東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

9/5~9/11、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

イトーキ、女性活躍推進法に基づく優良企業として「えるぼし」の 3つ星認定を取得

2022年9月5日から9月11日までの1週間の業界の主なハイライトについては、イトーキは、 2022年8月23日付で女性活躍推進に関する取り組みの実施状況が優良な企業として、厚生労働省より「えるぼし」の3つ星(3段階目)認定を取得したといいます。


「えるぼし認定」とは、女性活躍推進法に基づく行動計画の策定と届け出を行った企業のうち、女性の活躍促進に関する取り組み状況が優良な企業について、厚生労働大臣が認定を行う制度だといいます。厚生労働省が定める5つの項目 1.採用、2.継続就業、3.労働時間等の働き方、4.管理職比率、5.多様なキャリアコースの基準に応じて3段階で評価されるとしています。
イトーキでは、トップコミットメントの下、さまざまな性別、年齢、国籍、障がい、雇用形態や働き方、習慣、価値観などを持つ仲間を「多様な人財」と捉え、一人ひとりが「活き活き」とその特性を活かし、持てる力を発揮することを目指しているといいます。
2020年には「次世代育成支援推進法」 に基づく 「子育てサポート企業」として認定を受け、次世代育成支援企業認定マーク(愛称「くるみん」)を取得したといいます。
また、「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認定企業の中で、特に優れた取り組みを行っている企業に贈られる大阪市長表彰において、2020年度の大規模企業部門優秀賞を受賞したとしています。女性に特化した次世代リーダーを育成するためのオリジナル研修や仕事と育児の両立に向けて様々な取り組みを行うことで男性社員や上司の意識改革を図り、男性社員の育児休業取得率が大幅に向上したことが評価されたとしています。
今後の展開については、あらゆる多様性が融合し活性することで、大きな変革と成長につなげていくため、多様な人材が活躍の場を広げられる環境整備とともに、女性のリーダーシップ開発を経営上の重点施策と置き、様々な取組を展開しているといいます。
その一環として2022年度よりトップのリードのもと、女性のリーダーシップにフォーカスを当てたコミュニティ「SPLi」(サプリ)を発足したとしています。

イトーキ、家族でシェアして使う新しいコンセプトの家具シリーズMINOTO(ミノト)デスク・ラック・チェアを同時発売

また、イトーキは、家族でシェアして使う新しいコンセプトの家具シリーズMINOTO(ミノト)を9月2日から発売しました。


MINOTOのデザインコンセプトは家の中で家族が同じ空間を共有する新しい生活への最適化、一言で表現するなら「時間と空間のシェア」だといいます。
在宅ワークの普及で、家族の過ごし方が変わりつつあるとし、大人も子どもも、家という同じ空間を共有しながらも、仕事や勉強、ゲーム、趣味など、それぞれ異なる作業をして過ごしている家庭も多いのではないかとしています。
MINOTOシリーズはそのような家族のために、コンパクトでシンプルかつ機能的なデザインで、大人でも子どもでも、どんな場面でも使いやすいように開発したといいます。

イトーキ、SALIDA YL9Gにサッカー日本代表オフィシャルライセンスモデル「SAMURAI BLUE」を発売

イトーキは、YL9G SAMURAI BLUE(サッカー日本代表オフィシャルライセンスモデル)を9月7日から発売しました。
YL9Gは、2019年に発売したワークチェア「SALIDA(サリダ)YL9」をベースに開発されたゲーミングチェアだといいます。今回、サッカー日本代表のイメージカラーであるブルーをベースにしたオフィシャルライセンスモデル「YL9Gサムライブルー」が数量限定発売されるといいます。
背のインナーフレームには、魂の赤をアクセントカラーとし、応援するサポーターと日本の魂、そして精神を表現したといいます。座面左にはサッカー日本代表エンブレムと「JAPAN NATIONAL TEAM」のタグを織り込んだとしています。
座面クッションは厚めで柔らかい座り心地で、奥行き調整が可能となっているといいます。
また、肘も高さ・前後・角度と、より細かい位置調整が可能なので、長時間座っていても体への負担が少なく、ワークチェアとしても快適に使用できるとしています。

イトーキ、「東京ゲームショウ2022」出展へ

イトーキは、 2022年9月15日(木)~18日(日)の4日間、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催される「東京ゲームショウ2022」に出展するといいます。
会場では、イトーキがオフィス家具や在宅ワークチェア開発・製造のノウハウを活かして作り出したゲーミングチェアを多数展示するといいます。初公開となるチェアも多いとしています。

オカムラ、自律移動ロボット「ORV(オーアールブイ)」を発売

オカムラは、物流施設においてカゴ車を使用した工程間搬送や整列配置の自動化を実現する自律移動ロボット「ORV(オーアールブイ):Okamura Robot Vehicle」を2022年9月から発売するといいます。


「ORV」は、センサーで周囲の環境を把握し周辺地図の作成と自己位置推定を行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を活用し、AI(人工知能)を搭載した自律移動ロボット。カゴ車を自動認識して取りに行き、カゴ車の片側をつかみ上げて目的地まで障害物を避けながら搬送するといいます。けん引ではないためカゴ車と一体になりその場で旋回するなど小回りが利き、バック走行が可能なため狭い空間でも隙間なくカゴ車を整列配置させることができるといいます。物流施設において、モノを単純に動かす・運ぶという作業の自動化を実現するとしています。

