東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

10/31~11/6、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

コクヨ、11 月7日から「2023 KOKUYO FAIR」を開催

~コンセプトは、「be Unique.(ビー ユニーク) ワクワクを、つぎつぎと」~

2022年10月31日から11月6日までの1週間の業界の主なハイライトについては、コクヨは、11月7日(月)から12月2日(金)の期間、同社の東京と大阪の2拠点で、ファニチャー新製品とオフィス空間、働き方を提案する「2023コクヨフェア」を、オンラインとリアル会場を組み合わせた「ハイブリッド形式」で開催するといいます。

今年のフェアのコンセプトは、「be Unique.(ビー ユニーク) ワクワクを、つぎつぎと」。
同社は「人と人が出会う場」ということが、「オフィスの最も大事な役割」だと考えているといいます。人と人とが出会える場だからこそ、ひとりでは解決できないことが解決でき、次のステップへとつながっていく。このために同社では、ICTを活用した様々なデータの取得と分析や、ロングライフ思想のもと生み出されたプロダクトやサービスを用いて、ハイブリッドワーク時代の新しい働き方を実験、実践しているとしています。
「2023コクヨフェア」では、同社における働き方の幅広い実験のプロセスとともに、生み出された空間やプロダクト、サービスなどを、実際にオフィスを見学してもらいながら紹介するといいます。
また東京/梅田の両ショールームでは、2023年向けファニチャー新製品25点をはじめとした提案、期間中に公開される特設WEBサイトでは、株式会社スマイルズ代表取締役社長 遠山正道氏と同社代表取締役社長 黒田英邦氏が、「これからの働き方」を語り合う基調講演のオンラインセミナーや、古坂大魔王氏のコクヨ東京品川オフィス THE CAMPUSの紹介動画などを多数用意しているとしています。
コクヨフェアへの参加は、同社特設申込サイトで受け付けとしています。

■「2023 KOKUYO FAIR」概要

【開催日程】
○特設WEBサイト
2022年11月7日(月) 9:00公開~12月2日(金)18:00終了
○リアル会場
東京会場:コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS/2022年11月7日(月)~18日(金)
大阪会場:コクヨ梅田オフィス/2022年11月21日(月)~12月2日(金)
※リアル会場の見学は 完全予約制。 同社営業担当者への申込みまたは特設WEBサイトでの見学予約が必要。
※会期中の土曜・日曜・祝日の休日は除く。

コクヨ、2023コクヨフェアのメディア向けの新製品発表会・内覧会を開催

コクヨは、2022年11月7日(月)から12月2日(金)の期間、同社の東京と大阪の2拠点で、ファニチャー新製品とオフィス空間、働き方を提案する「2023 KOKUYO FAIR」を、オンラインとリアル会場を組み合わせた「ハイブリッド形式」で開催。
11月4日には、メディアに向け新製品発表会およびメディア内覧会を開催しました。


同社によると、ハイブリッドワークがスタンダードとなったことで見えた課題や懸念、それらに対して同社が「実験カルチャー」というDNAの下に取り組むオフィス作りについて紹介。さらに、実験と検証を繰り返しアップデートし続けるライブオフィス「THE CAMPUS」の内覧を行いました。

新製品発表会の内容

新製品発表会の内容は以下のとおりです。
①オープニングトーク及び「2023 KOKUYO FAIR」開催概要
コクヨ株式会社 執行役員
ファニチャー事業本部 副事業本部長 兼 ものづくり本部長 森田 耕司 氏
②2023新製品発表
ファニチャー事業本部 ものづくり本部 商品戦略部 部長 兼 DX戦略部 部長 赤松 広道 氏
③実証実験を通じて生まれた新サービス発表
ファニチャー事業本部 マーケティング本部 ソリューション企画部 部長 酒井 希望 氏

「2023 KOKUYO FAIR」メディア内覧会
・コクヨの働き方の実験場「THE CAMPUS」および新製品メディア内覧会

プラス、ワークスタイルショップ&ショールーム「CREATORE with PLUS (クリアトーレ ウイズ プラス)」 恵比寿ガーデンプレイスにオープン

プラスは、これからの時代の"働き方"に新しい価値とこだわりを提供するワークスタイルショップ&ショールーム「CREATORE with PLUS(クリアトーレ ウイズ プラス)」を、2022年11月8日、恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)のセンタープラザB1Fに開設するといいます。


