。


同社によると、ハイブリッドなワークスタイルが主流となった現在、会議室は従来の対面会議だけではなく「Web会議」を行う場へと変化し、新しいコミュニケーションを実現する空間機能が求められているといいます。
同社が首都圏ハイブリッドワーカーのWeb会議事情を調査した結果、不便や不満を感じる点は「通信品質」に次いで「相手の反応や表情がわからないこと」であり、参加者の顔を見て自然に話せるWeb会議環境へのニーズがあることが明らかとなったとしています。
従来の会議室は長手方向に人が向かい合って着座し、短辺側にディスプレイとカメラを置く「縦型」のレイアウトが多く採用されています。しかしこれにより、Web会議の際に会議室の着席位置によってはカメラやマイクから遠くなり、リモート側からは会議室側の様子が分かりにくく、声が聞こえにくいなど自然なコミュニケーションを取りにくいという問題があったといいます。
このような職場環境の変化を受け、イトーキではだれもが平等で、より快適かつ創造的な新しい会議室空間を実現するテーブル「Panora(パノラ)」を開発したとしています。

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内田洋行、上越教育大学と包括的事業連携協定を締結

内田洋行は、令和 5 年 7 月 10 日(月)、国立大学法人上越教育大学(学長:林 泰成氏)との包括的事業連携協定を締結したことを7月11日に発表しました。
同協定は、教育データの利活用や、AI 活用を含む教育・学習システムの開発や評価に関すること等を通じ、デジタル社会に対応した教員養成の高度化を目的としているといいます。
この協定締結により、両者の多面的な連携の下、双方の資源を有効に活用しながら、共同研究等を通じて上信越地域の更なる情報教育の推進に貢献していくとしています。

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オカムラ、ビジネス誌『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 08』を発行

オカムラは、2023年7月18日に「はたらく」を考えるビジネス誌『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 08』を発行し、全国書店・インターネットにて販売することを7月13日に発表しました。


『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 08』では、「NO PLAY, NO WORK 『遊び』こそ生産活動だ! 北欧流プレイフルワーク」を特集。働く人、暮らす人の幸福度が高く、世界トップクラスの競争力やイノベーションを創出している北欧の国々。まるで遊ぶように働き、学んでいる自由な彼らの姿から見えてきたのは、短期的な成果ありきの活動ではなく、自らの可能性を探求し、成長を目指す働き方だったといいます。今号では、北欧の人たちの働き方から学び方までを「遊び」という視点で探求し、遊びを生産活動へと導くプレイフルワークを紹介するとしています。

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カリモク家具、 「GIFU WOOD COLLECTION」開催へ

カリモク家具は、2023年7月21日(金)から10月1日(日)まで、小牧ショールームで岐阜県飛騨市の木材を使用した家具をモデル限定・数量限定で展示する「GIFU WOOD COLLECTION」を開催するといいます。また、中部地域の3つのショールーム(本社・名古屋・金沢)でも岐阜県産材の板材サンプルをご覧いただくことができるとしています。

木材の地産地消プロジェクト「HOKKAIDO WOOD COLLECTION」に続く第二弾として、岐阜県産木材「ナラ」の魅力を家具にすることで、地域の人が地元の森について身近に感じる機会をつくり、飛騨の美しい広葉樹林を次世代に紡いでいくとしています。

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コクヨ、「KOKUYO ME」のアイテムカラー「Deep Nature」に合わせた Lo-Fiミュージック動画を公開

コクヨは、自分らしくコーディネートし、アクセサリー感覚で魅せる文具「KOKUYO ME(コクヨミー)」シリーズのWEBプロモーションの企画として、「#KOKUYO MEのある部屋」をコンセプトに、「KOKUYO ME」カラーの世界観に浸れるLo-Fi(ローファイ)ミュージックを使った作業用BGM動画を2023年7月12日(水)からYouTubeで公開。

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内田洋行、『GoGo ロボットプログラミング™ アドバンス』の公教育向けの機能開発を支援

