東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告

8/22~8/28、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)

オカムラ、キッズデザイン賞を受賞

2022年8月22日から8月28日までの1週間の業界の主なハイライトについては、オカムラは、在宅ワーク向けファニチュア「Parabel(パラベル)」チェア、「Parabel」デスクの2製品が、2022年8月、「第16回キッズデザイン賞」を受賞しました。


同社によると、今年で16回目となるキッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮した全ての製品・空間・サービス・活動・研究を対象とする顕彰制度で、今回の「Parabel」チェアと「Parabel」デスクは「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」での受賞だといいます。オカムラはこれまでに通算15製品がキッズデザイン賞を受賞しているとしています。
「Parabel」チェアと「Parabel」デスクは、機能性と安全性を兼ね備えた、家のインテリアになじむナチュラルなデザインの在宅ワーク向けファニチュアだといいます。在宅ワークをする機会が増え、家も働く場としての役割を持つようになり、書斎など働く環境が整った場所ではなくリビングやダイニングの一角で仕事をするケースも多く、リビングやダイニングは子どもと一緒に過ごす場でもあるため、在宅ワーク向けの家具は、機能性やデザインだけでなく安全性が重要だとしています。

プラス、「ハシレ!エンピツケズリ!」と「Clutto くるっと」の2製品が「第16回 キッズデザイン賞」を受賞

キッズデザイン賞では、プラスもまた、車を前後に走らせることで簡単に鉛筆が削れる鉛筆削り「ハシレ!エンピツケズリ!」と、使い切るまで握りやすい、繰り出し式のケース消しゴム「Clutto くるっと」の2製品が、「第16回キッズデザイン賞」を受賞しました。


「ハシレ!エンピツケズリ!」は、鉛筆を差し込み、腕、肩、体重を使って車を動かすだけで、楽しく軽く、子どもでも簡単に鉛筆を削ることができるといいます。繰り出し式のケース消しゴム「Clutto くるっと」は、新開発のケース入り消しゴムだといいます。ケース入りなので、使い始めから終わりまで握りやすく、さらにケースの厚みを薄くして消しゴムとの一体感を高めることで、いつもの消しゴムと同じ感覚で使用できるとしています。

イトーキ、SALIDA(サリダ)YL6にホワイトフレームが登場

イトーキは、8月25日、スタイリッシュな佇まいで人気だというSALIDA(サリダ)YL6から新たに爽やかな印象のホワイトフレーム2機種を追加発売したといいます。

今回追加されるホワイトフレームは、従来のブラックフレームよりも圧迫感が少なく、空間に溶け込みやすい爽やかな彩りとなっているとしています。
背もたれには、薄いプラスチック素材を使用していて、軽やかな見た目で、どのような空間にも合うといいます。背に連動して座面後方が沈み込むシンクロロッキングを採用しているので、快適な休息姿勢をとることができるとしています。
座面は体にフィットする形状に成型されたモールドウレタンクッションを搭載していて、通常のスラブウレタンと比べ、型崩れをしにくい仕様だとしています。
また、高さ調節機能のついたアジャスタブル肘を別売で用意していて、必要に応じて追加購入して取り付けることができるといいます。

内田洋行、「建築物等における北山杉の利用促進協定」を締結

内田洋行は、8月23日、京都市と三井住友信託銀行、菊池建設、ナイス、京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合と、北山林業の持続的かつ健全な発展や北山杉の利用促進に関する相互連携等を図ることを目的に「建築物等における北山杉の利用促進協定」を締結したといいます。
北山杉の利活用者グループと生産者グループの6者は、京都市が掲げる北山杉の積極的な活用と安定供給に関して、各社の相互連携と協働による活動を推進し、北山林業の持続的な発展を目指し、SDGsや2050年カーボンニュートラルの実現等に貢献していくために、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づき、京都市と協定を締結したとしています。

コマニー、組織改正および役員の異動ならびに人事異動を決定

コマニーは、8月26日開催の取締役会において、組織改正および役員の異動ならびに人事異動について決定したといいます。
組織改正(2022年10月1日付)では、(1)東京営業本部の法人営業部を廃止し、その配下の法人営業所、オフィス環境営業所、デベロッパー営業所を東京営業本部直轄とする。
(2)営業統括本部の西日本営業本部を、新設する関西営業本部と西日本営業本部に再編する。
(3)営業統括本部に営業戦略推進本部を新設し、営業企画推進部、営業統括本部室を配下とする、などとしています。

コクヨ、WEBアプリ「マナビクエスト」を公開

教育関連では、コクヨは、ベネッセコーポレーションと共同で、ゲーミフィケーションを取り入れたステージクリア型のテスト攻略コンテンツ「マナビクエスト」を、8月25日(木)から公開しています。


同社は、近年教育分野でも注目を集めるゲーミフィケーション(※ゲームの要素をゲーム以外の物事に応用すること)を取り入れたテスト攻略のためのWEBアプリ「マナビクエスト」を企画したといいます。テストを目標に、カウントダウンをしながらステージを楽しく攻略していくことを通じて、自律的な日々の継続をサポートし、学習のルーチン化を促すとしています。

プラス、+PLUSでの最後のイベントを開催

イベント関連では、プラスは、2022年9月30日で同社のショールーム「+PLUS」を閉店。これまでの利用者に、大きな感謝の気持ちを込めて、9月22日(木)、「+PLUS」での最後のイベントを開催するといいます。


