オルガテック東京2022盛況の裡に閉幕

来場者数21958人を記録

 第一回オルガテック東京は、4月26日から28日までの3日間東京ビッグサイトで開催され、3日間で21958人の来場者を記録しました。

 同展は、いま世界で最も成長著しいというアジア市場におけるオフィスデザインとワークスタイルに特化した新ビジネスプラットフォームの必要性を明確にし、その発信地として東京のポテンシャルを見事に証明する結果となったといいます。参加者は、ハイブリッドワークの台頭により大きく変化するワークプレイスニーズへのイノベーションの創出を目の当たりにしたとしています。

オルガテック東京開催の様子

「オルガテックナイト イン 東京」で黒田会長が挨拶


 4月26日には、ベストプレゼンテーションAWARDの受賞者を発表。グランプリはコクヨ、準グランプリには、オーツー、カッシーナ・イクスシー、Teseraを選出しまし、授賞式を開催しました。
 授賞式に続いて行われた「オルガテックナイト イン 東京」では、日本オフィス家具協会(JOIFA)会長の黒田章裕氏が主催者代表挨拶と乾杯の発声を行い「オフィス家具、オフィス事業にかかわる人達のみならず、日本のオフィスが日本のいろいろな企業に新しいページが開いたと感じました。オフィスに携わるプロの皆さんがこんな素晴らしいブースをつくられたことに感服し、また、来場されるお客様も製品の紹介から始まる普通の見本市とは違い、あなたの提案されている製品のこの部分をもっとこうはならないか、などの深く入り込んだご意見を多くいただきました。大変面白かった、楽しかったというご意見も多く頂戴いたしました。10年ほど前に日本での見本市が計画されましたが時期尚早ということで実現しませんでした。今回ケルンメッセ様からのご提案をいただき諸手を挙げてお願いしました。なぜ日本なのかという問いに日本におけるJOIFAの活動と実績をあげていただいたと思っております。また、準備の過程でケルンメッセが本当のプロ集団ということもよくわかりました。今年の秋にはドイツのケルンでオルガテックが開催されます。できるだけ訪問しいろいろなことを吸収しまた、次のオルガテック東京に役立てていただきたいを思います。」などと述べました。

挨拶する黒田会長


 セミナープログラムでは、「Creative Creation」をテーマに、「ハイブリッドワークの台頭」についての講演が行われました。冒頭の基調講演では、藤本壮介氏が、「場所×職種×価値観」といったハイブリッドなワークプレイスを構成するあらゆる要素が生み出す新たな可能性について述べました。また、パネルセッションでは、中馬和彦氏、豊田啓介氏、真鍋大度氏によるセッションが行われ、バーチャルの魅力を拡大するメタバースとそのワークプレイスへの活用法、そしてコミュニケーションの先にある可能性についてのトークが行われました。

リアルイベントの重要性を再認識


 ケルンメッセ日本法人代表の髙木誠氏は、「オルガテック東京は、機能的で美しいオフィス家具、働く人のウェルビーイングを前提としたワークプレイスデザイン、そしてハイブリッドワークが抱える課題に対するソリューションを高いレベルで融合した新しいタイプのブランディング・プラットフォームです。デジタルトランスフォーメーションが発展するなかで、インスピレーションや創造性が五感による近くでさらに得られるという事実が、リアルイベントの重要性を再認識させました」と初開催の成功を締めくくったといいます。


 出展社プレゼンテーショントークでは、都心のオフィスはどうあるべきか、閉鎖的な空間に伴う残響音の問題を解決する音響メタマテリアル技術を応用した吸音材「iwasemi」の活用、バイオフィリックデザインに適した環境、テレプレゼンス・アバターロボットを用いたハイブリッドワーク、サステナブルなファシリティマネジメント、進化思考から学ぶ創造性を高める未来のワークプレイスなど、より専門的なトピックが扱われたとしています。

ハイブリッドワークで働き方の環境を具体的な形で提案したことに大きな意義


 オルガテック東京2022のテーマでもある「ハイブリッドワーク」に基づいたエクスペリエンス・エリア(XA)では、「アスレチック」、「バイオフィリック」といった各エリアで、それぞれのコンセプトを体験し、ワークプレイスでの実現化の方法が紹介されたとしています。
 プラチナスポンサーとして参加したオカムラ代表取締役社長執行役員の中村雅行氏は、「いま企業は、アフターコロナに向けた働き方を模索し始めたところで、今回のテーマであるハイブリッドワークで生産性高く、かつ独創的な働き方の環境を具体的な形で提案したことは、大きな意義があったと思います」と述べたといいます。

空間構築プロフェッショナルに認められる唯一無二の展示会めざす


 また、黒田会長は「オルガテック東京は、コロナ後の新たなハイブリッドワークをアジア、世界に向けて東京から発信していきたいとの想いからスタートしました。本年はまた新型コロナのウィルスの影響が残るなか、海外から多くの来場者をお招きすることはできませんでしたが、来年に向け余念なく準備を進めていきたいと考えています。また、空間構築プロフェッショナルに認められる唯一無二の展示会をめざしたいと思います」とも述べているとしています。
 次回のオルガテック東京は2023年4月26日から28日に開催される予定となっています。

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