内田洋行は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下 SIE)が7月13日から発売するロボットトイ「toio™(トイオ)」専用タイトル最新作『GoGo ロボットプログラミング™ アドバンス』の公教育向けの機能開発に携わっているとしています。

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注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週、まず注目した記事については、イトーキ、ハイブリッド会議の一体感と創造性を高める「Panora(パノラ)」を8月1日から発売へ、があります。


同社は、特にハイブリッド会議用の製品の開発に注力をしていて、この「パノラ」はその中でも中心となる期待の製品だと思います。
記事では、ハイブリッド会議の一体感と創造性を高めるという見出しがありますが、これらの製品は従来にはなかったハイブリッド会議をより実戦的、効果的にする、いわゆるハイブリッド会議の精度を上げるための新しい分野の製品群だといえると思います。
特に、パノラでは、「相手の反応や表情がわからない」という不満に対応するために、参加者全員が向かい合い、「横型」会議レイアウトを実現する半円型テーブルを開発し、会議室向けのカメラ、スピーカーやweb会議システムと組み合わせることで、一体感の高いミーティングをすばやく容易に開始できるといいます。


リアルな会議の方がむしろ一度に全員の顔を見ることはできませんが、それぞれが画面を一度に見ることができるので、少しの表情の変化もむしろ見つけやすいかもしれません。そういう小さな表情の変化や少しの感情の表れがその会議をよりリアリティのあるものに変え、参加者により深い印象と考察を生むというのがこの製品の大きな魅力なのではないかと思います。
そして、だれもが平等で、より快適かつ創造的な新しい会議室空間を実現するとしていますが、そこに個の責任と尊重があるのではないかと思います。
また、オフィス家具メーカーがこのような製品を提案することは、精度の高いハイブリッド会議が全国に普及する可能性があるということだと思いますし、日本の働き方の進化に結びつくことが考えられます。もしかしたらそれは世界的なものになるのかもしれません。いずれにしても、ハイブリッド会議用の製品の分野が新たな市場を形成し、その中心に「パノラ」があることが十分期待できるのではないかと思います。

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オカムラ、ビジネス誌『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 08』を発行の記事ですが、北欧の人たちの働き方から学び方までを「遊び」という視点で探求するといいます。

日本の働き方、学び方と遊びとの関係とどのような違いがあるのか注目したいと思います。

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コクヨ、「KOKUYO ME」のアイテムカラー「Deep Nature」に合わせた Lo-Fiミュージック動画を公開の記事ですが、「KOKUYO ME(コクヨミー)」シリーズのWEBプロモーションの企画として、「#KOKUYO MEのある部屋」をコンセプトに、「KOKUYO ME」カラーの世界観に浸れるLo-Fi(ローファイ)ミュージックを使った作業用BGM動画「作業用BGM動画」として公開したことに注目しました。コクヨミーの世界観をよく表しているのではないかと思います。

個人的な経験からいわせていただければ、自分にとって作業用BGMというのはなかなか良いものが見つからず、また、どうしても自分の好みで選んでしまうとつい聞き入ってしまって逆に作業が進まないなどということが多いような気がします。
山人は、作業用BGMというのは、作業と自分の間に第3のものを介在させることでストレスを逃がしたり、思考を遊ばせながらも手を止めないようになるものではないかと思いますが、今回のBGMはちょうど心地よく嵌ってくれるものではないかと(あくまでも個人の感想ですが)思います。
もう1つ、この記事の中で、グラファイトブルーでは街の喧騒が聞こえない静かな夜に勉強に取り組む部屋、ダスティーオリーブでは過去の日記を見返している部屋、ピーマンではグリーンにパワーをもらい仕事に取り組む部屋、キャニオンクレイでは穏やかな夕暮れ時に大切な人へ手紙を書く部屋とそれぞれの世界観が表現されていますが、山人は、いまさらながら、ITやDXなどというものは、時間や手間を短縮し、より本当の人間らしい暮らしをするためにあるのだということを改めて感じました。そのあたりのことが同シリーズのコンセプトに近いのではないかと勝手に解釈しています。

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(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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