内田洋行、新しい働き方を提案する「UCHIDA FAIR 2023」を開催

ハイブリッド時代のチームを支援するオフィスファニチャー・ICTを発表

内田洋行は、2022年11月15日(火)~2022年11月18日(金)の4日間、オフィスファニチャー・ICTの新製品発表会「UCHIDA FAIR 2023」を、新川本社及びリニューアルした新川第二オフィスでリアル展示で開催しました。

同社は、世界全体ではコロナ禍は落ち着きつつあるなか、リアルとオンラインを駆使しながら、場所や時間を超えていく多様な働き方が定着しつつあるといいます。しかし働く場所や時間の選択肢が増える一方で、社員同士での対面の減少から繋がりが希薄になり、ノウハウの伝達やマネジメント上の困難さなど、様々な課題も取り上げられるとしています。日本では2022年の春以降の出社率の回復が大きく進むなか、ハイブリッド時代におけるオフィスの意味が今こそ問われているとしています。

今回の「UCHIDA FAIR 2023」では、オフィスそのものに改めてフォーカスし、多くの企業が直面しているオフィスにおける課題の解決策をいくつかのオフィスシーンとして提案したといいます。

一つはイノベーションを生みだすチームのための場「Team Base」。メンバー同士を繋げ、働く環境に必要な情報を自在にコントロールできる場の提案。

もうひとつは社員個々にとっての働く場の在り方の「心地よい空間」。社員一人一人がより自律的に仕事がしやすい場所であり、集中でき、時には気軽に仲間に相談できる、そのような空間を描いたとしています。

チームの繋がりを強めて組織のダイナミズムを加速させるTeam Base。一体感や安らぎを与える心地良い空間。これらを同社ならではのICTと空間構築を駆使してActive Commons®(アクティブ・コモンズ)※の空間として披露したといいます。

※Active Commons®(アクティブ・コモンズ):内田洋行では業務内容に応じて場所と時間を変える働き方であるABW(Activity Based Working)において、オフィスワーカーが能動的に業務を遂行する共有地をActive Commons®“アクティブ・コモンズ”として2012年から提唱しているといいます

6つのオフィスシーンのご紹介

リニューアルされた新たなオフィスは、Team Baseと心地よい空間による6つのオフィスシーンで構成され、可変性が高いフレキシブルな運用を想定したオフィスファニチャーとハイブリッドワークをサポートするネットワークソリューションとICTを組み合わせているといいます。オフィスに集う社内外の多様な働き方で過ごすワーカーたちが、ハイブリッドな環境の中で一体感を醸成される空間を提案したとしています。

■イノベーションを引き起こすチームの拠点Team Base

多様なメンバーが結集する、短期の一日の集中ミーティングから数か月以上にわたるプロジェクトなど、チームのために集まる場所をTeam Baseと呼ぶといいます。距離を縮めながら気軽に相談できる人間関係を築いたり、解決すべき課題や目的を明らかにしてチームで成果を導いたりするために、仲間が集まり心と心が結びつくことで、チームが一体となって育つ場だとしています。仲間がすぐそばにいるから解決できる場、必要なものがすぐそばにあるから仕事がはかどる場。チームの士気が高まりチームの可能性が大きく広るとしています。

7階 チームが躍動的に前進する機能を集めたTeam Base

プロジェクトチームが躍動的に成果を上げられるTeam Baseとして、活発にコラボレーションツールを使いこなし、顔を合わせる距離で仲間同士の繋がりを強化しながら、情報共有や率直な意見交換、意思決定をスピーディーに行うといいます。

6階 仲間とのひらめきや創造性が広がるTeam Base

日本国内の地域産材を活用した空間構築システム「WooDINFILL」でTeam Baseを設計するといいます。居心地の良い木質空間により、個々の発想を豊かに、チームのアイデアを醸成し、創造性を高めるTeam Baseだとしてます。等身大に投影するアプリケーションで大画面に投影しながら活発な議論を誘発させるといいます。

4階 個々の力を強めながらチームの関係性を高めるTeam Base

個人ワークの場であるデスクのレイアウトを、チーム編成に応じて柔軟に可変させることができるTeam Baseは、チームと個人の役割を明確に繋げて、必要に応じて素早くコミュニケーションの切り替えが可能だといいます。様々なレイアウトに対応するデスクのモジュールにより、Team Baseをフレキシブルに運用できるとしています。

■心地よい空間はワーカーのポテンシャルを引き出す

快適な環境とICTが適切に整備された空間は、個々のワーカーの心地良い居場所となるといいます。豊かな素材を用いたインテリアと使いやすいファニチャー、コラボレーションなどを活性化させるICTでデザインされた多様なオフィスシーンにより、ワーカーのモチベーションを上げ高いパフォーマンスを発揮することができるとしています。

7階 フレキシブルに働くためのスタイリッシュなテーブルワーク

都会的なモノトーンやブラック、ハイエンドなテーブルワークを中心としたスタイリッシュなデザインのオフィスは機動的なワーカーにマッチするといいます。個人ワークとコミュニケーションのバランスが取れたテーブルワークと集中するブース席を使い分けて、ワーカーは自由自在に行動をひろげていくとしています。

6階 リラックスした気分を高め、人を包み込む木質空間

国産木材を極力加工せずに活用することで、より木が持つ効能をひき出し、ワーカーはリラックスした気分で個人ワークやチームコミュニケーションを取ることができるといいます。心地良い肌触りと視覚、木の匂い等を最大限に活かしたインテリアとファニチャーで構成された空間は、働く人のポテンシャルを引き出し、成果の質を高めるとしています。

