東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

7/3 ~7/9、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① オカムラ、株式会社シナモンと資本業務提携

② オカムラ、デジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」を自治体の施設へ初めて納入

③ イトーキ、7月から「育児休業復職支援金」をスタート!男性の育児休業取得を促進

④ コクヨ、「コクヨデザインアワード2024」7月28日からエントリー受付開始

⑤ コクヨ、「ウィルクハーン・ジャパン」取り扱いのチェアーが三重県名張市の「ふるさと納税」返礼品に採用

⑥ コクヨ、「KOKUYO HAKU上海 2023」2年ぶりの開催が決定

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

オカムラ、株式会社シナモンと資本業務提携

新たな価値創出を目指してAIを活用したDXの取り組みを推進

2023年7月3日から9日までのオフィス家具業界の主なハイライトについては、オカムラは、人工知能(AI)ソリューションを提供する株式会社シナモン(以下、シナモンAI)と資本業務提携を締結したことを7月5日に発表しました。


シナモンAIとの提携・共創を通じて、オカムラのDX戦略である社会・顧客の体験価値向上と新規ビジネスの創出を目指す「事業のDX」、業務プロセスの効率化と従業員の体験価値向上を図る「業務のDX」の実現に向けた取り組みの推進を図り、新たな価値創出を目指すとしています。

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オカムラ、デジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」を自治体の施設へ初めて納入

オカムラは、テクノロジーパートナーである株式会社ビットキーと共同で展開しているデジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D(ワーク・バイ・ディ)」を、2023年6月にグランドオープンした長野県塩尻市の「地域DXセンター core塩尻(以下、core塩尻)」へ納入したことを7月6日に発表しました。


「Work x D」は、会議室など部屋の予約から、入館手続き、ドアの解錠、会員情報管理まで専用サイト・アプリ「workhub(ワークハブ)※」一つで対応可能なサービスで、今回が自治体の施設へ初めての納入だといいます。
また、core塩尻に設けられた交流スペース、コワーキングスペースや専用オフィスなどの会員企業専用のオフィススペース、産官学民の共創のためのスペースなどに、幅広いコミュニケーションが生まれる環境づくりを可能にするクリエイティブファニチュアや、集中作業やオンライン会議に最適なフルクローズ型のワークブースなどのオカムラの家具が採用されたとしています。

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イトーキ、7月から「育児休業復職支援金」をスタート!男性の育児休業取得を促進

イトーキは、2023年7月1日から育児休業を取得後復職した社員に対し、取得日数に応じて「育児休業復職支援金」の支給を開始するといいます。

同社は『明日の「働く」を、デザインする。』企業として、誰もがより自分らしくイキイキと働ける職場環境を目指し、仕事と子育ての両立支援を行っているといいます。今回、その取り組みの一つとして「育児休業復職支援金」制度を導入したとしています。

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コクヨ、「コクヨデザインアワード2024」7月28日からエントリー受付開始

コクヨは、才能あるデザイナーの応援と共創を目的とするプロダクトデザインの国際コンペティション「コクヨデザインアワード2024」の開催を決定し、7月28日(金)から作品エントリー受付を開始することを7月3日に発表しました。

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コクヨ、「ウィルクハーン・ジャパン」取り扱いのチェアーが三重県名張市の「ふるさと納税」返礼品に採用

コクヨは、同社グループであるウィルクハーン・ジャパン株式会社(本社:東京都港区/社長:西田 聡)が取り扱う「ウィルクハーン」のチェアーが2023年6月から三重県名張市「ふるさと納税」返礼品に採用されましたことを7月7日に発表しました。


同社によると、同社製品では、2020年から長野県伊那市と長野県宮田村のふるさと納税返礼品にカジュアルチェアーやオフィスチェアーが採用されていますが、このほど、同社グループが取り扱うドイツの高級家具メーカー「ウィルクハーン」のチェアーが三重県名張市の返礼品に採用されたことにより、合計15シリーズ以上からお選べるようになったといいます。
主な対象製品は、カジュアルチェアーの「ingLIFE(イングライフ)」やオフィスチェアーの「Duora(デュオラ)」などで、ここに今回、シンプルで高品質なデザインと実用性を兼ね備え、洗練されたオフィス家具として人気の「ウィルクハーン」のチェアーが加わったといいます。
同社は、ふるさと納税返礼品への登録を通じて、地域振興に貢献することを目指していくとしています。