同社によると、いま、働く空間は、「会社から与えられる」ものから、「自分で選ぶ」「自分らしくつくる」ものに変化しているといいます。この変化を楽しく、ポジティブに捉えている多くのワーカーに向けて、プラスは在宅ワークスペースからオフィス環境まで、顧客にとって最適な働き方と上質な空間づくりを提案するとしています。

「CREATORE with PLUS」は、『My wardrobe(マイ ワードローブ)』をコンセプトに、高品質なファニチャーからインテリアアクセサリーまで多彩に取り揃え、法人・個人を問わず、訪れた顧客が「自分らしい働き方」を発見できる場所として活用できるといいます。

ホテルライクな空間の中で、ホームワーク向けに新たに開発したデスクをはじめ、生産性を高めるために欠かせないハイクオリティなチェア、顧客の創造力をかき立てるデザイン性の高いインテリアアクセサリー、こだわりのステーショナリーなど幅広いアイテムを展示・販売。プラスがオフィス家具の開発で培ってきたノウハウを生かし、ワークスタイルに関する最新情報を発信するとしています。
「CREATORE with PLUS」は、既存店(広島、福岡、名古屋)や、同じ恵比寿ガーデンプレイス センタープラザ内にオープンする2Fのライブオフィス「PLUS DESIGN CROSS(プラス デザイン クロス)」、1Fの ワーク&ライフスタイルショップ「ouchi GARAGE(おうちガラージ)」と連携し、すべての店舗において顧客のこだわりに徹底的に寄り添い、理想のワークスペースづくりに貢献するとしています。

プラス、「ouchi GARAGE(おうちガラージ)」を恵比寿ガーデンプレイスにオープン

また、プラスは、ワーク&ライフスタイルショップ「ouchi GARAGE(おうちガラージ)」を恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)センタープラザ1Fに2022年11月8日(火)にオープンするといいます。
「ouchi GARAGE(おうちガラージ)」は、理想の在宅ワークスペースづくりをサポートする、プラスのインテリアブランド「Garage」の新業態ショップです。「はたらくをたのしく」をテーマに、プロがセレクトした暮らしがより豊かになる1万点以上のアイテム(EC展開アイテム含む)を揃え、はたらく空間づくりに貢献するとしています。

同ショップは、大規模リニューアルした都内屈指の大型複合施設・恵比寿ガーデンプレイスのセンタープラザ1Fに位置し、買い物や食事の合間に気軽にお立ち寄ることができるといいます。

内田洋行、さいたま市と「さいたま市スマートスクールプロジェクト」の事業連携を締結

内田洋行は、さいたま市(市長:清水 勇人、教育長:細田 眞由美、以下さいたま市)と、「さいたま市スマートスクールプロジェクト」に関する事業連携協定を10月31日に締結したといいます。

また、さいたま市は、株式会社ベネッセコーポレーション、ライフイズテック株式会社、日本マイクロソフト株式会社、株式会社内田洋行(※アルファベット順)とそれぞれ個別に連携協定を締結するとしています。

さいたま市と内田洋行の協定締結の背景

さいたま市教育委員会では、GIGAスクール構想後の児童・生徒・教職員が「一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、新たな価値を創造していく力をはぐくむ教育の実現」を掲げ、「学び方」「教え方」「働き方」の3つの改革を進める「さいたま市スマートスクールプロジェクト(以下、SSSP)」を立ち上げたといいます。内田洋行は、このSSSPに賛同し、さいたま市と共同で進めていくとしています。

同社は、ICTシステムのエキスパートとして、顧客が持つ情報の価値化と知の協創を高めるために、これまで数多くの小中高大学の教育機関、官公庁、民間企業の顧客のICT基盤整備をご支援してきたといいます。

2020年からの1人1台を目指したGIGAスクール構想では、校内ネットワーク構築、最先端技術を活用したフルクラウド化、全国の自治体へ約140万台以上のPC端末等の導入整備に加え、デジタルコンテンツ、ICT支援員やヘルプデスクを含む運用体制などを、多くの自治体へ総合的に提供を進めてきたとしています。

一方、教育現場でのICT活用の効果向上を図る調査研究の充実を目指し、1998年に教育総合研究所を設立、大学等と共同研究を進めるとともに、経済産業省、総務省や文部科学省での様々な受託事業、全国学力・学習状況調査の委託事業も行い、そこから得た知見の普及活動もしているといいます。