4階 人と人の繋がりをより感じるNeighborhood

米国Steelcase社のコンセプト「Neighborhood」は、個人ワーク、コラボレーション、交流、仲間から学ぶなどの様々な機能のエリアを配置し、周囲のワーカーとの関係性を深める色彩豊かなデザインのオフィス。人をつなぎながら共同体としてのコミュニティ意識を形成し、人々のニーズに合わせて常に進化し続ける場所、そして、誰もが仕事に対して責任を感じ、個性を輝かせながら共同体を感じる場所だとしています。

フレキシブルなオフィスシーンを支援する「UCHIDA FAIR 2023」の製品群

■ワーカーの快適性とチームの創造性を高めるオフィスファニチャー新製品

柔軟なチームレイアウトに対応する新デスク「Felvect(フェルベクト)」

個人デスクのレイアウト変更を容易に行うことにより、プロジェクトで集まったチームメンバー同士の距離が縮まり、質の高い成果を出すことが期待されるといいます。「Felvect」は、天板と脚部の軽快なデザインとキャスターによる可変性を備え、グループワークと個人ワークに最適なレイアウトやサイズ変更を柔軟に行うためのデスクだとしています。天板内と脚内にワイヤリングをまとめられるためPCやICTの配線を気にせず快適に利用できるといいます。作業スペースを区切る様々なバリエーションのパネルを提供するとしています。

ワーカーの動きにしなやかに一体化する“Workwear”となるチェア「Reflek(リーフレク)」

長時間のオンライン会議や集中した業務でも、自然な姿勢で疲れずに座り続けられることは、チームの成果を左右する重要な要因だといいます。「Reflek」は、人がまとう衣服のようにしなやかに自在に一体化する“Workwear”と呼ぶチェアだとしています。心地良く骨盤を包み込むメッシュと、人の動きにしなやかに、かつ俊敏に追従するダブルフレーム構造を背面に採用し、のびのびと日常の仕草や身体を動かすことができるといいます。快適感を産み出す座面は、手前と奥で硬さが異なるクッション層、体重を支える構造層、沈み込む空間層の3層構造で構成され、安定した着座を実現するとしています。性別や体格を選ばないチェアとして、座奥や座面の形状から肘の可動範囲など、細部にまで自由度を追求した新製品だとしています。

チームワークを支援する可動性の高いコラボレーションツール「Puller(プラー)」

個々の成果を共有したり、アイデアを可視化したり、それらに対して議論することで、創造的なチームも醸成されるといいます。即興的なコラボレーションを行う「Puller」シリーズに、新たに背もたれが付いたチェアとテーブルをラインナップしています。一人用に特化したサイズのテーブルやコンパクトなチェアを動かして活発なワークショップを行ったり、素早くスタックしてコラボレーションスペースを柔軟に効率的に使うことができるとしています。

個々のワーカーがこもるためのブース「Lana Panel(ラナパネル)」

オープンな空間で働くワーカーが、集中した個人ワークやオンライン会議を快適に行うために音環境に配慮したセミオープンが重視されているといいます。話し声や生活音を吸音する「Lana Panel」に、レイアウトに柔軟に対応する連結パーツの拡充や、こもって集中する扉パネルを新たに追加したとしています。

■チームの「人」と「場所」を繋ぐナビゲーションシステム「SmartOfficeNavigator」

「SmartOfficeNavigator」は手のひらにあるスマートフォンやタブレットに、ワーカーに必要な人と場所と物の情報が瞬時に引き出せるといいます。手元のスマートフォンで社内外のチームメンバーの居場所や、会議室の利用状況、オフィスの混雑情報などの人と空間の様々な情報をリアルタイムで集約し、ワーカーが必要な情報を提供することで生産性の向上を支援するシステムだとしています。

その日の利用シーンに合わせて、条件にあった会議室や、探したい社員の前後の予定情報などを統合的に検索するなど、Microsoft 365やGoogleWorkspace、サイボウズガルーン(※)などのグループウェアや、混雑状況や利用状況を感知する「RoomSense」センサーやカウントカメラの情報、ミーティングルームの稼働状況や会議室運用管理システム「SmartRooms」などの多様な情報を集約し、スマートフォンやPCの画面に表示するといいます。既存のネットワークツールやセキュリティへの対応が評価されたことから、既に様々な大手企業のハイブリッドワークを支えるシステムとして採用され、日々アップグレードされているとしています。

(オフィス内の人や設備の様々なデータを集約し表示する統合サイネージ)

新機能として、ビルやオフィス内の温湿度・CO2濃度などの環境情報と照明・空調等の設備の稼働状況を収集表示し、自分のスマホで利用状況を見ながら、照明や空調、換気などの館内設備の操作を簡単に行うことも可能となったといいます。また、環境に負荷をかけないような働き方を案内するサイネージを提供するとしています。様々な情報から利用状況を分析し、オフィスレイアウトや設備の継続的な環境改善に役立つ機能も拡充したといいます。現在、AIによる空調制御技術を活用し、快適性と省エネを両立する実証実験の取り組みを実施しているとしています。

■オンラインのチームメンバーを繋ぐ新ハイブリッド会議室

オンライン会議では、参加者の表情や音声、提示資料で受け取る情報などの差が生じ、チームのコラボレーションに影響を与えるといいます。新ハイブリッド会議室は、大型ディスプレイの相手の映像と正対し、目線が合う位置にカメラを設定して映像や音声、資料をしっかりと共有しながら一体感を高めるといいます。ホワイトボードカメラを組み込むことで、書き込んだ板書の情報も遠隔地にいるチームで共有が可能だとしています。複雑な会議用機器をワンタッチで準備できるAV制御システム「codemari」を活用することで、よりシンプルにスムーズな運用で充実したチームミーティングを演出するシステムだとしています。

(画像は内田洋行様よりご協力をいただきました)

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