コクヨ、ベネッセと数万件のデータから導いた大人の学びの「継続の秘訣」を発表

今年こそ学びを習慣化

「学ぶ理由の明確化」「最初の6日間」「朝型学習」が成功のポイント

コクヨは、株式会社ベネッセコーポレーションと共同で、両社サービスの活用データを分析し、大人が学習を習慣化するために重要な3つの要因を特定したといいます。

■共同分析の背景

同社によると、人生100年時代において、学び続けることは、充実した人生を送るためだけでなく、変化の激しい社会に適応するためにも欠かせない要因となっているといいます。しかし、学びを継続するためには「習慣化」が重要である一方で、多くの社会人にとっては「やる気が続かない」「時間が取れない」といった課題が学びの継続を妨げているとしています。

長年にわたり子どもたちの学びを支えてきた両社は、その知見とノウハウを活かし、現在はコクヨのIoT文具「大人のやる気ペン」やベネッセが国内展開する社会人向けオンライン学習プラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」などを通じて、「大人の学び」の支援にも取り組んでいるといいます。また、2025年7月から、社会人の「学び続けたい」という想いを応援する共同プロジェクトを推進しているとしています※1。

本共同プロジェクトの第3弾となる今回は、両サービスの数万件におよぶ利用データを詳細に分析したといいます。多くの人が抱える「学習を習慣化したいけれど、なかなか続かない」という課題に対して、データに基づく具体的な示唆と解決のヒントを提示するとしています。

■分析結果

大人が学習を習慣化するために重要な以下3つの要因が明らかになったといいます。

【要因①】学ぶ理由を明確化する

「大人のやる気ペン」の利用データを分析した結果、「なぜ学ぶのか」という学習の理由を明確に記述したユーザーは、そうでないユーザーと比較して、連続学習日数が長くなる傾向が見られたといいます。この傾向は、ベネッセが長年の教育支援を通じて把握してきた、子どもにおける「いつまでにドリルを終わらせる」「次のテストで◯点以上を目指す」といった目標設定の重要性が、大人の学びにも有効であることを示唆する結果といえるとしています。
特に大人の場合、行動の背景に明確な目的や理由がないと行動に移しにくい傾向があることが知られているといいます。だからこそ、主体的かつ具体的な目標や自分自身の人生を豊かにするための学習目標など、「なぜ学ぶのか」の問いに対して言語化することが、学習を継続するうえで有効だと考えられるとしています。

連続学習日数と「学習の理由」を記入するコメントの有無の関係

【要因②】最初の6日間が学習習慣の形成を後押しする

「大人のやる気ペン」と「Udemy」との双方について調べたところ、利用開始から継続して学習した日数が多いほど、その後の学習日数も多くなる傾向が確認されたといいます。特に、以下の図1のように2~6日間継続して学習した人では、その後30日間での学習日数が右肩上がりに増える傾向が見られ、「最初の6日間」が、新たな学習を「自分事」として捉え、習慣化していくための重要なブースト期間であることが示されたとしています。

図1:「連続学習日数」 と 「連続学習後30日間の学習日数」 との関係

【要因③】朝型学習で一日のはじめに時間を確保

学習時間を「朝(午前中)」に設定しているユーザーは、夜型や不定期に学習するユーザーと比較して、学習日数が多い傾向が見られたといいます。仕事や家庭のタスクに追われる日中、そして一日の疲れが出る夜とは異なり、朝の静かで集中しやすい環境を活用する「朝型学習」が、継続的な学びの実現を後押ししていると考えられるとしています。

「学習開始時間帯」と「30日間学習日数」の関係

今後も両社は、変化の激しい社会において、学びを通じて一人ひとりが挑戦し、人生を豊かにできる未来の実現に貢献していくとしています。

■両社コメント

中井 信彦(なかい のぶひこ)氏
コクヨ株式会社 経営企画本部 イノベーションセンター IoT事業戦略ユニット
やる気ペングループ グループリーダー


今回、「学びたいのに、続かない」という大人の共通の悩みに、具体的なヒントを示すことができました。文具と学習コンテンツという異なるアプローチを持つ両社のデータが、「学ぶ理由の明確化」「最初の6日間」「朝型学習」という3つの鍵で一致した事実に、確信を深めています。この知見は、従来の精神論ではない、誰もが学習を継続できる「新しいスタンダード」を創る礎となるものと信じています。今後も、行動変容を促すデザインと機能を兼ね備えた商品・サービスの開発に努め、社会人の主体的な学びと成長を力強く支援してまいります。

井 顕治(きくい けんじ)氏
株式会社ベネッセコーポレーション マーケティング統括部 部長


今回の共同分析で、学びを習慣化するための具体的なヒントをデータから導き出せたことを大変意義深く感じています。今回導き出された3つの要因は、忙しい社会人が学びを続けるうえで実践しやすく、効果的なポイントです。新しい年を迎え、学びを始めたい、続けたいと考える方々にとって、この知見が力強い後押しになると考えます。コクヨ様と進めてきた社会人の『学び続けたい』を応援する共同プロジェクトは一区切りとなりますが、私たちは今後も、学びを通じて一人ひとりの能性を広げるために、データに基づくサービス改善や、学びを続けやすい仕組みづくりを進めてまいります。

<分析概要>

(コクヨ)

・分析対象データ:大人のやる気ペン利用者のログデータ
・分析期間:2025年3月28日~2025年8月31日
・対象:2025年3月28日~2025年8月31日に大人のやる気ペンを使用したユーザー 約7千人
・分析方法:利用データの集計・傾向分析
・注意事項:個人を特定できない形式に統計化したデータを使用しているといいます

(ベネッセ)

・分析対象データ:日本の個人向けUdemy利用者の学習ログデータ
・分析期間:2023年1月1日~2025年4月30日
・対象:2023年1月1日~2025年2月28日に初回学習を行った個人向けUdemy国内ユーザー 約32万人
・分析方法:学習データの集計・傾向分析
・注意事項:個人を特定できない形式に統計化したデータを使用しているとしています

<「大人のやる気ペン」概要>

資格取得やリスキリングなど、目標に向かって学習する大人をサポートするために開発されたIoT文具だといいます。いつものペンに装着するだけで学習時間を可視化し、スマートフォンと連携することでモチベーション維持を手助けするとしています。ペンを動かした時間に応じた報酬(ゲーミフィケーション)に加え、他のユーザーとの“ちょうどいい距離感”のコミュニケーション機能により、孤独になりがちな大人の学びに寄り添うとしています。文房具総選挙2025「大賞」受賞、Gamification Award 2025「Best Solution Award」受賞、日経トレンディ2025年ヒット商品ベスト30に選出。

(画像はコクヨ様リリースより)

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