コクヨ三重工場が経済産業省主催の全国みどりの工場大賞で「日本緑化センター会長賞」を受賞

操業開始時より９％増加した緑地面積率や環境問題への取り組み、地域社会との連携を評価

コクヨは１月３１日、経済産業省主催の2022年度「緑化優良工場等表彰制度（通称：全国みどりの工場大賞）」において、「日本緑化センター会長賞」を受賞したことを発表しました。

「全国みどりの工場大賞」は、工場緑化の推進を図るため、工場内外の環境の向上に顕著な功績があった団体及び個人の表彰を行うことを目的に1982年より実施されている制度だといいます。

コクヨ三重工場は、三重県名張市内の八幡工業団地内に立地しており、オフィス家具・事務用デスクを主要とする金属製品を製造しているといいます。

同工場は、三重県からの推薦もあり、1993年5月の操業開始時から緑地率が増加していることや、花や樹木の種類、開花時期、葉の色を考慮した植栽、さらにはCO2削減やリサイクル等の環境問題、周辺地域への社会貢献活動にも積極的に関わっていることが評価され、2022年度の「全国みどりの工場大賞」において、「日本緑化センター会長賞」を受賞したとしています。

コクヨグループでは今後も積極的な緑化推進や環境保全活動、地域社会とのコミュニケーションを通じて、同社のマテリアリティである自然共生社会への貢献に取り組んでいくとしています。

■コクヨ三重工場の取り組みと主な評価ポイント

1.工場敷地面積の32％が緑地であり、操業開始時から緑地の面積率が9％増加

団地特例（※）を設けている工業団地内に立地しながら、工場敷地内において、工場立地法の準則（緑地率20％、環境施設面積率25％）を超える割合で緑地を整備しているといいます。
また、芝生広場の整備や記念植樹等を通して、操業時と比較して緑地率を9％（面積13,128㎡）増加させるなど、緑化への継続的な取り組みをしているとしています。
※工業団地の造成段階ですでに緑地等の環境施設が設置されていることから、事業者の敷地内に設置しなければならない緑地面積や環境施設面積の比率が緩和される制度のこと

2.樹種の選定や配置が配慮され、緑地の良好な状態を維持管理

緑地のほとんどが工場敷地周辺及び来場者の導線に配置され、従業員や来場者の目を楽しませているといいます。また従来の騒音や防風対策にとどまらず、花や樹木の彩りを一年中楽しめるように、開花時期や葉の色を考慮した植栽（ツツジとサツキ、イロハモミジとノムラモミジを交互に植栽する等）に取り組んでいるとしています。

3.積極的な地域社会との交流

工場内の緑化だけではなく、「名張市東山ふれあいの森」において三重工場の新入社員及び海外実習生が入社記念植樹を実施する等、工場外でも森林環境整備事業を継続して実施しているといいます。その他、八幡工業団地周辺の清掃活動や、「野鳥を守る巣箱づくり」という生物多様性を目的とした地域住民との環境活動、地域高齢者との交流会の実施、名張サッカー協会に属するチームと地元少年野球クラブへの工場内グランドの貸し出し等のスポーツ青少年の体力向上支援に取り組んでいるとしています。

4.社会貢献活動への注力

社会福祉法人名張育成会との協業による障碍者の就労機会の確保や、ISO14001の認証取得、「みえスマートアクション宣言事業所」への登録等を行っているといいます。同宣言は三重県が事業所に対して「資源のスマートな利用」を求める登録制度であり、同社では電子マニフェストや優良産廃処理業者を活用した適正な廃棄物処理を実施することを宣言しているるとしています。また、電気の使用量を抑える高効率モーターの導入や、夜間のモーター使用の中止等でCO2削減に努めるとともに、樹脂製品のリサイクル等にも取り組んでいるとしています。

■コクヨ三重工場　鈴木稔工場長コメント

この度は栄誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。当工場での緑化推進活動が評価され、三重県、名張市の各自治体の皆様のご推薦を賜り受賞に至りましたこと、大変嬉しく光栄に思っております。
私たちは『工場で働く「人」と「地域」にやさしい工場』をモットーに、敷地内の緑地の整備、植樹活動、また工場内にとどまらず地域の清掃活動や環境保全活動などに継続して取り組んでまいりました。
とくに、新入社員による近隣公園での記念植樹はコクヨ内でも三重工場独自の取り組みであり、今後も地元地域の環境向上という観点でも注力していきたい活動の一つです。
これからも、工場内のみならず「地域における環境整備活動」、さらには「自然共生社会への貢献」の実現に向けて従業員一同全力を尽くしてまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。改めて、この度は本当にありがとうございました。

（画像はコクヨ様リリースより）