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コクヨ、「KOKUYO HAKU上海 2023」2年ぶりの開催が決定

コクヨは、同社の中国法人である国誉商業(上海)有限公司が、最新文具や話題の商品に触れる体験を提供する機会として、中国上海市の梅龍鎮伊勢丹1階中庭にて、2023年8月4日(金)から8月6日(日)までの3日間、「KOKUYO HAKU 上海 2023」を開催することを7月6日に発表しました。

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注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週まず注目した記事としては、オカムラ、株式会社シナモンと資本業務提携があります。AIは対象とするデータに価値があればあるほど力を発揮するのではないかと山人は思っているのですが、もしその考えが正しければ、オカムラという企業はその最も理想的なデータの持ち主なのではないかと思います。オカムラという企業の持つメソッドがこの本格的なAIとの出会いを通じて、どのように変革、成長していくのかは非常に興味深いことだと思います。しかもこれは資本業務提携なので、当たり前ですが、オカムラは単なる顧客ではなく、オカムラの顧客に対してそのメリットを供給することができるという強みを得たのだと思います。
具体的にはシナモンが持つAIの技術もさることながら、独自のAI戦略である「ハーベストループ」がポイントなのだと思います。これは一つの有力な経営戦略であり、この考え方によってオカムラがどのような影響を受け変貌するのか、「今回のパートナーシップを通じた取り組みが、将来的には業界全体の働き方や生産性向上といった変革につながることを願っています。」という株式会社シナモン代表取締役Co-CEO平野 未来氏のコメントにあるようにそれくらいのインパクトのあることなのかもしれないと思っています。

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オカムラ、デジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」を自治体の施設へ初めて納入の記事ですが、初めて納入が記事になるほど、日本の自治体のDXへの取組みはなかなかハードルの高いものなのではないかと改めて感じました。

塩尻市のこの姿勢は素晴らしいと思いますし、様々な活用データの蓄積や活用を行い、成功例として注目され、今後自治体のDX化が進み、導入が当たり前というようになってほしいと思います。それに加えて、「また、core塩尻に設けられた交流スペース、コワーキングスペースや専用オフィスなどの会員企業専用のオフィススペース、産官学民の共創のためのスペースなどに、幅広いコミュニケーションが生まれる環境づくりを可能にするクリエイティブファニチュアや、集中作業やオンライン会議に最適なフルクローズ型のワークブースなどのオカムラの家具が採用された」という部分に、今の業界の提案する最新の働き方を実装する製品が導入されることで、自治体の働き方や考え方が大きく変化することを期待したいと思っています。

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イトーキ、7月から「育児休業復職支援金」をスタート!男性の育児休業取得を促進の記事ですが、記事のなかに、育児休業取得による「収入の減少」とありますが、日本では育児休業中は原則給与は支払われないものという認識がまず必要で、それに対して、イトーキでは「育児休業復職支援金」をスタートさせたということが大切なのだと思います。以前にもまして収入の減少は大きなリスクとなる時代だと思います。出産・育児が人生のリスクとなることではなく喜びであることを企業としても支援する姿勢の表れとして今回の取組みを評価したいと思います。

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コクヨ、「コクヨデザインアワード2024」7月28日からエントリー受付開始の記事ですが、「コクヨデザインアワード2024」では“primitive”をテーマに作品募集を行うといいます。“primitive”は本来、自然に近い「本来の」状態、磨かれる前の「根源的な」状態を表現する言葉ですが、今回は「本質の再定義」と解釈し、これからの未来に本質として残るプロダクトデザインを募集するとしています。
大きく時代が変化し、新しい技術が次々に開発提案されているいま、コクヨデザインアワードの作品も大きく変わる可能性があるのではないかと思っています。いままでは文房具を中心に新たな文脈を発見し、具体化することの多かった印象がありますが、これからはITを含め、従来のデザイナーの枠を超えた提案が多く集まるかもしれないなどと思っています。

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(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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