直近では、文部科学省CBTシステム「MEXCBT」の受託事業の幹事企業として開発・構築・展開を受託するとともに、文部科学省「就学事務システム(学齢簿編成等)の標準化を推進するための調査研究」事業や「教育データの標準化・利活用推進事業」の調査研究に参画し、自治体・教育委員会や学校の教育情報システムで取得・管理しているデータの有効活用による効果を検証し、データの管理や連携に向けての課題解決や調査を行っているとしています。

また教育データの可視化と活用のための標準化を促進するため、同社は「一般社団法人日本IMS協会」の設立に参画し、日本での国際技術標準に準拠したデータ連携の普及活動に協力、自社アプリの標準化への対応を図るともに、各社のデジタルコンテンツ・ツールと広く連携を進めているといいます。

この各種ツールやアプリの連携を深めて学習に役立てるため、学習用のeポータル「L-Gate」を開発、今後は学習者が端末を日常的に使う中から、児童・生徒毎に最適化された学習に役立てるスタディログの活用を目指しているとしています。

内田洋行が長年に亘り取り組んできた教育データ活用の取り組みがさいたま市から評価され、このほど要請を受けて連携協定を締結することに至ったとしています。

■内田洋行は、本事業連携協定に基づき、以下3つの事項について連携・協力するといいます。

子どもと向き合うエネルギーを創出するためのスクールダッシュボードのプロトタイプ開発、それらの相談・助言、他自治体の事例等の情報提供(※詳細は協定書に記載)
学習eポータル「L-Gate」のスタディログ・ライフログの取得・蓄積と学習用コンテンツの利活用支援
統合型校務支援システムの活用推進による教職員の働き方改革を支援

オカムラ、第2四半期連結売上は9.2%増

オカムラは、2023年3月期第2四半期の決算で連結業績の売上高が前期比9.2%増の1299億2200万円となりました。
利益面は、営業利益が同17.4%減の54億1100万円、経常利益が同10.0%減の66億1500万円、純利益が同15.5%増の58億4200万円となりました。
オフィス環境事業は、新しい働き方に対応したオフィスの構築が、業種・規模を問わず多くの企業にとって重要な経営課題となっており、全国でオフィスのリニューアル需要が活発に推移したといいます。このような状況のもと、同社は、顧客ニーズを捉えた提案営業と、それを支える働き方の変化を捉えた新製品の拡充により需要の取り込みに努めたとしています。またDB&B社買収による海外売上の増加もあり、売上高は過去最高となったといいます。しかしながら、諸資材・部品の価格高騰により、利益は減少したとしています。
これらの結果、同セグメントの売上高は、698億9500万円(前年同四半期比11.6%増)、セグメント利益は、47億7100万円(前年同四半期比4.3%減)となったとしています。

ライオン事務器、『2023 LION FAIR』 開催へ

ライオン事務器は、12月1日~9日の7日間、『2023 LION FAIR』を開催するといいます。テーマは『My Favorite Office』。 多彩な個性と価値が響き合うオフィス、ワーカーにとっての「お気に入り」の場所を提案するとしています。また、新型コロナウイルス(オミクロン株)や緑膿菌に対して不活化・除菌効果のある、日本製「除菌LED」を初展示するといいます。

プラス、「モバイルバッグ+用 インナーバッグ」を発売

プラスは、「モバイルバッグ+(プラス)」(別売り)と組み合わせて、仕事道具をスッキリ整理・収納できる「モバイルバッグ+用 インナーバッグ」を2022年11月8日に発売するといいます。
同製品は、2021年10月に発売した、仕事道具一式をまとめて持ち運びできるオフィスや自宅の移動用バッグ「モバイルバッグ+」のユーザーから寄せられた要望に応えて開発したアイテムだとしています。

ボード状の本体の両面には、大小8つのポケットを配置。スマートフォン、イヤホン、ふせん、ワイヤレスマウス、ペン、タブレットなどをきちんと分類・収納できるので、バッグの中で小物が散乱して必要なものを見つけづらいといった困りごとを解消するといいます。

また、デスクで仕事をするときは、本製品の持ち手を「モバイルバッグ+」(別売り)の持ち手に掛けることで、バッグが小物スタンドに早変わり。収納物の出し入れがよりスムーズになり、仕事もはかどるとしています。