テーマは、「音楽と日本酒のマリアージュ」。
地域社会交流の場を目指し「+PLUS」で2011年より開催してきた「赤坂コミュニティカレッジ」で、特に人気の高かった音楽と日本酒の2つを融合させたコラボイベントになるとしています。東京フィルハーモニー交響楽団の現役奏者によるチェロとハープの生演奏に耳を傾けながら、このイベントのために"日本酒のプロ"がセレクトした日本酒を味わう、ファイナルに相応しい、優雅なひとときを過ごすイベントだといいます。

コクヨ、MOVがナイト&ホリデーメンバー3ヶ月パックキャンペーンを実施

また、オフィスのキャンペーンでは、コクヨは、渋谷ヒカリエのメンバー制コワーキングスペースCreative Lounge MOVが、2022年9月1日(木)〜2022年11月30日(水)まで、【ナイト&ホリデーメンバー3ヶ月パックキャンペーン】を開催するといいます。


同社によると、平日の18時以降と、土日・祝日の終日を利用できるナイト&ホリデープランを、3ヶ月間限定・通常料金の25%OFFで利用できるキャンペーンだといいます。暑さもやわらぎ、夜が長くなってくる秋に、ゆったりとした静かなラウンジで、快適に仕事ができるとしています。

プラス、「リング型・キャップ型 メクリッコ キャッチ」発売

文具関連では、プラスは、紙をめくるのに便利という指サック「メクリッコ」シリーズから、2タイプの指サックをセットにした「リング型・キャップ型 メクリッコ キャッチ」を2022年8月31日に発売するといいます。

メガソフト、FAXサーバーソフト3製品をリリース

IT関連では、メガソフトは、同社パソコンFAXシステム・STARFAXのサーバー向け3製品の最新バージョンを2022年8月22日(月)にリリースしました。
このほどリリースしたのは、「STARFAX Server STD」「STARFAX Server SDK」「STARFAX Server EX」の3製品で、いずれも複数回線でFAXシステムを運用する業務ユーザー向けに開発・販売しているといいます。

注目のコラム オフィス山人の少し深掘り

今週まず注目したことについては、オカムラが、在宅ワーク向けファニチュア「Parabel(パラベル)」チェア、「Parabel」デスクの2製品が、2022年8月、「第16回キッズデザイン賞」を受賞しました。

この2製品は「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」での受賞だといいます。同社は、書斎など働く環境が整った場所ではなくリビングやダイニングの一角で仕事をするケースも多く、リビングやダイニングは子どもと一緒に過ごす場でもあるため、在宅ワーク向けの家具は、機能性やデザインだけでなく安全性が重要だとしています。在宅ワークが日常となり、そのために開発されたファニチュアの重要性は大きくなっていると思われます。同社の言葉にもありますが、書斎など働く環境が整った場所ではないリビングやダイニングなどでの在宅ワークに安全性を求めるという視点はキッズデザイン賞においても新しい視点なのではないでしょうか。チェアは機構部を樹脂カバーでふさいであり子どもが手で触れても安心だとしていて、またデスクは、丸みのある脚で天板の四隅を包み込み、子どもの頭が天板の角にぶつかりにくくしているなどというまさに在宅仕様であるのは、今後のキッズデザインのエリアをも広げたと思われます。

イトーキ、SALIDA(サリダ)YL6にホワイトフレーム追加の記事ですが、同社によると同シリーズは、2020年の発売以来、累計出荷数1万台を超える人気の在宅ワーク用チェアだといいます。シリーズを拡充するのもそれを裏付けることになるのだと思います。

内田洋行の「建築物等における北山杉の利用促進協定」を締結の記事ですが、内田洋行は、温もりを感じられる心地よい空間が「働く場」や「学ぶ場」には最適(同社)であることから、国産の木材を積極的に採用してきたといいます。普及のために需要者の都市部と生産者を結ぶ活動として、2004年から宮崎県や北海道、栃木県をはじめとした全国各地の国産木材活用を開始し、木の心地よさを活かした空間デザインや製品づくりを行っているとしています。一方でIT関連の事業も得意な同社ですが、常にオフィス家具とそのなかにおいても木質家具の使用には一つのこだわりがあるように思います。ITはIT、木質は木質ではなく、ITとリアルが常に同居、手触りのあるリアリティを提供するように感じられる(山人、管理人、筆者)同社が、北山杉をどのように利活用をするかが期待されると思います。

コクヨのマナビクエストの記事ですが、ポイントはゲーミフィケーションだと思います。いろいろな課題を解決するのに実際にゲーム形式でソリューションを提案するということが今後もより一般的になるのだと感じます。

ステージを楽しく攻略していくことを通じて、自律的な日々の継続をサポートし、学習のルーチン化を促すとしていていますが、大切なのは単にそのコンテンツに乗るだけでなく、おそらくその方法を身につけることなのだと思います。日本の学ぶ人のレベルアップにつながっていくのではないかと思います。

プラスの+PLUSでの最後のイベントの記事ですが、山人(管理人、筆者)も+PLUSにはいろいろとお世話になりました。とりわけ、地域社会交流の場を目指し2011年から開催してきた「赤坂コミュニティカレッジ」の功績は本当に素晴らしいものであったのではないかと思います。閉店は本当に残念ですが、11月に恵比寿ガーデンプレイスにオープンするクリアトーレ ウィズ プラスに引き継がれていくということなのでそちらの方にも期待したいと思います。

(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)

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