東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

2/13~2/19、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

【今週の目次】

① オカムラ、御殿場事業所の電力を太陽光発電による再生可能エネルギーへ切り替え

② JFMA、FMフォーラムを開催

③ 第2回 オルガテック東京、来場登録受付を開始

④ イトーキ、「D&I Award 2022」で最⾼ランクの『ベストワークプレイス』に認定

⑤ コクヨ、デザインアワード20回記念特別賞「ヨコク賞」を決定 

⑥ コクヨ、ショウワノートの物流業務を受託開始

⑦ プラス、「COE365 (コエサンロクゴ)」シリーズ第2弾を発売

⑧ ライオン事務器、六角マグネットシートを発売

+注目のコラム オフィス山人の少し深堀り

オカムラ、御殿場事業所の電力を太陽光発電による再生可能エネルギーへ切り替え

静岡県内の生産拠点

2023年2/13~2/19、オフィス家具業界の主なハイライトについては、オカムラは、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、2023年2月から、静岡県の生産拠点である御殿場事業所へPPAモデル※による太陽光発電設備を導入し、電力の一部を太陽光発電による再生可能エネルギーへ切り替えると2月16日に発表しました。
導入した設備は太陽光パネル1152枚で、総パネル面積は約2500平方メートル、年間発電量は約570MWh。これによりCO2排出量を年間約250t削減することができるといいます。
※発電事業者が、企業など需要家の敷地内に太陽光発電設備を発電事業者の費用で設置し、所有・維持管理した上で、発電設備から発電された電気を需要家に供給する仕組み。

同社グループは、2030年度のCO2排出量削減目標を2020年度比50%に設定し、2050年カーボンニュートラル実現に向けて取り組みを推進しているといいます。同グループの生産拠点で電力の再生可能エネルギーへの切り替え、自家消費型太陽光発電設備の設置を進めているとしています。

JFMA、FMフォーラムを開催

日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)は、2月17日、第17回日本ファシリティマネジメント大会・ファシリティマネジメントフォーラム2023をオンラインで開催
基調講演、特別講演、スポンサー紹介ビデオなどを生配信の時間帯のみ視聴できるメニューをライブ配信しました。
フォーラムの冒頭では、同協会会長の山田匡通氏が主催者挨拶を行い「今回のFMフォーラムのテーマはFM進化論 -DX・SX・そして未来へ-というテーマにしました。本日この後ライブ配信におきまして日本を代表する高い見識、知見を持った方々の基調講演、特別講演等を用意しております。また、2月の20日から3月の13日までオンデマンド配信によりましていろいろなプログラムを配信していきたいと思っております。種々のシンポジウム、JFMA賞受賞の方々の講演、応募講演、JFMAの調査研究部会の報告等々、盛沢山のプログラムを用意しておりますのでぜひご覧いただきたいと思います」と述べ、テーマであるFM進化論について、「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる不確実性の時代にFMというものがこれからどういうふうに進化していくのか、あるいは進化しなければならないのかということについて、①FMと人間との共生②ファシリティのもとでの人と人の共生③FMと環境の共生の3つを上げ、この共生を追求していくことがファシリティの本質になるのではないかとし、ファシリティと人と自然の共生によって人間社会に新しい価値を生み出し、人間の幸せをさらに増進していくということがファシリティの本質でははないかと考えている、などと述べました。また、これからもJFMAは一体となってこれからのファシリティはどうあるべきかということを追求していきたいとし、FMとはどうあるべきかということを真剣に議論していきたい(以上概略)、と挨拶を締めました。

第2回 オルガテック東京、来場登録受付を開始

ケルンメッセは2月16日、「オルガテック東京 2023」の来場登録の受付を開始したことを発表しました。

オルガテック東京2023は、展⽰⾯積を前回⽐約2倍に拡⼤し、さらにパワーアップした空間には、オカムラ、コクヨ、イトーキ、内⽥洋⾏、プラス、カリモク家具、ノル、ウィルクハーン、CITTERIO、ドラフト、ハーフェレといった 120 を超える国内外のトップブランドが集結するといいます。

イトーキ、「D&I Award 2022」で最⾼ランクの『ベストワークプレイス』に認定

イトーキは2⽉14⽇、株式会社JobRainbow主催のダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業を認定する⽇本最⼤のアワード「D&I Award 2022」において、最⾼ランクの『ベストワークプレイス』に認定されまたことを2月15日に発表しました。

D&I Awardとは

同アワードは、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業を独⾃の指標「ダイバーシティスコア」で採点し、点数に応じて評価する認定制度だといいます。
ジェンダーギャップ、LGBT、障がい、多⽂化共⽣、育児・介護の5つの観点から構成された計100項⽬のスコアをもとに、ビギナー(認定スコア1〜20点)、スタンダード(認定スコア21〜60点)、アドバンス(認定スコア61〜80点)、ベストワークプレイス(認定スコア81〜100点)が認定されるとしています。

コクヨ、デザインアワード20回記念特別賞「ヨコク賞」を決定

コクヨは2月17日、プロダクトデザインの国際コンペティション「コクヨデザインアワード」20回記念特別賞「ヨコク賞」18点を決定したことを発表しました。

コクヨ、ショウワノートの物流業務を受託開始

コクヨは同社グループのコクヨサプライロジスティクスが、ショウワノート株式会社の東日本エリアにおける物流業務を受託し、2023年2月1日からコクヨサプライロジスティクス茨城配送センターで本格稼働を開始したことを2月17日に発表しました。
この物流業務受託は両社の物流を集約することを通して、物流効率化と物流を取り巻く社会課題の解決に取り組むものだといいます。

