東京オフィストレンド オフィス家具週間トレンド報告
6/20~6/26、オフィス家具業界の主なハイライト(+コラム)
イトーキ、OpenWorkingの提供を開始
2022年6月20日から6月26日までの1週間の業界の主なハイライトについては、イトーキは、働く人があらゆる「枠」を超えて学び合うことのできる、越境体験プラットフォーム「OpenWorking」のサービス提供を2022年4月から開始し、業界や職種、世代を問わない6社24名の参加者が集まったといいます。経営層との壁打ちや、他社の実際の業務にチャレンジするなど、一人ひとりが自身の意思で道を切り拓き、6カ月後に掲げたそれぞれの山頂をめざしていくとしています。次回は2022年10月からの運営開始となり、さらなる参加企業の募集をしているといいます。
コクヨ、KOKUYOショップをオープン
コクヨは6月22日、凸版印刷が提供するバーチャルショッピングモール「メタパ」に「KOKUYOショップ」をオープン。同社は、今後拡大が見込まれるメタバース市場において、新たな顧客接点でのコミュニケーション実験として、文具・家具および、WEBメディアの展示により、メタバース空間ならではのユニークなショッピング体験を実現するとしています。
オカムラ、『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 07』を発行
オカムラは、2022年6月28日に「はたらく」を考えるビジネス誌『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 07』を発行し、全国書店・インターネットで販売するといいます。より多くの読者へ届けることを目的に、同日から電子書籍を無償で公開するとしています。
オカムラ、デザインスペースR第18回企画展開催へ
オカムラは、2022年7月19日から8月5日(土曜日・日曜日は休館)、東京都千代田区のオカムラガーデンコートショールームで、オカムラデザインスペースR(以下ODS-R)第18回企画展を開催するとしています。
同展は毎回、「企画建築家」を選び、建築以外の領域の表現者との「協働」の形で、「いま最も関心のある、だが建築だけでは達成できない空間創生」に挑戦してもらうという企画展。
今回のタイトルは、『Tamping Earth』―オフィス空間にあらわれる土の実験劇場―。
第23回日本オフィス学会大会9月10日に開催へ
業界団体では、第23回日本オフィス学会大会が、2022年9月10日に東京大学浅野キャンパス武田ホールで開催されます。(現時点〈6月23日〉ではリアルとリモートのハイブリッド開催を予定していますが、今後の社会情勢によってはオンラインのみに替わる可能性もあるとしています)
大会テーマは「SDGs×Office ~持続可能社会へ導くオフィスのこれから」です。
なお「大会論文発表」「研究部会報告」はすべてストリーミング配信(期間限定)になるとしています。
インテリア産業協会は、6月23日、東京都新宿区の京王プラザホテルで令和4年度定時社員総会を開催しました。総会では、令和3年度の事業報告を行い、同決算が承認され、また、下記を重点方針とする令和4年度事業計画と収支決算書を報告したといいます。続いて、任期満了に伴う役員改選が行われ、総会後に開催された理事会において、代表理事を選定したとしています。今年度の総会も、新型コロナウイルス感染症対策のため、ビデオ通話会議システムZoomを併用して実施したといいます。
コクヨ、「キャンパスノートのための修正テープ」の3個パック発売へ
文具関連では、コクヨは、キャンパスノートの紙に合わせた色と、罫線に合わせた幅で、ノートがきれいにまとまるという「キャンパスノートのための修正テープ」の3個パックを6月29日から発売するといいます。
注目のコラム オフィス山人の少し深掘り
今週特に注目をしたことについては、まずイトーキが越境体験プラットフォーム「OpenWorking」をオープンしたといいます。そのニュースの中で参加者は社外の「ゲスト扱い」ではなく、一人のプロジェクトメンバーとして果敢に爪痕を残すことに挑むといいます。そういう環境をつくることの難しさや心理状態になるのはいろいろな意味でかなりハードルの高いことだと思いますし、参加する人達も日頃から、問題意識を持ったプロフェッショナルでなくてはどのようなかたちにせよ自他ともに爪痕を残すということは難しいことだと思います。組織全体への成果の波及をめざしているとのことですが、経営層にも大いに注目されてほしいと思います。自律的な働き方が今以上に真剣に討議されることで「働く」ということがよりよい方向に進むことを期待したいと思います。
KOKUYOショップのオープンは、山人(管理人、筆者)も試してみました。とりあえずアプリをダウンロードし、アバターを選択して店内を歩いてみましたが、ワクワク感を感じることができました。今後このような動きが当業界にもどんどん広がっていき、さらに充実されるのだと思います。新たな顧客接点でのコミュニケーション実験として、文具・家具および、WEBメディアの展示により、メタバース空間ならではのユニークなショッピング体験を実現するとしていますが、この世界で完結していくのか、リアルとの接点をどのようにするのかなど、発展する可能性の方向が多岐にわたるのだと思います。
オカムラの『WORK MILL with Forbes JAPAN ISSUE 07』の発行ですが、毎回楽しみにしている書籍です。まだ発刊されていないので目次をお知らせすることしができませんが、楽しみに待ちたいと思います。
同じくオカムラのデザインスペースRの開催ですが、2年の延期期間を経ての開催となりました。これも個人的な感想で申し訳ありませんが、これは毎回とても面白いです。企画建築家も協働者ももちろん主催者のオカムラも難しい課題に真剣に取り組み、ガーデンコートショールームの一画に本気のインスタレーションをつくりあげます。自分的な楽しみはシンポジウムなのですが、今回はダンスや映画の上映なども予定されていてさらに盛沢山のような感じですので観覧をオススメしたいと思います。
第23回日本オフィス学会大会が、2022年9月10日に開催されます。リアルとリモートのハイブリッド開催を予定していますが、滞りなく開催され、より多くの人に講演や研究の成果が共有されることを期待したいと思います。
コクヨの「キャンパスノートのための修正テープ」については、ただ書くということだけではなく消すということも大切なのだということだと思います。単に消すということだけではなくノートをつくる、整えるということは実は創造的な行為なのではないかと感じさせます。それを楽しんでいるヘビーユーザーのための3個パックなのではないかと思っています。
(このコラムは、あくまでも山人の主観的なものです。従って各メーカー様には何の関係もありません)