コクヨ、大人の学びシーンでも自分らしさを表現できるKOKUYO ME 第8弾 発売

文具関連では、コクヨは、自分らしくコーディネートし、アクセサリー感覚で魅せる「KOKUYO ME(コクヨミー)」シリーズから、第8弾として、「2ウェイマーキングペン」、「修正テープ」、「携帯ハサミ」「ポータブルステープラー」を10月5日(水)から発売するといいます。また発売に先がけ、全国のロフト・東急ハンズでの先行販売を9月7日(水)から開始するとしています。(一部店舗を除く)

注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週まず注目したことについては、イトーキが、女性活躍推進法に基づく優良企業として「えるぼし」の 3つ星認定を取得したことです。女性に特化した次世代リーダーを育成するためのオリジナル研修や仕事と育児の両立に向けて様々な取り組みを行うことで男性社員や上司の意識改革を図り、とありますが、なかなかこれを行っていくことは容易なことではなかったのではないでしょうか。
さらに、2022年度からトップのリードのもと、女性のリーダーシップにフォーカスを当てたコミュニティ「SPLi」(サプリ)を発足したとしています。今後同コミュニティの活動も発信してもらい、業界に新たな動きを提案していってほしいと思います。

また、イトーキは、家族でシェアして使う新しいコンセプトの家具シリーズMINOTO(ミノト)を9月2日から発売しました。MINOTOのデザインコンセプトは家の中で家族が同じ空間を共有する新しい生活への最適化、一言で表現するなら「時間と空間のシェア」だといいます。


同社は、在宅ワークの普及で、家族の過ごし方が変わりつつあるとし、大人も子どもも、家という同じ空間を共有しながらも、仕事や勉強、ゲーム、趣味など、それぞれ異なる作業をして過ごしているのではないかとしていますが、家族という関係性があるからこそそれぞれが自由に好きなことをしていられるという反面、リビング学習などある目的を持った使用にも対応できるものだと思います。それぞれの場合にその場を形成するのに役立ってくれる家具として新たな存在意義を意識した新しい家具のニーズになるのではないでしょうか。できることなら、ハイブリッドワークにおける個室ブースのような新たなインフラアイテムとして認知されつつある製品のように、この製品の想定するライフスタイルが意識され、新たなインフラとして注目されることを願いたいと思います。この製品だけが「もの」としての認識でおわるのではなく、新たなコンセプトであるというこの製品が「コト」として新たな常識をつくるということに期待したいと思います。

さらに、イトーキは、YL9G SAMURAI BLUE(サッカー日本代表オフィシャルライセンスモデル)を9月7日から発売しました。エヴァンゲリオンチェアの先例もありますが、メジャーな話題性のある事象と結びつくことは、イトーキにとっても、業界にとってもよいことではないかと思いますし、積極的に訴求してほしいと思います。ワークチェアとしても快適に使用できるとしていますが、これが大切なところで、いくら話題性があっても実力が及ばなければ逆効果になるおそれがあると思いますが、このあたりはイトーキブランドの信頼性にお任せしたいと思います。

その関連で、同社は東京ゲームショウ2022に出展するといいます。ゲームに関する新しい価値観の世界が広がり、関連する市場もこれからさらにいろいろと出てくると思いますが、その関連市場の実態はまだまだ茫洋としているのではないでしょうか。そこが新たな可能性でもあるのですが、それぞれの得意分野、得意アイテムで広げていってほしいと思います。

物流の分野では、オカムラが物流施設においてカゴ車を使用した工程間搬送や整列配置の自動化を実現する自律移動ロボット「ORV(オーアールブイ):Okamura Robot Vehicle」を2022年9月から発売するといいます。
この記事では、やはり、人が中心となるオフィスよりも、より人の手を省こうとする技術中心の物流分野の方が相性が良いというか、ITのメリットがよりダイレクトに発揮されるのではないかという印象がありました。しかし、その考え方の根底には新しい技術だけではなく知恵や経験があるのだと思います。
もう一つ注目したのはけん引ではないためカゴ車と一体になりその場で旋回するなど小回りが利き、というところです。

一体化もしくは一体になるということは、動く機能には非常に重要な言葉であり、小さな力で効率よく動くことなどにも通じていくのではないかと思います。実は大きな刷新ではないかと思います。さらに一体化ということは高級なオフィスシーティングなどが実現していることでもあると思いますが、これからのオフィス家具の開発や市場においてももっと注目されていくキーワードの一つではないかと思っています。

文具関連では、コクヨの、大人の学びシーンでも自分らしさを表現できるKOKUYO ME 第8弾 発売の記事ですが、昨今自分らしさやコーディネートなどパーソナルでアクセサリー感覚で使用できる文具のシリーズが目立つように思います。もしかしたら、化粧品のブランドのように自分の好みや肌間隔に合った文具をポーチなどに入れてということなのかもしれませんし、文具は今後ソムリエやコンシェルジュの成り立つ世界になっていくのかもしれません。

(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

Follow me!