コクヨによると、同取り組みは、コクヨとショウワノートの業務提携に基づき企画・実施するものだといいます。
両社の物流拠点を統合し、商品の保管から荷扱、輸送までを集約・共同化することで、倉庫設備や作業人員など限られた物流リソースの有効活用と、物流ネットワークの共同利用等により輸配送の効率化の達成を目指しているとしています。
また、リソースの有効活用や輸配送の効率化により、2024年に控えるドライバーの労働時間規制、それに伴うドライバー不足や少子高齢化による労働人口の減少等の社会課題解決に対応した内容だといいます。

今後も同社の持つ物流拠点や輸配送ネットワークを活用し、物流協業を通じて社会課題の解決に向けて貢献していくとしています。

プラス、「COE365 (コエサンロクゴ)」シリーズ第2弾を発売

プラスは2月15日、Z世代の学生をターゲットに、未来のことを考え、楽しみながら環境に貢献できるエコ文具ブランド「COE365 (コエサンロクゴ)」※2シリーズ第2弾を、2023年2月22日に発売することを発表しました。


プラスチック使用量を約40%削減した新しい発想のエコ対応紙ケース入り修正テープをはじめ、3色ボールペン、消しゴム、携帯はさみの4製品をラインアップしたとしています。

ライオン事務器、六角マグネットシートを発売

ライオン事務器は2月16日、『六角マグネットシート』を3月15日から発売することを発表しました。

同商品は、オフィスや学校の授業で行われるブレインストーミングに使用できるマグネットシートだといいます。表面にホワイトボード加工を施すことで繰り返し書き消しができるブレストツールだとしています。

注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週まず注目した記事については、オカムラ、御殿場事業所の電力を太陽光発電による再生可能エネルギーへ切り替え、の記事です。記事の文中にもありますが、同社は2030年度のCO2排出量削減目標を2020年度比50%に設定し、2050年カーボンニュートラル実現に向けて取り組みを推進しているといいます。同グループの生産拠点で電力の再生可能エネルギーへの切り替え、自家消費型太陽光発電設備の設置を進めているとしています。これら、目標に向かって確実に対策を進めていく同社の姿勢はその都度、認識し評価されていくべきではないかと思いまず記事として一番に取り上げました。

JFMA、FMフォーラムを開催の記事ですが、2月17日に基調講演などがオンラインのライブ配信で開催されました。それら以外は、2月20日~3月13日までオンデマンドで調査研究部会報告/シンポジウム、企画・応募講演/その他各種プレゼンテーション、Web交流セッション(予定) などを配信するといいます。
FMを中心に、現在と未来の課題に対する知見、見識が幅広い範囲で語られると思います。しかも、オンデマンドですので、ご自分の都合のよい時間に、興味あるテーマを選択して視聴できますので、山人自身も非常に楽しみにしています。参加登録も無料で、しかも3月10日までと長いので、ご視聴をオススメしたいと思います。

第2回 オルガテック東京、来場登録受付を開始の記事ですが、いよいよオルガテック東京開催の時期が来たなという感じです。4月26日~28日・東京ビッグサイト西展示棟デイ開催される第2回の今回は展示面積を第1回に比べて約2倍、120超の国内外のトップブランドが集結するといいます。
出展社や主催者の方々は準備に大変でしょうが、昨年の例を見てもかなり趣向を凝らした内容のある展示や提案があるのではないかと思います。
(弊サイトでも昨年の開催記事を掲載させていただいておりますし、昨年10月17日に開催されたゲラルド・ベーゼ氏を迎えた記者発表会も内容のあるものでしたのでよろしければご覧いただければと思います。)

イトーキ、「D&I Award 2022」で最⾼ランクの『ベストワークプレイス』に認定の記事ですが、その記事の本文のなかで、同社のD&Iに関する取り組み・表彰等の事例も掲載されていますが、これらはいち早く同社が積極的に取り組んでいる証左でもありますが、これから、さまざまな課題が発生し、それぞれについて対策が必要とされる場合が出てくると思います。

そのフィードバックを製品や働き方、それこそ『明日の「働く」を、デザインする。』というステートメントに生かすとともに、D&Iそのものに研究も深めてほしいと期待しています。

コクヨ、デザインアワード20回記念特別賞「ヨコク賞」を決定の記事ですが、同社は同省を、コクヨデザインアワード2023の全応募作品の中から学生の応募作品を対象に、商品化を前提とせず、アイデアや着眼点に魅力がある作品を選定し、次世代を担う若い世代の次なる挑戦を後押しする目的で設定したといいます。
若い世代の自由な発想を埋もらせてしまうのを防止する意味でも賢明なことだと思います。
なかにはモノではなくコトにおさまる場合もあり、必ずしも商品化しなければならないということに一石を投げることになるかもしれず、同アワードのより発展のきっかけになるかもしれません。

コクヨ、ショウワノートの物流業務を受託開始の記事ですが、これもまた、オカムラの記事を同じく確実に改善を行っていくことの大切さを表していると思います。

当たり前だけれどもできていないことが結構あると思われる日本の産業構造の中で、できることを速やかに行うことは実は意外と難しいのではないかと思います。往々にしてそれは、系列や組織の都合などが原因の場合も多く、また、気づきや情報不足、発想の狭さなどが原因なのかもしれません。2024年に控えるドライバーの労働時間規制、それに伴うドライバー不足や少子高齢化による労働人口の減少等の社会課題解決に対応した内容だといいますが、大きな課題を皮膚感覚として感じられるか否かも大切なことなのだと思います。

(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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