５／１６～５／２２、オフィス家具業界の主なハイライト

オカムラ、連結売上高は6.8％増

　２０２２年５月１６日から５月２２日までの１週間の業界の主なハイライトについては、決算関係については、オカムラが２０２２年３月期の決算で連結業績の売上高が前期比6.8％増の２６１１億７５００万円となりました。

　利益面は、営業利益が同12.7％増の１５９億７２００万円、経常利益が同13.7％増の１７４億９１００万円、純利益が同25.2％増の１４９億９２００万円となりました。

三和ホールディングス、連結売上高は9.8％増

　また、三和ホールディングスは、２０２２年３月期の決算で連結業績の売上高が前期比9.8％増の４６８９億５６００万円となりました。　利益面は、営業利益が同7.3％増の３５４億８７００万円、経常利益が同6.2％増の３４１億２２００万円、純利益が同7.5％増の２２８億４２００万円となりました。

コクヨ、結の森プロジェクトが「森林×脱炭素チャレンジ2022」優秀賞を受賞

　業界企業の主だった動きについては、コクヨは、同社のＣＳＲ活動「結の森（ゆいのもり）プロジェクト」が、林野庁「森林×脱炭素チャレンジ2022」優秀賞（林野庁長官賞）を受賞しました。今年新たに創設されたという森林×脱炭素チャレンジ2022は、民間企業や団体等が支援をして行った森林整備について募集し、当該森林整備に係るＣＯ２吸収量と取組内容を総合的に判断して、優れた取組を顕彰するというものです。

　また、コクヨは、サイバートラストと、コクヨが提供する帳票配信クラウドサービス「＠Tovas（あっととばす）」とサイバートラストが提供するデジタルトランスフォーメーションにおけるビジネスプロセスのデジタル化を実現するトラストサービス「iTrust（アイトラスト）」が５月１７日からサービスを開始しました。この度の連携により、請求書・注文書などのデータを配信する同社のあっととばすはあっととばすの送信ファイル（ＰＤＦ）に対してタイムスタンプを付与し、真実性の要件を満たすことで改正電子帳簿保存法およびインボイス制度への対応が可能になるとしています。

　さらにコクヨは、東京・港区の同社東京ショールームで、人型AIロボットによる一部展示エリアで顧客のアテンドサポートを５月２３日から６月末までの期間限定で実施します。今回、同社は、国内外のロボットを活用したインダストリーソリューションを展開するＳｅｎｘｅｅｄ Ｒｏｂｏｔｉｃｓと連携し、同社が提供する人型ＡＩロボット「Ｃｒｕｚｒ（クルーザー）」１台を配置し、同社ショールーム内で展示中のパネルブースシステム「Ｆｏｒｅ（フォーレ）」のアテンドサポートを実施するといいます。

アダル、福岡本社と東京支店をリニューアル

　また、アダルは、5月16日に福岡本社と東京支店をリニューアルし、社員が自社製品で構成されたワークプレイスで働き、その様子を「ショールーム」として社外の人が見学できる『ADAL CREATIVE PLACE TOKYO』『ADAL CREATIVE PLACE FUKUOKA』としました。同社は、今年1月にリリースしたワークプレイス向け家具ブランド「A.T.I.C（アティック）」の新作を中心に同ショールームを構成。社員が心地よく働ける「快適なオフィス」とはどのようなものかを、同ショールームを起点にご提案していくとしています。

コクヨ、しゅくだいやる気ペンで親子のコミュニケーションと家庭学習習慣化の関係を調査・分析

　文具分野に関しては、コクヨは、いつもの鉛筆に取り付け、日々の努力を「見える化」するというIoT文具「しゅくだいやる気ペン」で取得したIoTデータ（対象ユーザー数約1,700名）から、親子のコミュニケーションと家庭学習習慣化の関係を調査・分析したといいます。その結果、「花マルを日々もらっている子どもほど継続率が高い」という傾向にあることが定量的に分かったとしています。

　また、コクヨは、同社歴代の紙製品に使われている中紙のみを製本せずにパッケージにした「コクヨの紙」シリーズを、５月２０日から６月９日まで数量および店舗限定で販売しています。書き心地の違いで紙を選んで使用するという新しい体験を提案し、その反応をもとに、今後さらなる「書く体験」価値の拡張をめざすといいます。銀座 伊東屋 本店 K.Itoya１階において「紙とペンと書くこと」と題したイベントを開催しています。会場には同シリーズの9種類の紙と、紙とペンの組み合わせから書き心地をデザインしたシリーズ「PERPANEP（ペルパネプ）」の3種のノート、および、12種類のペンを用意。「頭を整理する」「日常を豊かにする」「ストレスを発散する」の3つの手書きシーンとの掛け合わせで合計432通りの「書く体験」を提案しています。