注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週まず注目したことについては、11月7日(月)から12月2日(金)の期間開催される「2023コクヨフェア」の記事です。山人は11月4日の記者発表会に出席したのですが、今回はその提案の広さと厚さは従来よりも大きなものではなかったかと思います。特にDXとサスティナブルな提案についてはスケールの大きなものだったのではないかと思います。


これはコクヨの提唱する森林経営や、社内副業制度が活用され形になってきているのではないかということを感じました。
その発表内容の多さのため一度に掲載することも、また、コメントをすることも難しい部分がありますので、順次お知らせさせていただくことをお許しいただきたいと思います。


そのなかで特に印象的だったことを順番にあげさせていただきたいと思いますが、山人の一番目に感じたことは、「ドットプラン」です。
内覧会で初めてショールームに入った途端、展示してある製品群にある種の秩序というか空間に整然さを感じました。つまり、レイアウトしてある家具たちがそれぞれの役割を担いながら明確に空間を空間として形成しているということを直感で感じることができました。ご案内の方に思わずそれをお尋ねしたほどで、その通りドットプランに基づいて展示を行っているということでした。
それはオフィスの展示では今まで感じたことのない経験だったと思います。床に金属性と思われるドットが埋め込まれていてそれに基づいて展示をしているとのことでした。また、その際にその一つのモジュールは3200×3200㎜だといいますが、これもお尋ねすると、建築の方法から導きだしているとのことでした。

一般論ですが、山人は常々、自由の中に形式がある場合と形式の中で自由を求めるという二つの状態を意識しています。
このドットプランはまさに自由の中に形式を求めることで、そのなかで働くワーカーは形式の中で自由なワークを行うということなのではないでしょうか。この提案は、単なる設計のレイアウト手法なのではなく、ストレスなく働くための、また、イノベーションを起こしやすくするオフィスを構築するための有力な方法であると思います。特許申請中とのことですが、これは実は大きな提案であると思います。
また、新製品発表会で執行役員ファニチャー事業本部 副事業本部長 兼 ものづくり本部長の森田耕司氏が、「コクヨは誰よりも最初に失敗するという気概をもって実験を繰り返し、その体験を見える化してお客様にお伝えし、お客様とともに新しい価値を作ってきた会社です。この THE CAMPUSは、新しい働き方の実験場であり、コクヨ社員自らが新しい働き方を実践しています。見えてきたのは、ひとつのチームのそして一人のワーカーの望ましい働き方というのは必ずしも同じではないということです。十人十色ではなく一人十色だと思います」と述べたことや、「人は快適に働き、そして成長が実感できるような環境にこそ集まるものだと考えます」などの発言がいよいよ同社がオフィスづくりの核心に迫ってきているのではないかということを予感させる言葉だと感じました。

次に、プラスが、恵比寿ガーデンプレイスに「クリアトーレウイズプラス」「おうちガラージ」を11月8日にオープンするという記事ですが、クリアトーレの記事のなかで、いま、働く空間は、「会社から与えられる」ものから、「自分で選ぶ」「自分らしくつくる」ものに変化しているというところがあり、また、「自分らしい働き方」を発見できる場所として活用できるとしていることはとても期待が持てると思っています。


また、おうちガラージは、理想の在宅ワークスペースづくりをサポートする、プラスのインテリアブランド「Garage」の新業態ショップで、(中略)大規模リニューアルした都内屈指の大型複合施設・恵比寿ガーデンプレイスのセンタープラザ1Fに位置し、買い物や食事の合間に気軽にお立ち寄ることができるということで、こちらにも注目したいと思います。


これも一般論ですが、山人もメーカーと一般の顧客をつなぐものとしてのリアルの店舗の必要性をいつも提案していますが、いくらeコマースが進んでいこうとも、ネットの知識と実際の製品との間には埋まらない溝があると山人は思っています。あくまでもネットでの情報は知識であり、リアルとは次元を異にすると思います。当たりまえで恐縮ですが、ネットは知識や情報を得るためのツールであり、あくまでもバーチャルであり、それは使い分けるべき手段だと思っています。
それこそがリテラシーというものなのではないかと思います。プラスのこの試みはその間を埋める必要な方法であり、そこから生まれるものには大きな価値があると思います。

内田洋行、さいたま市と「さいたま市スマートスクールプロジェクト」の事業連携を締結の記事ですが、いつもながら、同社の得意とする分野での面目躍如といった感じですが、こういった事例がもっと増えていくことを期待したいと思います。

(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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