イナバインターナショナル、オルガテック東京2022に出展
KEN OKUYAMA DESIGN監修の個室型ブースなどを展示
1986年からドイツのオルガテックにも出展
イナバインターナショナルは、4月26日から28日までの三日間、東京ビッグサイトで開催されている「オルガテック東京2022」に出展。イナバブランドはグッドデザイン賞大賞を受賞した「Trygon(トリゴン)」の出展を皮切りに、1986年からドイツのケルンで開催されているオルガテックに出展してきたといいます。
今回同社は、デザインに妥協しないという家具を数々開発してきたイナバの歴史を振り返ると共に、世界的工業デザイナー(同社)奥山清行氏が率いるKEN OKUYAMA DESIGN監修の個室型ブースやオフィスチェア、ハイブリッドワークを支える音対策製品、ホテリングシステムなど幅広く紹介したとしています。
展開したエリアは「サウンドソリューションエリア」「KEN OKUYAMA DESIGNエリア」「協働エリア」「共創エリア」「YAMAHA音対策エリア」など。
個室型ブース・ビズブレイクシリーズを訴求
サウンドソリューションエリアでは、デザイン、価格、品質を備えた個室型ブース「BizBreak(ビズブレイク)」シリーズ全機種+新製品プロトタイプを展示しました・
ビズブレイクはInabaのエクステリアで培った剛性構造とKEN OKUYAMA DESIGNが生み出すデザインが融合したという個室型ブース。働き方、働く場所が多様化するなか、煩雑するWebミーティングの音問題解決はもちろん、より集中し、リラックスできる快適な空間を構築するという製品です。サイレントブースタイプには、ロッククリスタルタイプとペンタゴンタイプがあります。ロッククリスタルタイプはスクエアを強調したスタイリッシュなデザインで、水晶のような合わせガラスがオフィスに高揚感を演出するといいます。ペンタゴンタイプは五角形の形状が単調なワークプレイスにリズムを与えるとしています。
コンセントレーションタイプはパンチングメタルタイプ(天井オープン仕様)で、デザイン性の高いパンチングメタルで、ガラスよりも優しく視線を遮るコンセントレーションブースだとしています。同製品の特長は、①優れた吸音性能=ドアパネルの内側にウレタンを入れ、室内側を有孔仕様にすることで内部からの音が外に漏れにくく、吸音効果が期待できるといいます、②ワーカーを包み込むような天板形状=天板が体を包み込むような形状をしており、机上面を広く使って作業することができるとしています、③コードホールパネル=配膳処理が可能なコードホールが付いたパネル。ブースの設置環境によって取付場所の変更が可能だといいます、④床固定・壁固定=地震対策のために標準で床固定金具、壁固定金具を用意しているとしています。
オフィスチェア・エクセアやスウィンなどを展示
KEN OKUYAMA DESIGNエリアでは、イナバのデザインの歴史と代表するオフィスチェアを紹介しました。展示した製品は、オフィスチェア「Xair(エクセア)」、同year(イエラ)」、同Swin(スウィン)などです。
エクセアはオフィスチェアとカーデザインの融合から生まれたプレミアムチェア。あらゆる姿勢と動きに対応する快適なフィット感。操作部は、誰にでも使いやすいワンタッチ式のユニバーサルデザイン。 そしてエアーランバーサポートをはじめ快適性を加速させる革新的な機能を凝縮し、長時間の着座による負担をやわらげ、より安定した座り心地を提供するといいます。
イエラは、立っている時の「S字」の形状がいちばん自然な状態といわれる人の背骨が、座ったときもS字曲線を保てるよう設計を施したというオフィスチェア。体型や性別の区別なく、そして集中しているときも、リラックスしているときでも、疲れのないよう、快適な座り心地を得ることができるとしています。
スウィンは、デスクワークの際にキーボードなどが使い易い「前傾姿勢」と、リラックスできる「後傾姿勢」に注目し、作業中の身体の動きに追従してチェアの背と座のポジションが自由に変化するスウィング機能を施したというワークスタイルチェア。スムーズな姿勢変更が可能で、座っていても体を動かしやすい設計だといいます。それでいて座り心地に不安感を与えない適度なフリクションと安定性も備えているとしています。
ハイブリッドデスク・テリオやゼットワゴンなども
協働エリアは、知識や経験を共有できる場として、ハイブリッドデスク「Telio(テリオ)」や「スウィン」、フリーワゴン「Z-WAGON(ゼットワゴン)」を展示しました。
テリオは、ソロワークでもミーティングでも、使用シーンを選ばない洗練されたフォルムのハイブリッドデスクだといいます。Inabaのスチール加工技術とKEN OKUYAMA DESIGNのコラボレーションで、洗練されたデザインと計算された機能美が、オフィスの格式をワンランク引き上げるとしています。
ゼットワゴンは、KEN OKUYAMA DESIGNによるワゴンの新スタイルだといいます。働く場所を選ばない軽快な使い心地は、よりアクティブなワークスタイルを加速させるとしています。
共創エリアは、アイデアや発想、イノベーションを生み出すというミーティングセット「SETHUT(セットハット)」などを展示しました。
セットハットは、壁に仕切られたミーティングルームより気軽に意見交換を行えるオープンミーティングに最適な収納型キャスター付きチェアです。 使用しない時はチェアをテーブル内にすっきりと納めることができ、通行の妨げにならず、スペースの削減にも繋がるとしています。
YAMAHA音対策エリアでは、ヤマハとイナバの協業による音対策を施したローパーティション「YURT(ユルト)」を展示しました。ユルトは、静けさとコミュニケーションを両立するというセミクローズド空間。ローパーティションのクッションが音の反射を抑え、傾斜パネルが天井を伝う音を軽減するとしています。